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すみぬり教科書を使ったのは
なにも
昭和に
限ったはなしではなく
ゆとり教育の時代にわたしたちは
せんせいに言われるまま
指導要領からはずれたところへ
だまって
すりすりと
線をひい ....
その手に触れたら
現実がずれた






街に潜らないと独りになれない
名前と顔のないものが適当数、ほら
いま地に足が着いている

そろそろ去っていきそうな虚像
昨日のひと ....
わけいってもわけいっても古い本


この家の主はすべての本に番号をつけて
それが災害でぐちゃぐちゃになってしまってからというもの
番号通りに並べなおすことにのこりの人生を費やすつもりでいる
 ....
ふと

足を止めたのは
なにかあったからでなく
なにもなかったからだった


足の裏になにかをうったえようとする
灼けた砂のいろがわかる
まわりの景色とおんなじはずだ
きっとそうだ ....
いつからか 独り言がふえて
よけいな言葉は
詩をつくらなくなった


目がさめたら
黒板は白く埋まっている
「もう充分です」
だからもうかえりなさい
言外に、言外へ


言葉 ....
もうすこし ふるえていようか
みつけてもらえるように


何を言ったんだろうか
かすかに見える振動の
その残滓が
言葉の残り香を伝えてくるのだけれど

部屋じゅうに張りめぐらされた糸 ....
{引用=
いつも考える私は黒い上下の服で
見つめる白い棺の中身に顔がない



たわむれに
両手でそっと抱いた母の
細さに泣きたくて
三歩
あゆめ  ず

たわむれの
 ....
かんなさんの因子さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ゆとり- 因子自由詩613-1-4
在る- 因子自由詩3*10-7-4
書物の家- 因子自由詩4*10-5-20
ふと- 因子自由詩3*10-3-20
化石の寿命を- 因子自由詩609-8-15
ふるえる糸- 因子自由詩4*09-2-26
カヴァー- 因子自由詩9*08-10-20

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