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すぐかわく程度の雨に
手を繋いだ
ずっとおなじほうを
見続けていたのに
きみがどんな顔をしているかなんて
どうでもよかったんだよ

いつまでも
知らないふりしている
むさぼりあうよう ....
目をとじたまま夜を織っていく
書き損ねた昨日の日記を
改竄する

遊びつかれてもまだ泳いだ
つめたい壁にぶちあたるまで
嘘も真実もこの手にあった
そして飽きもせず
わらった

ひか ....
長い夜が来て
ようやくほどいた指に
触れられてキズついた
胸の花

はずれたボタン
合った目線に
あしたまで踏み抜くような
きついアルコール
すっぱくて染みる君の味
ひらいて
こ ....
とうめいさを
いつまでも盾にしていられないので
やぶり取られることに怯えている

肉の壁をおしつぶして
いたみと寄り添い
静寂の根本までおちてゆけたらいい
くずれかけた砂の橋も
ほこり ....
寝返りをうつたびに冷やされていく
わたしには
チョコレートの甘美さも
ふとんのかび臭さもおんなじ

上手におよがしてください

貧しい味覚でもって
あなたがたいへん口に合うのです
は ....
季節は私に従属する

冬になれば言葉をわすれ
ぬくみをさがす動物になる
あなたが安全な場所で
ただろうそくを見守っている間に
私の四肢はもげ落ちて
まるく
にぶくなるんだろう

あ ....
街灯は白んで路地を見下ろす
檻の中で眠るよりも
コンクリートに背を預けて

何度指を切ったか忘れた
さみしくない
かなしくない
別に嬉しくもないが
手を叩く
子供みたいに

空白 ....
成年したてのきみは、
やっぱり煙草をすわなかった、
そのおおきなての、
骨のめだつ指のフォルムに、


{引用=白煙}

似合うとおもうんだけれどな、


{引用=で}

と ....
となりの人が一歩踏み出す。


チュッパチャップスを舐めながら自転車並列で猥談するジャージ姿の男子中学生は信号を見ないし当然のように歩道に転がる真っ赤な苺にも気付かない。
明日が月曜日であるこ ....
世界地図を定規で測ると
あなたとわたしを遠ざける
この距離は五センチにも満たない

この地球には海があって
広い広いそのどこかに
憧れているあなたの町が
浮かんでいる

上空に照らす ....
日比谷線のホームに
きみと立つのは初めて
一人で会いにきたよって言って
褒めて欲しかったんだよ
大好きだから名前を呼ばない
そんないじわるだって流して欲しかったんだよ

流線型の街が私と ....
きみはひどく咳き込み
すぐに踞った
今日は風がつよいね
手をつないで
髪を
なでた





すきだよ


あまく
湿った声は遠く
いつも
おびえているみたいだった
 ....
哲学者は手首を折った
色という概念を忘れようとして
僕は我慢する
排他的なその花瓶の輪郭は
多大なる想像を用いてぼくに砕かれる

涙せよ
涙せよ、と繰り返す脳内の信号は
僕の思うすべて ....
ひとつひとつに
名前なんてなかった
きみだけが知っていた
美しい世界
神さま
ねえだから
きみは神さま
みんながうまれたときに
さいしょに泣いてくれたのは
きみだったな
あわくする ....
覚えたての年号を羅列して
自慢げにわらう少女は
昨日みた星のいろを
まるきり覚えていないという

羽根がほしい
羽根がほしい

微風がきせつを連れてきて
合図なんかいらない
気まぐ ....
血がでてるよ

言われて気付いた


そういえば痛い
なでるような叩くような信号が破壊されてるような
感覚
いつ配線を傷つけたのか
正常のなかの異常な部分がむきだしになる ....
ゆるされない原色のスニーカーをはいて/きみは逃げる。
閉ざされた校門をぎい、と引いて赤錆にふれる。
チャイムを背中に叩きつけられながらそうっとすきまを抜けていく。
クラスメイトの顔はも ....
パンの匂いが、する


カラスの鳴き声で割れた
やわらかい世界の殻
甘い時間をむさぼったあと
すべてが失われていくまで
もう僅か
あなたは足の指の先まで
すっかりふやけ ....
水中ではうたもうたえない
だけど泣いたってわからない
ささやかなゆれはわたしの体温になって

さかなたちの集うよるがくれば
ふやけた指先からあふれていく
あらゆる目線の延長上 ....
きみの肌は何度たべても不味い
そのことを告げたらきみはさみしそうに
笑った
汗をかいた君のよるが
わたしだけのものになるから
それはそれで幸せなんだよと
いいたかったけどい ....
吸い込んだ肺が
うすむらさきと群青のすきまで止まる
絶えられなくなって
風の匂いのせいにする

つめたいガラスが知ってる よるの密度
ひとつずつはがしていく
その指先で  ....
窓のない病室で
地球儀を塗り分ける
水彩絵の具の赤は
少しだけ優しい

冷蔵庫に
入れておいたの
私を生かす電池は
もう使えなく
なっていたから

安心を買うなんて
違反だって ....
僕の弱い声で残すさいご
遺言は誰に届くだろう

たとえば(さよならは)
僕ら(いたみ)

せかいは永久にみずいろ

僕がもえつきて灰になっても
それをさらう風が君であれば幸せ
コーリャさんのアオゾラ誤爆さんおすすめリスト(23)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きのう見た夢- アオゾラ ...自由詩1*11-6-15
秘密- アオゾラ ...自由詩511-2-9
さよならと切っ先- アオゾラ ...自由詩210-10-30
花畑までの景色- アオゾラ ...自由詩810-1-31
わたしの海は盲目- アオゾラ ...自由詩210-1-10
今夜はもう眠ろう- アオゾラ ...自由詩709-10-14
九月の獣- アオゾラ ...自由詩1009-9-20
白昼にきみが見ない夢- アオゾラ ...自由詩909-7-7
sixteen- アオゾラ ...自由詩1209-5-10
ディスタンス・インヴィジブル- アオゾラ ...自由詩909-5-1
蛍光ペンで白地図に線を引く- アオゾラ ...自由詩8*09-2-19
破瓜は絞首に似ている- アオゾラ ...自由詩13*09-1-4
蝶が見る夢- アオゾラ ...自由詩808-12-3
神さまとさよならする日- アオゾラ ...自由詩3607-12-20
羽根のない日- アオゾラ ...自由詩807-11-25
十四歳- アオゾラ ...自由詩15*07-10-9
かぜになる- アオゾラ ...自由詩907-9-22
世界の終わり- アオゾラ ...自由詩6*07-9-10
肺をみたす(水葬)- アオゾラ ...自由詩2507-8-17
夜と白昼夢- アオゾラ ...自由詩8*07-7-5
夕風- アオゾラ ...自由詩8*07-5-4
期限切れ- アオゾラ ...自由詩807-1-11
グレイ・メモリーズ- アオゾラ ...自由詩906-6-27

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