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うす汚れた0が堆積した部屋で熊たちが羽化する
ケーキのきれはしがぴかぴかひかる夜に
わたしはわたしの正しさを待っているのだ
それは来る、かどをまがって
ころんで あちこちへこみなが ....
雪がふる
ようなしずけさで
きみが横に立つ
知っていた
ことと
知って欲しかった
ことのさかいめに
散るように
立って言う
夜は
いまでも
白い手を
たよりにして
く ....
わたしたちは 同志じゃなかったか
つやつやとひかる夜空の月をつまんで椀に入れる
愛のような何かを信じて生き続けた
蔓延る雑草のようにありふれて強く
そしてたやすく引き抜かれるものを
....
亀はよなか
光っていた
声が
それを
すべるように引き去ると
亀たちは安心して眠った
毎夜順番に ひかる亀たちを
うつしながら水は
さびしさも 涙も
持っていなかった ....
押寄せる季節の色々に
見とれながら躓いては
間違い探しの答を望んでいる
きょうはやけに枯葉が多いとおもったら
これは枯れた夢たちだ
わあ光りますね、
そうですね
影の手で触る
....
だれかのためにしたいと思うとき
胸はすみれでいっぱいになった
雨のあとのコンクリートみたいにふしぎに澄んで
すみれでいっぱいになった
そもそものはじまりとして
世界は美しく
ひとは ....
あなたがわたしにひいた線は
しずかに沈んで いまはもう
ほとんど わたしになりました
種から花へ
あるいは花から種へ
その季節ごとにひいた線は
たがいに絡まりながらなお伸びてい ....
街かどの女たちに
欲しがるだけ黒を与える
得るごとに欲深くなるさまは
日没のようにうつくしかった
さてわたしは
いよいよ壊し始めたこの柵の残骸を
きょうは焼場へ持っていき
そうし ....
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