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隣の病棟から切手のない
自分宛ての手紙が
一通だけ病室の枕元に
精神科医から届いている
ふくらんだ封筒には
誰が入れたのか
さくらんぼが
ひと房入れてあって
何とか父を救いたいと云う手 ....
ところで、幻聴と云う、一風変わった立ち振る舞いをする声のことを皆さんはご存知だろうか。
僕はそれが聴こえる方の人間である。いつからかというと十九歳のときに聴こえ始めた。そのちょうど2年前 ....
嵐が去ったあとの
うっとりとした
天気雨がふる夜に
穏やかな波が渚に
はじけていて
潮のよせる音が
白い灯台の中でも
吐息のように響いている
塔のてっぺんの方へと
約束をした ....
冬の永く寒い夜
ふと目覚めると
胸の近く
暗がりの辺り
うぶ毛に包まれた
小さくて黒いかたまりの
軽すぎる体重が
かわいらしい
ちょうど昼間に
家の子猫を呼ぶと
飛んで跳ねては ....
北村 守通さんのりゅうのあくびさんおすすめリスト
(4)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
さくらんぼ泥棒
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りゅうの ...
自由詩
5*
15-7-5
【心理学批評】幻聴論
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りゅうの ...
散文(批評 ...
3*
08-9-22
灯台守のポートレイト
-
りゅうの ...
自由詩
8*
08-6-14
真夜中の子猫
-
りゅうの ...
自由詩
11*
08-2-8
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