夜中に目が覚めて
月明かりの中に夫の寝顔を見つけた
よく見ると額にはチャックがあって
少し迷ったけど
開けてみたら
不思議な記号や色や
匂いや音が
チャックの向こうに収まっていた

 ....
自動車の代わりに馬車が行き交い
アスファルトは荒い石畳で
街灯すらおぼろげな昔話の世界
その時代よりもずっと前から
取引は在り続けた
天秤にかけられるのは
いつも人の物だ
人の物とい ....
これは詩ではありません。このテキスト自身、この幾たりかの文章は。ただ、昔、このフォーラムに、from no name の星たちがあったことを、水色や黄色の星を集め天の川のようにゆるく流れ落ちるスレッド .... 託すから
覚えておいて
ここにおいておくから

忘れてはいけないことほど
みんなさっさと忘れてしまうから

からからと
お経の入れ物を
高原の風が回し続けるように
永遠に永遠に回し ....
この8月
ほとんど毎朝のように
新聞を読んで
泣く

いいかげんに
してほしい
感受性

あらゆるいのちと
沁み入る哀しみ
分かち合う喜び


低気圧のせいか
ここ数日
 ....
私は寂しいから結婚していて、私のことを好む旦那がいようと一人だった。
泣く場所があろうが、人間は一人だって自分で認められなきゃ、依存しなが
らじゃないと生きていけない。私の心の代弁をしてくれるよ ....
昼と夜が半回転
日曜日のクラシック
トーストとコーヒー
食べ終わったら
カーテン閉めておやすみ

スーパーヒーロー、
ほんとうのゆめをみせてね
青い空
なんていうが
空が青いなんて誰が言い出したんだろう

空は赤くもなれば
オレンジにもなるし
黄色にだってなる
よくみれば紫色にだってなるし
紺にだって
緑にだってなる
白に ....
がたん、ごとんと電車は揺れて

それぞれを然るべき場所へと運ぶ



帰るところの無い私

頭上で揺れる吊り革みたい

誰かに繋がれるのを待っている



「それなら二 ....
  夜の頃
  いよいよ視力を盗まれて 往生する そう幾つもない階段を
  丁寧に降りていく 16,17,18,19,と数えていった
  山の神様が 遠い方からしょっぱい種を飛ばし
  加 ....
感情なら溢れていい
思う存分に枯れるまで
泣いてもいい
もしも年をとって
今日という日を
思い出す時
それが青春のように
輝いていればいい

願いを胸に湛え
星空から照らされる
 ....
テレビ電話の
むこうに
裸のきみがいる

削り取られた脳や
数えきれない全て
の代わりに
神は
きみの
コアを

ここに
表出させた
ひときわあかるくなっていった、
きみが
彼方にいる、そのとき
繰り返すことが
できるものだけが
ある

たしかに、彼方というものはなかった、
彼方にはだれもいなかった、きみが
そ ....
大好きは

どこから来るんだろう

どこから来て

どのくらい滞在するんだろう

有限世界、このことわりのなかで

あとどのくらい

こんなこと考えていたら


きみに
 ....
遠くの森で蜩が鳴いている
遠い遠いどこかの森で

穂を啄ばみに来る雀の群れを追い払う
生きるためにはしなければならない、どちらもそうしなければならい

秋の足音が聞こえてきた
私の後ろか ....
ウィロー、ウィロー
柳の下には何がいる?
パンクな歌手がやってきて
滑舌練習はじめたもんだ

滑舌ひらひら絶好調
東する水の果てしなく
フレージングとアーティキュレーション
ゆれるゆれ ....
「陽子、青いものー」

起立したまま微動だにしない私の横を、先生の質問はスルーと窓から外、遥か校舎の上空へ。まだわからない。分散しやすい意識をひとつ捕まえてはひとつ逃す、わざと。鳥かごのようなもの ....
夏はかき消えたわけではなくて

ものごとを何とか見よう見ようとする思いが
季節に関しても働いていて



私のタマシイも視力検査の黒い目隠しを握って
残暑側に空いてるCマー ....

は 生きていて
   たくさんの人
を   飲み込み
      迷わせ
そして
消   し   て
      しまう


そこは
 たった
       数年
で 
 ....
 エンヤコラサ

 エンヤコラサ

 今からこの婆

 捨てにいく


 エンヤコラサ

 エンヤコラサ


 今年はうちの

 婆の番じゃ

 目暗(めくら) ....
   僕はあまり夕焼けが好きではなくて
   海は群青であってほしくて
   たとえ
   双手にすくう水が透明であったとしても
   きみには蒼であってほしくて



  ....
 嫌われもののからすは

 誰からも愛されない

 慈悲の心があっても

 精進の心があっても

 愛されはしない


 冷たい冷たい冬も

 ひとりぼっち

 笑っ ....
で・ん・き・の・こんぺいとー
にゅう・どう・ぐも・から・ざーらざら
だ・れ・か・が・おーせーんーべ
ばーり・ばーり・たーべてる

ざーば・ざーば・アスファルト
なーつの・ほこりが・あらわれ ....
九歳のときに父に犯され
十一のときに母親を撃ち
十三のときに車を盗んで
十五のときに国境を越えた

シンディ
油とゴムの匂いがする
後部座席がいつもの居場所
二十の年までに
 ....
潮騒が耳の奥でいつまでも鳴りやまない八月も
半ばを過ぎて
レース糸を通したように陽光が柔らかくなる
ヒグラシもそろそろ日の目を見たくなるだろう


「おまえを必ず守る」なんて言葉を
いと ....
喪失というサイレンが僕を惑わす
夕間暮れ、呼び声は遙か彼方

きみのこえ
きみのこえ
きみのこえがする


ぼやけた部屋の片隅で泣いているのは誰なの

きみのこえ
きみのこえ
 ....
なんで
空って青いの
しくみじゃなくて
理由が知りたいんだよ
でもそれは
なくっていいんだよ
答えは
なくていい
ぼくは考えていたい
悩みにも似ている
だからすぐ悩む
だけど ....
人参をはむサラブレッドに駆り立てられ
人々はパンを追う
手を伸ばせば届くかもしれないが
目の前で揺れるパンめがけ
疾走する者とリタイヤする者とが
各々の歓声へ沈んでいく

粉まみれの鼻を ....
 
子鬼が
ざくろの実を食べた

僕はひとり
校庭で体育座りをしている

世界が夕暮れていく

どこかでまた
朝焼けをつくりながら
 
痛い?

ね… 痛い?

あたしたちが壊してる 地球さん

痛い?

痛いならさ

ちゃんと教えてよね

ほら あの月みたいに

涙の雫みたいに

夜の空でも分かるように

表してよね

月はね

オ ....
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