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雨の日にてんとう虫を探すよりむづかしいこと考えていた


ゆれている壁の写真や金魚鉢自信を失くしたきみにゆれてる


驚いた山の紅葉へたくそなきみの手編みのマフラーそっくり


霧の ....
目を閉じて目を閉じないで目を閉じてそんな器用な真似はできない


手応えを感じているの?ラケットにガットも張らずに打ち返すきみ


舌を出し振り返るきみほらそこに妖精みたいな花が咲いてる
 ....
眠ってるそうではなくて沈黙よあなたを葬るながいまばたき


肉食の僕を嫌いと言うきみもすでに世界に捕食されてる


夜遅く広い畑に穴を掘り埋めるという名の行為を見てた


寄り添って ....
石炭を掘りし祖父らの手のひらにひとすじ青き川の流るる


コーヒー店ここにあるぞと言う父の初恋よぎる遺伝子の夢


をさなごと眠る畳に健やかな妻うつくしき秋の遊具も


弟は真夜中銀 ....
山 眠 る 父 の 書 斎 の 鍵 ひ と つ 


蝋 燭 や 息 を 止 め れ ば 火 も き え る


支 え あ う 者 ら 夕 ぐ れ 泳 ぎ く る


爆  ....
寒 椿 迷 路 の ご と き 義 母 の 髪



約 束 を 破 り し 枯 れ 野 後 悔 や



梟 や お ま え の 瞳 に 映 る 森



み ぞ れ 降 ....
遠 巻 き に 見 て い る 鯨 う ろ こ な し


冬 晴 れ の 仁 王 立 ち な る 廃 車 か な


低 血 圧 に わ と り 産 卵 終 え し あ と


は ....
兄は崖ましたに見ゆる睫毛越し美意識以前の黒髪を抱く


弟が洪水前夜飲んだ水うしなわれてゆくものがけだるい


姉をさらえば十億年弥勒に届かぬ短き長さ噛み砕く


妹の髪梳く流れ見て ....
変色を免れていたあの日彼が歌集に閉じた水色の蝶


傷ついて体操座りで一千年蝶の呼吸と風化を見てた


美少年微笑している美少女の水晶体の奥でこはれる


もういちど橙いろの明るさに ....
寝転んで椿に話しかけるとき午後の紅茶もすでに冷たし


海のない地表の上を航海す既に明日も干乾びている


夕映えの冬の湖凍りつく阿修羅のごとく人生は鬼


バランスをなくしたきみは ....
北海道みたいにきれいなきみの街 迷彩服で匍匐前進


堤防にきみと二人で座り込む恋と平和を浪費するため


溶けてゆく定めを今は忘れつつささやくように降り積もるきみ


よみがえる王 ....
身 を 任 せ 川 の 流 る る 渓 谷 や


冬 の 雨 宿 る 旅 人 つ ゆ 知 ら ず


さ わ る 脚 さ わ ら ぬ 脚 の 炬 燵 か な


冬 座 敷 少 年 ....
青空は世界の王である午後にやきそばパンを買いにゆくとき


みとれてるあなたの美脚やきそばの麺の細さを味わうように


屋上であなたとふたり風に似る高鳴る胸の火災報知機


焦がれて ....
巨大な象に踏まれた早朝のグラウンドで
石灰で描かれた白いラインを挟んで
きみとぼく こんなに遠い
舞い上がる砂埃につつまれて
ほどけてゆく朝陽が
冷酷なやわらかさで広がってゆく
ここにきみ ....
きみにまた会ってしまったので
電線に止まった小鳥たちが見守る午後
長い髪に停止する空気たち
声はもちろん言葉みたいだけど
やぁやぁ、鋭い距離でぼくらスルー、そしてスルー、スルースルース ....
割れてしまった小指の爪が剥がれている
転調の兆しとしての赤黒い血が、一滴
卵黄のように盛り上がったまま凝固している
そして今夜も
別れの言葉はさよならです
別れの言葉は
こんにちはではない ....
陰影を帯びた岩石の暗い夕刻
雨の降りしきる海辺で
傘をさして立っている
巨大な夜の蛇のようにうねる
真っ黒な海の彼方へと
泳いでゆくきみ
疲れたら、帰っておいで
いつでも どんな ....
立ち込める黒い雲の下で
ずっと穴を掘っている
解体されたぼくらの恋の死体を
埋める為
街は夜の鏡のように静かで
鳥たちはみな盲目の眠りのなか
指は、もはや僕の指ではない
きみと何年もの間 ....
心配はいらないよ
僕はどこにもいかないから
睡眠薬みたいに
こんやも闇に隠れるがいい
どっちを選んでも脆弱な人生がもたれるだけ
開かれた扉なら安易に入ってしまうくらい
ぼくら愚かな季節 ....
煙草を吸い過ぎた世界にいる
飽食された宝石のような季節が
無残に横たわっている黒い冬がやってくる
食べ尽くした靴
置き忘れた布石
褐色の静寂が湖の波紋を鎮めるように
衰えたくちびるが乾 ....
たくさんの幼虫が蠢く洞穴のなかで
オルゴールのような声で唄っているきみ
もう、助けてあげることができない
ぶくぶくに太った溺死体の窪んだ眼光
黒い海のなかに放たれる廃校のように
もはや見るも ....
少女たち暗黒舞踏を踊る夜旧市街へと駆ける少年


少年が少女の着替えを待っている土の器をふたつ並べて


蜜だらけベッドの上で酔い潰れ蛇足過剰の花をむさぼる


張り詰める音楽室の黒 ....
暖色の山の合間の分岐点開花未遂で冬がはじまる


先輩と呼ばれし秋の公園の噴水近くのベンチにも冬


少年が少女に呼ばれ午前二時 雪の黒さを確かめている


ひとひらの雪を蛍とたとえ ....
隅々までほこりを吐いてこの部屋は呼吸も忘れた屍である


恐ろしき世界のごとき牙かくし小さな鳥を演じる小鳥


天体にばらまくひとみ瞬く間消えゆく星が消えゆく速さ


投げつけた夕暮 ....
丘しかない街の周りをてんねんと呼ばれるきみの自転車がゆく


「本当は円かもしれない」そう言って虹の半円探しだすきみ


ていねいに折り目をつけてあれはシャツ飛んでゆくのはアイロンですね
 ....
閉じ込めて鍵を閉め忘れたがゆえに青空今日もひろがってをり


低地へと雨がながれてゆくはるか彼方の名も知らぬやま


生活のにおいを捨てて枯れすすき遠くに見ゆる鬼と目が合う


彼方 ....
今青き蛇の抜け殻くぐりぬけ廃墟のごとき雨の降るかも


コスモスの群がる丘で赤と青 少年少女が燃やすむらさき


錆び付いたあなたが今夜もあらわれて僕のくちびる噛んでさよなら


降 ....
死火山に松明投げるかのごとくあなたが閉ざした扉をひらく


灯台の下で探すが見つからぬ懐中電灯を持ちしあなたが


ふたりしてベンチに座りブランコの鳴き声などを聞いた十月


畑には ....
はしごから降りたばかりのきみだから空のにおいが漂っている


桜より葉桜を見てはしゃぎだす僕によく似たバカがここにも


金魚すくい破れし網でいつまでもふたりで恋など追い駆けた夏


 ....
夜にしか会えないわたしたちだった合わない靴を無理して履いて


クラクション鳴らすあなたの矛先はわたしと彼女のちょうど真ん中


コーヒーを投げるあなたの手の平は薬指から冷めてゆくのね
 ....
ふるるさんの本木はじめさんおすすめリスト(128)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
山のあなた- 本木はじ ...短歌6*05-2-12
SUNDAY- 本木はじ ...短歌8*05-2-3
優しいひとへ- 本木はじ ...短歌11*05-1-30
冬のほほえみ- 本木はじ ...短歌6*05-1-27
distilled- 本木はじ ...俳句505-1-22
冬のたはむれ- 本木はじ ...俳句805-1-19
十七病- 本木はじ ...俳句7*05-1-16
四重螺旋- 本木はじ ...短歌305-1-3
第六世界- 本木はじ ...短歌805-1-1
REDMEDICINE- 本木はじ ...短歌604-12-23
千年浮遊- 本木はじ ...短歌504-12-22
冬の村雨- 本木はじ ...俳句904-12-14
若者的最高峰- 本木はじ ...短歌1204-12-12
I_can_speak- 本木はじ ...自由詩304-12-5
スルー- 本木はじ ...自由詩504-12-5
化石- 本木はじ ...自由詩304-12-3
黒い海辺- 本木はじ ...自由詩304-12-1
空葬- 本木はじ ...自由詩904-11-28
Nightly_Cares- 本木はじ ...自由詩204-11-16
The_Ghosts_You_Draw_on_My_Back- 本木はじ ...自由詩704-11-16
Will_the_Summer_Make_Good_for_ ...- 本木はじ ...自由詩104-11-16
少年少女探歌- 本木はじ ...短歌1304-11-14
開花未遂- 本木はじ ...短歌604-11-8
午睡未遂- 本木はじ ...短歌404-11-7
生活未遂- 本木はじ ...短歌604-11-6
大和未遂- 本木はじ ...短歌604-11-6
退色未遂- 本木はじ ...短歌2804-11-2
Sundown_dazzling_day- 本木はじ ...短歌804-10-31
DAYDREAMYOUTH- 本木はじ ...短歌604-10-30
Wicked_Child- 本木はじ ...短歌9*04-10-28

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