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その少年は、真昼の公園の真ん中で、手にした星座盤をくるくる回しながら、
「あれは確か、かに座の一部だから近寄ったら大きなはさみではさまれてしまうな」とか、「あれは確か、さそり座のしっぽのあたりだから ....
あなたはまだ
地下一階にたたずんだまま
この世に生をさずかる前の詩です
見えるはずもない空の
その方向をさがしている
一鎖の言葉のつらなりです
空はきっと上にあると思い
自然と見 ....
下を向いて歩いていたら
五月がおちていた
かたちというほどのかたちもなく
いろというほどのいろもない
けれどなんとなくそれが
五月だということは感じられた
そのままにしておくのもあ ....