すべてのおすすめ
今日あの子来るか来ぬかと街角で待つ彼の上降る小ぬか雨
桜花雨に散らされ踏み潰れ
やがて流れる赤い廃液
長雨となるたび庭に出て土をかけ直す
妻
目覚めるなよ
と
今 ....
夜街にて拾いし花びら手で握り
開けばあらわる恋待ち娘
思い寄せる二軒隣のあの人の部屋の前に落ちたる合鍵
恋別れ衣食生き死にあるごとに我は現れ言葉を拾う
生娘の桜のような唇を冒しがたくておでこにキスする
つきたての餅のごとくにふわふわの稚児の足裏
口びる寄せて
わが手にて花が開いたばかりなる君のお口に熱いキッスを
「この ....