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 わたしは、あなたが思うよりも深く、沈んで、いる。
 それは深海のようであり、深遠のようでもある。
 あなたはあなたが嫌いで、いつも誰かを、装って、いる。
 あな ....
夏だから?違うよいつだってすっ裸で寝ているよ阿呆だもの。



なーんかこんな日にケンカ見てるとうりうりするよね馬っ鹿じゃないの。



打ち水のお姉さ ....
 もういいだろう。それ相応の返答はくれてやったし、それ相応の返事も聞いてやった。
 だからもう、いいのだろう。いいのだ。もういいのだ。コレデイイノダ。オデカケデスカー ....
弟が、
はじめて天体望遠鏡を買った夜のことは、
今も忘れない。
失われた母星を見ようと、
みんなでベランダに集まって、
家族で覗き合った。
結局、
あたし ....
あたしは起きると夜になっていて、
サメザイはいつも、
「おはよう。」
とは言わず、
「こんばんは。」
と言う。
それは皮肉ではないのだけれど、
あたしには ....
また見知らぬ誰かのために、
泣いた。
依頼主に、
何があったのかは、
知らない。
遺影と目を合わせても、
何も感じない。
泣き屋が流す涙に、
変わりがあ ....
昼過ぎに起きると、
もう太陽は強く、
高く昇っているのだ。
だから、
洗濯をする。
あいつのものは分けてある。
黒いものは黒いもの。
白いもの白いもの。
 ....
あたしは河だった。
両岸の、
親族と参列者を満たす河だった。
あたしは、
泣いて、
泣いて泣いて泣いた。
やがて涙は両岸に溢れ、
氾濫し、
洗い流した。 ....
忘れものを取りに教室に戻ると、
男がいた。
知らない男だ。
若い、
ひどく痩せた男。
クラスの誰かの彼氏だろうか?。
男はあたしに気が付くと、
声を掛けて ....
朝起きると、
夫の蟹を食べる。
水のきれいな土地で生まれ育った夫の蟹は、
沢蟹に似た味がして、
なかなかの珍味である。
蟹は大抵、
夫が寝ている間に、
湧 ....
犬小屋で眠っていると、
きつねのこんに声を掛けられた。

「どうして、
 そんなところで眠っているんだい?。」

ぼくは、
わるいこだから。
そう答える ....
ゆきの「ゆ」が角ばって見える、
さむい。
屋根裏部屋は、
雪色吐息。




みかんはこたつで甘くなる。
ならばとりんごも並べてはみたが、
はて。


 ....
小僧だった頃。

テレビに映っていた、
そのチームでは。

肌の黒い人も肌の白い人も、
同じぐらいうまくって、
パスの呼吸も、
ぴったり合っていて、
 ....
ぐらぐらと、
煮え立っていた。

ぐらぐらと、
煮え立っていた。

ぐらぐらと、
煮え立っていた。


やかんは、
気が付くと、
空になっておっ ....
ボウフラは夢を見る、
希望の果ての、
水溜を。

カゲロウは旅立つ、
蜃気楼の彼方の、
空を求めて。


カタツムリは、
無理をする。
せっかちなん ....
かくしたの。

たまごかくして、
おいたの。


とんがり帽子に、
かくしたの。

帽子の中には、
にわとりさんがいて、
たまご暖めて、
いるの。 ....
ほど近い、
雨音の届く、
屋根裏部屋で、
眠りは紡がれる。












            了。
ねむのきとんとん、
とびらのむこう。

こだまのひびく、
あのむこう。

さやささやく、
えだのおと。

よんでいるのは、
きみのこえ。

とんと ....
ぶたさんが這っている。

ぷひっと、
腕を這っている。

ぶたさんは、
こぶたさんで、
産毛をつかんで、
ぷひっぷひっ。

ぶたさんは、
ぴんくだ。

 ....
   





ひとつ月を見ない。

最後に彼月を見たのは、
四つ前の七日双月であった。




双月。

ひとつ月と、
ふたつ月は、
兄弟月である。

大変 ....
日に夜をついで、
月の影をかいくぐり。

地平の弦の彼方、
鬼は羽ばたく。
二日目。




雨が止まない。

夜が明けても、
そのまま降り続き、
今もまだ降っている。

お昼過ぎに、
カリミから連絡があった。

話したいこ ....
一日目。




吊るしてみた。

ウテ子さんに、
教えて貰った通りにやった。

少し重かったけれど、
なんとか無事に吊せた。

後片付けを終えて、
 ....
未来に向かい、
書き残しておこう。

わたしが、
まだ。

音楽に対し、
純粋な今のうちに。

やがて時が経てば、
忘れてしまう。

こんな感情など。
 ....
シマウマに、
横線引いて○Xをする。




「鹿と見た!。」
 ほんとに見たのか?。
 馬鹿ヤロぅ。

「あんた誰?。」
 知ってりゃ鏡に訊くものか!。 ....
るぅ、




りる、
りらぁ。

ふるりらぁ。


小さく、
目を開けて。


鍵盤の上、
踊ってるよ。

こびとさんたち。



 ....
「あなたはね。
 卵から生まれたの。
 それはそれは痛くって、
 とっても大変だったのよ。」

それが母の口癖だった。

嬉しいことがあったときも、
悲しいこと ....
隣の白蛇が、
皮を脱ぐ。

彼は失恋すると、
いつも絶食して、
いつも脱皮する。

センチメンタルなのだ。

脱皮する少し前から、
蛇の目は白濁しはじめる。 ....
こぼれる。
一滴と一敵。

てきが足りない。
こんこんこん。
と、
扉がいったので。

とんとんとん。
と、
返しました。

外に出る。
と、

誰もいませんでした。








 ....
m.qyiさんのPULL.さんおすすめリスト(84)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_あなたの中の、わたし。_」- PULL.自由詩20*07-11-1
「_阿呆なのでそれはもう阿呆なので夏はぐらぐら煮立っています ...- PULL.短歌7*07-8-25
「_マグロ退治の午後。_」- PULL.散文(批評 ...2*07-8-14
「_チ玉人にはわからない。_」- PULL.自由詩9*07-7-29
「_とまどうペンギンどもよ今すぐ羽ばたきあたしに続け!。_」- PULL.自由詩6*07-7-28
「_悲しみはない。_」- PULL.自由詩6*07-7-24
「_さんさん、さん。_」- PULL.自由詩5*07-7-23
「_泣いて、泣いていない。_」- PULL.自由詩18*07-7-13
「_教室。_」- PULL.自由詩10*07-6-16
「_蟹。_」- PULL.自由詩19+*07-5-24
「_こんくんこん。_」- PULL.自由詩11*07-5-23
「_雪色吐息。_」- PULL.短歌8*06-12-24
「_蹴球時感、二。_」- PULL.散文(批評 ...10*06-6-17
「_やかん。_」- PULL.自由詩10*06-6-15
「_あめ。とも。だち。_」- PULL.自由詩10*06-5-19
「_みつけ、て。_」- PULL.自由詩15*06-4-15
「_雨眠。_」- PULL.自由詩11*06-4-12
「_ねむのゆめ。_」- PULL.自由詩13*06-3-6
「_ぶたさん。_」- PULL.自由詩7*06-3-4
「_双月譚。_」- PULL.自由詩8*06-2-2
「_夜躍。_」- PULL.自由詩6*06-1-31
「_つるしもの。二日目。_」- PULL.自由詩6*06-1-24
「_つるしもの。一日目。_」- PULL.自由詩1*06-1-23
「_みゅーじっく・らいふ。_-_その、いち。_-_」- PULL.散文(批評 ...17*06-1-19
「_阿呆句。_-_鹿馬談義。_-_」- PULL.俳句3*06-1-18
「_夜想。_」- PULL.自由詩10*05-12-14
「_たまご。_」- PULL.自由詩15*05-12-11
「_皮を脱ぐ。_」- PULL.自由詩16*05-12-8
「_てき。_」- PULL.自由詩3*05-9-22
「_こんと。_」- PULL.自由詩16*05-9-16

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