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きつく結う、
わたしの髪を、
わたしには見えない後ろ側で、
わたしの髪を、
きつく、結う、
その役目だった指々を、
ふと慕う、一日の終わりに、
嫌な煙草染みた髪を強く洗う、
....
帰り道は
ひとつの
冷たい時代でした
足音ひとつのアスファルトを、両側から
音も無く包んでいた夏野菜の畑
あ、それならば、と
或る母の或るひとつの手に
直 ....
夜が
朝 に
ならず
雨になり
ツツジ 切れ
濡れ 流れた 蜜
この先 ひとつの舌も
幸福になりません
雨が
晴れ に
ならず
夜になり
何かが ....