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ペーパー
{引用=
深い紙の淵におちて
死ぬのは こわい
あんまり、静かだから。}
指
{引用=
白い紙面に落ちた
指は何を思うのだろう
静かに目をつぶって
目をつぶって} ....
人間は
一生をかけて
彫刻刀で
自分の名前を
彫りつづけるのだ
死後にその
印鑑は輝き始める
だが彫り続けているときこそ
花なのだ
....
そんなにも孤独と悲しみを愛していたのだろうか
私はコーヒーと煙草があれば生きていけたし、岩や鋼の景色が好きだ
砂漠が好きでした
私にはそんな頃もありました
私は笑っていました
....
急患で呼び出される医師 の妻
制服を着たままたしなめるパイロット の妻
いつも勘でつくってんの ....
夜は、乾く、ので、ふらりと。
ここは、暖かいです
どこか、銀色の日々です
おだやかな、アラシが、ココにあります
やせたりは、しません
コトバがキンゾクのようです
ひとりごと、です
....
(阿) の口元に
(ト) おくから
(on) Rie-Do
(月))あいたい
(ほほ)の三日月
(傷) on あなた
(su) 蹴る背にして
(魔) 名指し
(吃音)あなた
(me) ....
匙の上に
翠色の木々の雨を乗せ
ライターの火をつける
ノートに記された
たどたどしい少しの
日本語と冷たい風
ああそうです。彼はぼくの友達なんです。
終にそんな台詞は口にしたこと ....
私が「知っている」と言うとき
知らない何かがひとつ生まれる
その終わり無き巡りのひとつひとつを
深く 浅く
許してやりたい
目に見えない蜘蛛の巣が
頭の上に降り積もる
あたたかい
振りはらっても
振りはらっても
あたたかい
降り積もる
降り積もる
あたたかい
降り止ま ....