すべてのおすすめ
人の向こう側に横たわる人よ
横たわる人を跨ぐ人よ
潰された眼は見ていただろうか

白く透ける少女の抜け殻を
地下水脈の夜光虫を
皮膜に隠された結晶体を

地は焦げるほどではなく ....
このままどこかに行ってしまおうか

帰りの車中でそんなことを言っていた二人は
どこにも行けないことは知っていたけれど
その言葉だけで十分満足だった

今、僕らは三人になって車も一回 ....
夕方、最後の蝉がベルを鳴らすけれど、
秋に蝉は消えて、秋に蝉は失われるわけでなく、
ただ土に埋められて、
土の下から遠い声がして、
草が土を覆い、
それでも遠い声がして、
使われな ....
最初から
おじいさんや
おばあさんが
いたわけではないのです
ただ風ばかりが吹く
何もない夕暮れのようなところから
むかし、むかし
と物語はいつも始まるのでした
やがてお話が終わる ....
くちびるを閉じると
世界とわたしは
分かれます
くちびるを開くと
世界とわたしは
またつながります
分かれたり、つながったり
くりかえし、くりかえして
わたしはまた少し
遠くへと ....
シャッフルして上海された。ぼくらはアスファルトに寝そべったままの、夏の夜なのです。気がつくと彼は東京されていて、ぼくらはそんな近視で眺めるいつものぼやけた月を「冗談だろ?」と問い詰めたりしている。しり .... 一本
二本
三本

指が沈んでる

あなたに触れようとしたら
全部
落ちてしまった

水槽で泳ぐ
さみしそうな指に
ゆらゆらと
水草がからみつく

しょうがないので
エ ....
処方薬羅刹の朝
          例の液

盛る 捻る
春を知り 恩に着る 作用

 てふてふ は てふろん
 はがして はがゆくてのおもい
              の
麦酒色 ....
夜が
朝 に
ならず
雨になり
ツツジ 切れ
濡れ 流れた 蜜


この先 ひとつの舌も
幸福になりません


雨が
晴れ に
ならず
夜になり
何かが ....
 

  ツタヤの女が面倒臭そうに歩いてる
 外に出た用事の一瞬の間
 おれはタバコの自動販売機の取り出し口に手を突っ込んでる名前も知らない女を
バックで轢き殺す
 ことを想像 ....
会いたい人に会えず
好きな人に好かれず

気違いだから居場所がないこと
気違いだから居場所があることの 勘定が出来ず

子供が転んだら すぐ泣くのをよく理解し
すぐ母親に 抱かれることを ....
赤ed空がBuildingの角飲み込む刻限
擦弦の音慈式音中をFlowするその眼に映った街路樹群像脇
半壊したDustBoxを奪風が射抜く
普遍で在り得る感傷を半ば形式的に参照せしむ風景では有る ....
夜になろうとしている
駅と小田急線
歩いて歩いて
一体ここはどこ

線路が遠くに見える
でも見える程度には近い
もっと離れたいけど
離れたらもとの場所に
戻れそうもない

知らな ....
温泉の
小さな露天風呂は
微かに
排ガスの
匂いがした

生垣で囲まれた
小さな屋上で
年の離れた男と
星空を見上げる

そっと
からだを合わせたら

温まる
ほどける
 ....
のたうちまわる場合
白い布団でなければならない
リンゴは
他人のかじったものを 横に
父の選んだブラインドに
埃が乗っていることは 好ましい

昨日 信号を歩いて
背筋がのびていたのは ....
きっとこれはライグレと煙草で
味とも匂いともつかない艶めきが乗りかかる部屋に
トタンに雨が踊り狂ってしまって 音楽のほうが薄っぺらで

勢いあまって気が違ったか なだれかかり
この季節の 凡 ....
君と僕の

初めての「くちづけ」は

何年前だろう

君は

大粒の涙を流して

僕の名を呼んだ

僕も泣きかけた

もう

僕たちは会えないと思っていた

間違い ....
あら、困ったわ
が口癖の君が困った様子なんて
今まで見たことがない
あら、困ったわ
なんて言いながらも
トントントンッとまな板の上で大根を切ったり
ザッピングをし続けた挙句の果ては ....
A case of Noble Dry Disease in our hospital


【緒 言】
稀な疾患である貴腐死病(NDD: Noble Dry Disease)の一例を経験したの ....
神ガカル文面を
鈍行列車に乗せて
目的地には
停まらないのが
亡霊日和

日が暮れよると
鈍光が生まれ
メキメキと連結は乱れ
吊り革は百足のツメ

ああ先ほどから
笑っておりま ....
詩を書きたいと思ってて
座って何も浮かばないでいる
君はUFOに乗ってランチを食べながら
友達たちとおしゃべりをしていているね
君の笑い声が一番楽しそうに聞こえてくる
他の女の子たちとは、ま ....
生まれ変わったら

何になりたいかって

お前は聞いたよな

俺は

男も女も生き物はいやだぜ

俺はね

街になりたい

色んな人間がいて

楽しいことも

悲し ....
 恋をすることは惨めだ
 倉庫の巨大な薄闇の片隅で
 段ボールの埃をはたいて
 組み立て式ペーパーボックスの
 在庫を数えながら
 君の黒髪を両手に受けて
 溢れるほど両手に受けて、顔を
 ....
                      communication breakdown (4〜6)

  川原

川原にきれいな花が咲いていたので
スコップで根ごと掘り起こして
ス ....
デリーさんご指名です

かんかんかんの スッカラカラ
カラッカラッの すっかんかん
男日照りが長いので
名前をデリーにした


彼はあの子とアパート泊
私は客とホテル泊

「愛は ....
  
  急傾斜


 信号を待ってる間に
 何度も死んだ
 閉じたままの傘を
 飽きて
 植込みに投げ捨てた
 車が走っている
 牛丼屋のカウンターで
 白のロング ....
毎度ありがとうございました
こんどお会いするときまで
つつがなくおすごしください
ぼくは生活と 
そうでないものの間の距離を 
はかりそこねる者
その両端にひきさかれ
かつ跨がろうとする ....
38億年分を10ヶ月の間で
駆けぬける赤ん坊は
腹の中 ある時期になると
両腕に生えている立派な羽根を
一本一本抜いてゆきます

その間に
両足はするすると伸びてゆき
指先に爪が生え
 ....
今朝、レモンを産んでしまった
それは、色も形も匂いもレモンそのものだった
もし産んだのが卵だったら対処のしようもあったろうに
なんでレモンなんか産んでしまったんだろう
レモンに耳をあてると ....
おもいどおりにやりたい

昨日を信じ続けて、ここにいたい
明日に希望を託して、夜明けを待ちたい
傷つけることが商売の政治屋にはDRYでいたい
傷つけられた過去を負う人にWETでいたい

 ....
ふうさんの自由詩おすすめリスト(79)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
散水塔に虹- がらんど ...自由詩12*04-8-4
どこかに- たもつ自由詩3204-8-4
埋葬- がらんど ...自由詩1004-8-3
童話(物語)- たもつ自由詩22*04-7-30
童話(声)- たもつ自由詩1904-7-18
上海された- nm6自由詩15*04-5-3
落ちる- チアーヌ自由詩11*04-4-28
ガガ詩#03- 中村トク ...自由詩504-4-27
雨天占い- A道化自由詩804-4-27
轢殺- カンチェ ...自由詩8*04-4-16
何にも勝てず- 山内緋呂 ...自由詩17*04-4-10
Good-Night- 六崎杏介自由詩304-4-8
住宅街- チアーヌ自由詩504-4-5
不倫温泉- チアーヌ自由詩10*04-4-4
自室- 山内緋呂 ...自由詩8*04-4-1
ラブソング/トタンに雨が踊り狂ってしまって- nm6自由詩604-3-31
★52_クチヅケ- 貴水 水 ...自由詩304-3-28
あら、困ったわ- たもつ自由詩5004-3-26
当院における貴腐死病の一例- たかぼ自由詩1404-3-18
アメオ- よつやと ...自由詩404-3-15
ラブレターfrom地球- 馬野ミキ自由詩304-3-7
☆63_マチ- 貴水 水 ...自由詩9*04-2-28
Kusikezuru(梳る)- 右肩良久自由詩504-2-24
communication_breakdown_(4〜6)- アンテ自由詩6*04-2-21
仕事- 山内緋呂 ...自由詩14*04-2-12
シフトダウン- カンチェ ...自由詩8*04-2-3
毎度ありがとうございました- よねたみ ...自由詩804-2-2
風切羽- 石畑由紀 ...自由詩504-1-30
レモンの日- たもつ自由詩4204-1-30
そうじゃないそうじゃない- クリ自由詩3*04-1-29

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3