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天に飽き天かきむしる鱗雲
おまえには冬しか居らぬしるし刺す
鉄を裂き鉄かつぎあげ冬を打つ
とどめからとどめに至る永さかな
仮 ....
野に影があり
樹と水と空と火の
長すぎる枠線を見つめている
奥にゆくほど太い負や
霧や霧でないつらなりや
まとわりついては月に削がれる羽たちや
道化の音が
....
曇も空も
濁りの水色
髪も 笑みも
午後も 火も
うねり 夕方
浪と夕方
音を窓から放つ鍵
水色の ひとつの指
背骨 階段
背骨 階段
一瞬消えかけ ....
にせものの葡萄のにおいがする
光のすきまを
さらに小さな光がとおる
貨物列車 埃の花
すぎる震え すぎる震え
高く遠く
直ぐに昇る鳥
真昼の星
青を青に打ちつけ ....