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光がとまどう
道の終わり
葉を迎える
土になる
ひっそりと
昇る太陽は
だれもしらない
世界を紡ぎだす
夜、雨の匂いがした
やがておとずれる
音をつなぎとめ
どこまでも
虹のからだが
空を広げていた
うずくまった鳥が
地上におりた日
オレンジの花は
空をながめていた。
生まれおちた
ひがしの太陽が
とろけるような
雨と出会った
無数の星たちが歩く
そらをみつけた
乾いた夜のすきまに
星がおちるのをみた
茎のおれてしまった
どこかのうちの赤い花
風に吹かれ
今にもたおれそうで
それでも
赤い空をみつけた花は
とても うつくしかった
....
ゆっくりと
呼吸する
緑の植物
ぼくの時間が
音もなく流れだす