すべてのおすすめ
朝食のバナナをほうりこみ
口をもぐもぐさせながら
ねぼけまなこで
汚れた作業着をはく
ポケットから取り出した
昨日の悔しい仕事のメモを
丸めてゴミ箱にすてる
窓から ....
虹色の服を着た少年が
壁をよじ登る
若い母は
きゅっ と眉をしかめ
平手で幼い尻を
幾度も叩く
( 次男坊は、黙って菓子を、食べていた )
母の隣に座らされた少 ....
長い間
「 わたしなんて・・・ 」
と{ルビ俯=うつむ}く影を
地に伸ばしていた
ある晴れた日
緑の{ルビ掌=てのひら}をいっせいに振る
背の高いポプラ並木の道で
ふと ....
皆さんこんばんは。
今日もわたくしは、認知症のおばあちゃん達と肩を並べて、
それはもうとけあっていましたよっ・・・!
(どうせとけあうなら、
(もっと違う誰かとがよいのであ ....
三十過ぎて
忙しさを言い訳に
すっかり運動不足の僕は
最近腹筋をはじめた
しばらく鍛えてなかったので
体を起こすたび
床から上がってしまう両足を
しっかりと抑えてくれる ....
わたしはいつも、つつまれている。
目の前に広がる空を
覆い尽くすほどの
風に揺られる{ルビ椛=もみじ}のような
数え切れない、{ルビ掌=てのひら}に。
その手の一つは、親であり ....
食事の後に
手がすべり
落とした皿に
「ごめんなさい」と
頭を下げる
割れなかった
{ルビ空=から}の皿は
床の上
至らぬぼくの
「ごめんなさい」を
すい ....
皆様今晩は。今日はあなたにとってどんな一日でしたか?僕は昨
日の日記で言い忘れたことがありました。昨日「サンジャックへの
道」を見た後に映画館を出ると、館内から出てきた見ず知らずの人
々が、映 ....
親父は定年退職し
母ちゃん専業主婦となり
息子のぼくは半人前
母ちゃん家計簿とにらめっこ
ばあちゃんが払う食費も1万ふえて
なんとかやりくりの日々であります
雨もりがあふれる床
....
人と争うように働いて
話す気にもなれず
押し黙ったまま一日を終える
仕事帰りの公園のベンチ
あたたかいゆげで慰めてくれる
たこ焼を食べていると
目の前の通りを
なかなか客に呼び止めら ....
霧雨の降るぼやけた朝の向こうから
「夢の国行き」と{ルビ記=しる}されたバスが近づいて来る
後部座席の曇りガラスを手で拭くと
数ヶ月前に世を去った
認知症のゑみこさんが住んでいた{ルビ空家 ....
あの頃 夢の方角が記された地図を胸に抱いて
光る線路の上を閃く流星の姿で走り抜けた若人よ
気まぐれな強風に振り落とされた君は
いつしか線路上から姿を消してしまった
「腐った瞳の大人にならぬ ....
自らの愚かな手で
目の前をさえぎる沼を
つくり出してしまった時は
でくのぼうとなって立ち止まり
かけがえなき友の背後から吹き抜ける
風の言葉に耳を澄まそう
私は木になりたかった
幾 ....
藤丘 香子さんの服部 剛さんおすすめリスト
(13)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
緑の芽_
-
服部 剛
自由詩
4*
07-11-13
虹色の少年_
-
服部 剛
自由詩
11*
07-5-14
空の波紋__
-
服部 剛
自由詩
7*
07-5-4
急きょ連載復活「_はっとりんは今日もゆく_」
-
服部 剛
未詩・独白
4*
07-5-1
風の声_
-
服部 剛
自由詩
23*
07-4-29
椛の木陰_
-
服部 剛
自由詩
25*
07-4-24
「_皿_」_
-
服部 剛
自由詩
9*
07-4-21
詩友への手紙_〜私達は草原の旅人〜_
-
服部 剛
散文(批評 ...
5*
07-4-9
さといも家族
-
服部 剛
自由詩
22*
05-11-5
白いゆげ
-
服部 剛
自由詩
23*
05-11-1
消えた背中
-
服部 剛
自由詩
8*
05-6-23
線路の枕木に伝う音
-
服部 剛
自由詩
5*
05-6-21
羊雲を仰いで
-
服部 剛
自由詩
14*
05-5-25
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