すべてのおすすめ
「健康状態は?」「良好です」
「朝ご飯は何時に食べましたか?」「今朝の七時に」
「海外旅行には」「行ったことありません」
「刺青やピアスはしてますか?」「いいえ」
「不特定の同性の方と性的な関 ....
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遠い日に想い出すことはなに?
近い日に想い出すことはなに?
振り返りながら君は笑って言う。
なんだろ、何かあったっけ。
真に孤独である意味はな ....
人はみな苦しみの旅路を楽に行きたがる
美しさの罠
心地よい誘惑
誰も彼もが主人公の物語などありはしなないのに
皆そればかりを求めて
行き場を失う視線は
自分をプ ....
真っ赤な世界に三味線弾いて鳴いたこねこのおなかしろしろ
やわらかアスファルト
黒いグーグルアースで拡大できないふるさとの景色
夕暮れ 君の料理がうまくなる
(はっかないお味〜)
夕暮れ ....
俺は男だ
いちごポッキーが大好きだ
何かおかしいか? 俺は胸を張って言うぞ
俺はいちごポッキーが大好きだ〜!!
おい男たちよ 大人の男たちよ
本当に男らしくありたいのなら 男の中の男になりた ....
080404
コレでよい
コレで
ひとかけらの土塊を
脚で踏みつぶす
粉々にしてから
ふるいにかける
乾かしては水を加え
塊にして
叩く
叩く
....
月曜日
地面に並べられた各種弾頭のことを考える
打ち上げられたスペースシャトルの存在を信じながら
リリシストたちの高い志をリスペクトし
雨上がりのひんやりとしたゼリーのような空気の中を ....
桜が水の上に散ってゆく
不思議にあかるいその流れのように
生きられればいい。
氷が張る音がしました
睡蓮がその下でそっと開きます
月灯り 星屑 風 そして、僕を
その上に映し載せれば
まるでひとつの世界のよう
輪郭がぼやけて滲んで
それは氷が其れで在ろうとする
....
ありのまま
そんなものなど求めていない
哀しいことだ
乱れ狂わせようにも
交尾中のハエが見つかりやしない
同時性
騒音
リアリズム
せめてないまぜにしてから
こっちにこい
外交的であるように見えて実際
怖いくらいに内向的な人ですねと
いってくれた人がひとりだけ
ひとりだけいて
瞬間、殴られたかのような衝撃と電光が走って
眩暈を起こして呼吸も止まっていたと思う
....
春雨の降る午後
私は一人傘を差し
無数の蕾が開き始める
桜並木の道を往く
三っつ目の信号を曲がり
学校に沿う坂を下ると
傘を差す
君の母が立っており
喪服の私は頭を ....
私と同じ名前の
69歳の女性が きょう
軽自動車で踏み切りをわたる途中
特急電車とぶつかって 死んだ
昼のニュースでは
まだ新しい彼女のオレンジ色の車に
鋭利なフォルム ....
無事、卒業できました。
あなたの放った言葉で
憑き物が、落ちたようです。
又、目からうろこです。
コンタクトレンズかもしれませんが。
しかしどうにも
なにか大事なものまで落とし ....
なくした言葉がいくつかあって
それを、また
見つけだすのにあたふたなんかして
正しい言葉
わからないんだ
ぼくは
言葉は無力だと知っていて
それで ....
08/03/02
平原児といわれた男
カーボーイ稼業に精を出し
酒も余り飲まず
無駄遣いしない律儀な男
給料を貯めて牧場経営に乗り出して
その地方 ....
いつまでも君を好きじゃだめですか。
ずっと片想いしてちゃだめですか。
君に出会って芽生えた気持ちは
抱きしめて欲しいじゃなくて
抱きしめたい。
必要としているじゃなくて
必要とされたい ....
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愛に飢えているわけではありません。
恋に憧れているわけではありません。
ただ一途に想いたいのです。
自分のすべてを忘れてあなたに
わたしのすべてを ....
紅茶は砂糖を入れないと
味のバランスが取れていない
ように思える生粋の日本人
紅茶色が一番好きで
カーディガンも
スカートもいつだって
濃淡さまざま紅茶色
ペットボトルの紅茶は
....
さらしてしまえって君は言うけど
私っていったい何だろう?
雑誌を飾るあの子みたいに
真っ赤なフリルも着たいけど
「似合いっこない」でまたジーパン
許してあげなって君は言うけど
欲しい欲 ....
「 もしもし 」
犯人「 おまえのとこの息子は預かった。返して欲しくば2000万円用意しろ! 」
{引用=
(イタズラ電話か?! もしかしたら誰かに試されてるのか? 誘拐ネタか とりあえず ....
この町は俺に冷たくなってきた
よりによってこんな時に
駅前のマイナーなコンビニも汚い本屋も潰れていた
どっちもやけにエロ本が充実していたのに
久しぶりにエロ本を買おうと思ったのに
彼女にフラ ....
みかんの皮をむくと
いくつかのいのちが並んでいる
土にまけば
また
みかんといういのちが
生まれていたにちがいない
くやしがっているだろうか
人の手が汚いと
叫んでいるだろうか
....
私の中に言葉はなくて
海を回遊する魚みたいな
私が言葉の中にいる
けれど
世界の中に私はいなくて
キラキラの宇宙をつくる万華鏡に似た
世界が私の中にある
なん ....
独りきりで来た
ありがとう
誰もいない
誰もいないから
泣いてしまいそうになる
いつも自分の本当の気持ちに従えずにいた
それでも
いつだって前向きに何かを掴 ....
毛を刈るために羊を飼うことを
今、どのくらいの人が思い出せるだろう
つやつや光る糞の転がる野原
綿が種を抱いてはじけるさまを
今、どのくらいの人が知っているだろう
大きな花と土と肥料の匂 ....
{画像=110417071821.jpg}
壁にもたれながら先輩とふたり
休憩をした。
明け方までの青果市場のアルバイト。
色々な野菜が振り分けられて、
段ボール箱に入れられた。
....
刺激が欲しい。
熱く・激しく・心を揺さ振るような…
欲しい
欲しい
初めて口にするほろ苦いチョコレートのような
初めての自慰のような
熱く激しい交わりのような
....
ひと月に一遍ぐらいある、とても冴えた日。今日がそうだ。詩を書く気分にはならないのは、なにもかもが自明だから。こんな日はだれかと対話するのが良いだろう。小難しい話の輪郭もはっきりと見える。だまになった糸 ....
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嗚呼、私が死んだときは
どうかその骨を散骨してください
海でも山でもいいから
散骨してください
海に溶けた私は
きっと儚いクラゲになることでしょう
山に埋もれた私は
きっと密か ....
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