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 冬になり、女の顔をしたバードは飛び去った。わたしは、あの時の車をスクラップにして、海の見渡せる丘に部屋を借りた。情報誌でバイト先を見つけた。倉庫の仕事に就く。朝七時半、精神安定剤を飲んでから、家を出 .... 祖父のあとをついていく。

海を見渡す墓地で、親せきたちが鎌で草を刈る。わたしも草を刈る。

母が野の百合を、見つけ出した墓に供えた。

波は白い。
石畑由紀子さんの光冨郁也さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ブルースカイ(「バード連作集2」)- 光冨郁也自由詩15*04-10-15
- 光冨郁也自由詩12*04-10-11

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