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目蓋は開かず
絶たれる
眼光
静寂の重さに
つぶされる
耳
過剰な匂い
混乱する
鼻孔
とろける毒が
浸潤する
舌
痛み痒み
おおわれる
触感
....
少しくらいの
痛みはあるほうが
生は活性する
少しくらいの
望みを持っても
いいような気がする
少しばかり
苦を背負っても
生はたどれる
少しばかり
無 ....
破滅は
つねに
目の前にいる
破壊は
今にも
始まりつつある
奔流の
激しさにただ
立ちつくす
奔走の
道は一体
どこ行くか
脳波が
織り ....
世界の片隅に
埋もれて
つらつら物思い
世間しがらみ
離れて
ふらふら風来坊
生きているうち
埋没しそうな
絶望的切望
生かされてるうち
観じるような
実 ....
遠くの山が
見える日は
空気も澄んで
はりつめる
景色を切り取る
窓の枠
部屋の暗がり
差す光
窓の向こうへ
踏み出せば
額縁のない
風景画
溶 ....
禁忌だ
書かれてはならないフレーズだ
書かれることによって瞬間に
なんと矮小化するんだ
猥褻だ
文字で無く
生成する物、聞こえぬ音
秘密の力だ、力が
真空のような宙に流れる ....
チャクチャクと
旅立つ
準備は
進みつつある
サラサラと
積もって
たまる
妙薬の瓶
ドクドクと
身のうちの血は
巡って
流れて
コツコツと
足音を鳴らせ ....
何もしないのに
疲れきって
眠る夜
見る夢にさえ
疲れをおぼえる
激しく湧出した
夢見はもはや
余韻のような
残滓のみ
やせた土
うすい大気
すけて見える
....
言葉は
意識にあやつられるのではなく
無意識のなかに生きていた。
わたしがわたしそのものである
…とはいえない。
わたしは、エンピツではなく
たばこではなく
雪ではなく
....
迷走する瞑想
所業の諸行無常
彷徨する方向性
異形の世の偉業
進行する信仰
混然たる根源
重いもの思い
軽くからまるカルマ
脳天気な転機
転がるこころ
....
世界のまん中
陽の当たる道を
歩ける人に
エールを送る
世界の片隅
日陰の道を
歩く人が精いっぱいの
エールを送る
縁の下で
力を養う
陰の中で
光を育てる
....
ギュッと閉じた
眼の奥の熱
ジワジワと
脳裡に浸みゆく
からだの寒さを
毛布でくるみ
落ちてきそうな
天井を見つめる
六十兆個の細胞を
生かすも
殺すも
....
言葉は
意味より
力技
繊細
かつ
大胆に
文字の羅列に
力を吹き込み
放つこと
行間に
力を含ませ
表すこと
はりぼての
修飾を剥ぎ
骨を出す
....
視界も
音もなく
匂いも
味もなく
固い枕と
軽い布団の
身に触れることだけに
意が集中する
意するところ
過去未来はなく
今現在の
一瞬一瞬
間隙なき
....
沈黙の海へ
ダイブ
言葉の氾濫に
へきえきして
漆黒の空へ
ジャンプ
人工の極彩色が
毒々しくて
指でサインする
タイム
遊びの約束
子どもの現実
繋が ....
こんな世界で
生きていて
どんな世界が
待ってるか
違う世界にいながら
同じものを見る
同じ世界にいながら
違うものを見る
世界はあまたの
パラレルワールド
....
午前0時の
すべてのリセット
終末の予告日
それは
終末そのものではなく
死生への
端緒
である
先走る脳内時間
過去は
願望と忘却
変容する記憶
未来は
膨張する
観念のお化け
ほとばしる脳内血流
熱い血潮で
凍える心を
ときとか ....
射抜いた眼から
芽が出てくる
明るい黄緑
君の色
苦しい息して
生きている
はかない願いの
蓋然性
かき流すもの
気長に構える
つくりご ....
それでも僕は
生きている
それでも僕は
息してる
それでも世界は
動いてる
それでも世界は
蠢めいている
まずまず
こういう事で
精を出す
ますま ....
宙の風に
吹かれていこう
きっと見つかる
きっと助かる
かるい身ひとつ
どこまでも
開かれてゆく
宙の風の
声を聞こう
きっと理解る
きっと返せる
通 ....
何を
為すべきか
訊いても
効かない
玉の涙も
給わる標べ
*
名もなき
何か
帰すべく
来ている
たまたま生まれて
弾ははじけた
....
いつも不意に
はずれる
理性のたが
堅牢な自我を
もみほぐして
はなたれるもの
欲のまま
感情のまま
止めるものなく
そしてそれは
自由ではない
ある意は自我の盛 ....
西日に向かって
歩いてく
まぶしい光に
眼を伏せる
道の上に
日の残像
進むゆくさき
人しれず
明日が背後から
やってくる
肩をたたかれ
振り返る ....
ウツウツしつつ
鬱憤はらし
クヨクヨしながら
苦を昇華する
ビクビクしては
吃驚ぎょうてん
クルクルまわる
狂った脳天
タンタンとして
耽溺する水
モヤモヤして ....
自由という
苦境
自我という
魔物
奔走する
道程
翻弄される
生命
この身は
いったい
なにものか
なにものでもない
混沌のうちの
ひと泡
目を見て
と言われる
視覚優位の
人体の脳
脳の統制は
ある種の幻想
見るためには
もはや目を開かない
涙のためにだけ
目を開閉する
耳で聞 ....
人間社会の虚構
文明科学の虚構
反自然へ一途の人間の
自然は隠蔽され
虚構を信じて
虚勢を張って
虚構にとらわれ
虚心を得られず
ひとつの生を
たどる道
意 ....
どこで
どうして
どのように
生きればいいか
ここで
こうして
このように
かろうじて生き
ここより
別のどこかへ
いまより
別のいつかへ
....
ちりちりと葉の群れ走る
葉先の鋭角
もろもろの枝らの骨格
根を育む土の匂い
チクタクと刻む
時は頭脳の産物
はらはらと落ちるもの
地へと消えゆく
眼を洗うかのよう
澄む空 ....
殿上 童さんのシホ.Nさんおすすめリスト
(155)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
六根
-
シホ.N
自由詩
4
13-3-18
一握の生
-
シホ.N
自由詩
3
13-3-15
破滅
-
シホ.N
自由詩
2
13-3-11
埋もれ木
-
シホ.N
自由詩
4
13-3-4
風景
-
シホ.N
自由詩
5
13-2-25
力の沈黙
-
シホ.N
自由詩
3
13-2-20
旅立ち
-
シホ.N
自由詩
2
13-2-18
疲弊する夢
-
シホ.N
自由詩
2
13-2-12
崩壊としゃぼん玉
-
シホ.N
自由詩
4
13-2-4
イエス・ノー
-
シホ.N
自由詩
6
13-1-28
世界のまん中
-
シホ.N
自由詩
1
13-1-21
足音
-
シホ.N
自由詩
6
13-1-17
言葉に力を
-
シホ.N
自由詩
4
13-1-10
意の血
-
シホ.N
自由詩
2
13-1-7
見えない戦闘
-
シホ.N
自由詩
3
13-1-4
いつかどこかで
-
シホ.N
自由詩
3
12-12-30
終末論
-
シホ.N
自由詩
1
12-12-27
脳内世界
-
シホ.N
自由詩
3
12-12-24
芽
-
シホ.N
自由詩
3
12-12-17
意義なき生でも
-
シホ.N
自由詩
1
12-12-10
そら
-
シホ.N
自由詩
4
12-12-7
名無き魂
-
シホ.N
自由詩
2
12-12-1
不条理
-
シホ.N
自由詩
3
12-11-26
西日
-
シホ.N
自由詩
8
12-11-19
風来坊
-
シホ.N
自由詩
6
12-11-14
ひと泡
-
シホ.N
自由詩
6*
12-11-5
心の目
-
シホ.N
自由詩
8
12-11-2
虚
-
シホ.N
自由詩
3+*
12-10-29
夢の向こう
-
シホ.N
自由詩
3
12-10-25
紅葉
-
シホ.N
自由詩
2
12-10-22
1
2
3
4
5
6
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