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空のオフィスで
雲をつくる
風をつくる
空のオフィスで
日とともに
月とともに
居場所がない僕を
空が中に
受け入れてくれる
現世現場所現時間
いつでもどこでも
....
あしたの朝
夢を拾おう
ほんとうの空気を
呼吸できるように
息をしてる間に
きのうまでに見た
悲しい夢さえ
昇華されるように
時計のベルが鳴り
次第に目覚めゆく
駅へと ....
遠い坂道
えっちらおっちら
道に迷って
あっちだこっちだ
先は行止まり
がっかりがっくり
重い足どり
ゆっくりじっくり
電車の足音
がったんごっとん
時計のささやき
....
イイヒト
になりたい
敵視も無視も
されないように
妬みも怨みも
もたないように
でもボクだめだ
煩悩だらけだ
我執にとらわれ
無心になれない
イイヒト
....
僕の前に
道はない
僕の後ろにも
道などできない
たどたどしい足跡が
泥んこの中
消されていく
生きた証しを
残したいとは
おごりおおい
自己顕示の欲
なにも ....
うすまりゆく
現実感の
後ろ姿
まぼろしの
不合理な
リアリティ
脳みそこすりあわせ
自慰に耽って
夢ごこち
夢かうつつか
境界をいつともなく
またいでる
....
光がないから
影もない
のっぺらぼうの空気の
暗闇
夜の住人の
かわいた息
脳天のおくを這う
黒い質感
夜のからだを
闇にあずけて
優しさと厳しさが
混交する
....
ココロのコエは
悪夢のような
繰り返し
始まりは遠く
際限はなく
ココロのコエは
真っ白く
しろくしろく
燃えつきたけど
なおしずかにひびく
ココロのコエは
今ここに ....
つんと重い土の匂い
くっきりと黄色い
ガザニアの花
が目にとびこむと
くらくらまわる
からだのうら側
脳天のおくに
かゆみのような
眠けをもちつつ
乖離してしまった
うちと ....
小さなおさかな
群れをなし
用水路のなか
泳いでる
稲刈る田んぼ
土の匂い
もみがらのやま
焦げる匂い
もんしろちょうに
黒あげは
しおからとんぼに
ぎんやんま
....
死がない
僕は死に
想いを馳せる
僕のまわりに死がない
僕は死人に恋する
が愛といえるか
僕のまわりは真空状態
人や言葉がない
そして死がない
僕に死を
僕に死への ....
病んでいる
悩んでいる
身心ふたつ
ふたつはひとつ
止んでいる
悔んでいる
雨降る悼み
涙の痛み
澄んでいる
霞んでいる
朝もやの空
初秋の大気
噛んでいる
....
末期の日まで
夢を見よう
永遠につづく
時空を想って
末期の日まで
考えよう
次なる世への
不安と幻想
来し方行く末
めぐる世もまた
生死あり
末の世ひと夜
め ....
たとえば
夢見を通じて
無意識的なモノを観じる
目が覚めて
それを意識化しようとする
たとえば
狂気におちいるとき
潜在的なモノが暴走する
現実に還って
あらためて畏れを抱く ....
意識の深く
奥深く
自覚しない
暗闇がある
神経の根っこが
闇を吸い上げ
心ならずも
顕在させる
それが
芽を吹き実となるか
狂気となるかは
風向き次第
意識の ....
死は
手のひらから
始まっている
広げて見る
手のひらは
侵されつつある
ただ
ひたすら
手のひらを見る
苦を
手のひらで
かみしめる
握るもの ....
僕らは暑い夏の夜
安い酒をあおっては
語らいつづけたものだった
僕はといえば
汗をかき
粘液質の肉体感覚に
いらだったりもしたものだ
君はといえば
汗もかかず
すっきり笑 ....
重たい一歩で
外に踏み出す
世界はいまだ
健在なことを確かめに
めまいがするほどの
明るさに
ひずんだ世界が
照らされる
睡眠不足の頭には
世界の歪みと健常さが
相容れ ....
扉をたたいて
問いつづけよう
自己意識が
身体を所有するのか
身体によって
脳の働きが派生するのか
魂の世界が
形而上の何かが
あるのか
物は物たりて
物質世界がすべて ....
何故に君は
空を見る?
孤高を気取って
窓辺に立つ?
何故に君は
逃避する?
逃げ道さえなく
迷ってる?
何故に君は
うたを書く?
生産性なき
駄文つらねる?
....
まだまだか
まだだめか
助けてと言うのは
まだだめか
もういいか
もういいかい
助けてのたの字くらい
もういいか
もういいかい
まあだだよ
もういいかい
まあだだ ....
光が
眼を射抜く
明るさが
全身を焦がす
闇と静寂のうち
それだけが
僕を活かす
空間と時間
夜のサイレンが
耳を衝く
胸騒ぐ
遠いかすかな音
風が空が
笑っ ....
今をひとつ
今をひとつと
拾っていく
両手に抱えても
指のあいだから
こぼれ落ちていくもの
拾った今は
手に取る途端に
今ではなくなる
過去は
記憶として変質し
....
つながらない
不安
つながることの
難儀
削除できない
発信着信
とり返しのつかない
関係性
つながらない
優しさ
つながることの
厳しさ
独りでは生きられない ....
さらさらとせせらぎ
さびれた散歩道
からからと風ぐるま
隠れた木の葉
深々とした静けさ
寂しく晒されるもの
こんこんと浮く言葉
濃く強く焦がれる
咲くものかはさてお ....
重みのみ
かたどられて
古びたソファに
なお
居つづけるものあり
存在しないことの
実在
居つづける
無きもの
その日の窓枠が低すぎたので
思惑どおり
その人は落ちて ....
あぜ道
土手道
アスファルト
地に足つけて
歩く人
目で見て
聞き耳
手足でさわる
現実つかむ
歩く人
我流
下流
それぞれ流儀
流れるままに ....
どんづまり!
この
どうしようもないどんづまり
にやって来た
しかしながらそう言う文句が
初めて聞く人にさえ
了解可能な
どんな絶望的事件もここになく
そのこと自体が一つの絶望 ....
僕のキボウたちが
帰還した
脆弱で
ふわふわと
吹けば飛ぶような
キボウたちは
希望の面をかぶった
苦悩かもしれない
でもそんなことは
もうどうでもいいのだ
キボウたちは
....
われわれは
枝葉末節にて
生きるもの
幹に遠い
根に遠い
地を摑めない
空を仰げない
無知の世界
生の盲目
見得るものしか
見られない
枝の一本 ....
殿上 童さんのシホ.Nさんおすすめリスト
(155)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
空の中
-
シホ.N
自由詩
2
12-10-15
夢の駅
-
シホ.N
自由詩
4
12-10-12
遠い坂道
-
シホ.N
自由詩
5
12-10-9
名無しの自然
-
シホ.N
自由詩
2
12-10-6
不確かな一人称
-
シホ.N
自由詩
3
12-10-2
仮想の理
-
シホ.N
自由詩
2
12-10-1
夜に住む人
-
シホ.N
自由詩
4*
12-9-25
心の声
-
シホ.N
自由詩
6
12-9-21
泉のふち
-
シホ.N
自由詩
5*
12-9-16
小景
-
シホ.N
自由詩
4
12-9-12
しがない詩
-
シホ.N
自由詩
3
12-9-10
病みを癒やして
-
シホ.N
自由詩
3
12-9-7
末法思想
-
シホ.N
自由詩
3
12-9-3
心の彼方に
-
シホ.N
自由詩
2
12-9-3
意識の奥
-
シホ.N
自由詩
2
12-8-28
掌
-
シホ.N
自由詩
4*
12-8-22
夏の夜
-
シホ.N
自由詩
3*
12-8-18
覚悟
-
シホ.N
自由詩
2
12-6-19
問い
-
シホ.N
自由詩
4
11-11-12
何故に
-
シホ.N
自由詩
3
11-10-27
鬼
-
シホ.N
自由詩
3
11-10-24
日と夜のあいだに
-
シホ.N
自由詩
3
11-10-17
今
-
シホ.N
自由詩
3
11-10-13
たづな
-
シホ.N
自由詩
3
11-9-30
流れ
-
シホ.N
自由詩
2
11-9-30
座る非在
-
シホ.N
自由詩
5*
11-9-22
歩く人
-
シホ.N
自由詩
3
11-9-20
躓きのブレス
-
シホ.N
自由詩
3
11-9-17
あしあと
-
シホ.N
自由詩
5
11-9-13
枝の葉
-
シホ.N
自由詩
4
11-7-21
1
2
3
4
5
6
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