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音楽が聴こえる
生まれたばかりのまっさらな音楽が



夜明け前の流星群
ふたり一つの毛布に包まって
星を摘んだね

明けの明星が強く輝いていても
私たちの歓びの涙にはかなわなかっ ....
 
私は
想いながら
   死んでゆく。


喜びに包まれた名を
明かすことなく
内なる焔は
ひかりよりも

まばゆい。


噫、
おもはざるひの無ければ
かぜの音にき ....
過去も未来も無く
ただ美しいと思った

さよならの
指先を咬む

ひずみ
涙しか残らない恋でした


躰だけが目当ての偽りでした


恋は涙に反転しました
 

ゆけなかった

ひび割れた空のかけら
拾い集めて
黒曜をながした月光
あなたのような
静謐
いだかれながら
緩やかに枯れてゆく
水底の
片羽根なくした
蝶を

想っ ....
ただ
あどけなさにいた季節
純白と翡翠の子守唄
濡れた温度が優しくて
秘密の杜で
穏やかだった
毒の甘さを知らぬ頃

未通女に柘榴を差し出したのは
楽園の蛇だったのだろうか、未知 ....
手が触れ合ったら
kissしましょう


こんな晴れた日には
ことばなんかいらないわ。
目覚まし時計
あさのCAFE
揺れるカーテン誘っているから
通りを歩いて
手が触れ合った ....
琥珀とも違う
碧がかった金色の不思議な瞳で
遠くをなぞる弛緩

淡桃色のペディキュアが落ち着かない
透かし視て
爪先が音を立てずに偲ぶから
君は泣かないひとだと思ってた。

 ....
イカレた世界の中心にいるのは、
いつだって
ひと。
でした。


私は恐ろしくからっぽで、
苦しみだとか哀しみだとか、
ほとんど愛しく抱きしめている過去の痛みが
躰すり抜けて ....
気怠い午後だ。

こんな凪いだ白昼夢に溺れそうな空気には
ジムノペディがよく似合うのだろう。


 神々の祭典だ
と、
教わったのだろうか。
 アンブローシアは、
不老不死の実 ....
まひるの余韻が
からだに蓄積して
わたし
気怠く溶けてしまう

触れないゆびの熱が
くうき 揺らして
ざわめいてるのは
柔らかに開いた毛穴から踊る火照り
芯でくぐもる泡気は
微かな ....
いっそ
このまま
逃げてしまおうか。

という純粋は、

間近に控えた病床での浅い眠り
耳鳴りのような
譫言を以て
熱を
帯びるのでしょう

少女の恋する瞬間は
レモンバ ....
祈るように消滅を願った夜、
コンクリートのぬくもりだけが
真実だった。

泣くことは
禁じられていたから
渇いた眸で星を探しても
乱視の視界では
一等星すら心細くて
叫びたくても ....
しづかに濾過してゆく月明かり
夢遊病者の溜息みたいに青白く
呼吸がふるえる

澄んだ夜の、 おと。

寝息に上下する胸を意識しながら、
台所の蛇口
水滴が
もりあがり、もりあがり、落 ....
木の棘で指を刺した

ぽつりと滲むあかい血いってき
あなたのスープに入れましょう

清水を燃えるこころの火で煮だし
空を溶かしたパイタンに
太陽のニンジン
雲のジャガイモ
夜のたまね ....
焼きすぎたパンにマーマレィドをぬろうとしたら
イチゴの瓶をひっくりかえしてなんもかんもべたべたジャムまみれ。
こねくりまわしたミックスジャムでパンに張り手くらわしてペロリと食べた。

あは ....
 
静かの海は
氷砂糖のようで
わたしの身体
ひいやりと
あの影の部分
ホルマリン漬けの子宮
眠ってる
おおぜいのひとが
わたしを可哀想と泣いてしまうので
わたしはなんだか可笑しく ....
 
Aは「冷たい」と言い、
Dは「優しい」と言う。

Gは「変態」と呼び、
Jは「変人」と呼ぶ。

「テクニシャンだよ」と、M。
「好き者すぎて付いていけないね」と、P。

「バカ ....
黄昏色した髪の歌姫は
夜に目覚め
黒いドレスを身に纏い
ナイトクラブで唄っていました

安っぽい香水と目がチリチリするような紫煙と猥雑な嬌声に囲まれて
夜毎、淫らなうたを
唄って ....
  ・・・泣いている聲も出さず散るように・・・・・


あなたの沈黙
私の耳殻ふるわせて
細い
銀鎖みたいに
鳴り響く

深い夜のこだまは
色褪せぬ開いたままの傷口を
増幅しなが ....
しろい花
しろい花
埋めつくす花の葬列

眩しすぎて目を閉じた


夜の果ては
とても寒くて
眠るような哀しみが
鬼火の向こう
揺らめきながら燃えている

そんな重さを
ひ ....
雨音が
ささやきを閉塞させる

しろく伸ばされた腕の饒舌は
くちづけよりも
切迫して
喉を
羽交い締める。

 深海魚のようだ

隔絶された
いきぐるしさで
求めあい
同 ....
なんぜん兆を
超える花々
あの聖なるあおい火のたもとで揺れている

忘れたかった忘れられなかった
忘れたくなかった
私だけのSin
想うことすら罪ならば
秘めたまま名を呼ばず
生涯閉 ....
 
表も裏もないのだ
という
角度的分散と
平衡感覚の歪みは
時折、
浮遊するような
非 現実感を
滑空する

麻痺することで
逃れられるならば
飛んでいきたい
誰も知らない ....
道の端に咲く
あのちいさな可愛いはなのなまえは
ずいぶん昔に忘れてしまったよ。
ただとても懐かしく
大好きだったこと。
吹く風が優しくて
曇りの空が幾重にも広がりながら微笑んでいて ....
オイラ昔は魔術師で
いとしいあの娘に星を贈ったさぁ
あの娘は星に願って、マハラジャの嫁になっちまった。
オイラはすっかりしょんぼりしちまい
建設途中の塔をほったかして
荒野で隠者生活。
と ....
月は紅くて刃物みたいだったので
私、
亡くした血を思い出し
何度もあなた
求めたくなる。

衝動よりも永続的なのだと気づいたのは
髪が乱れ
電気が走るから
私、
メデューサみた ....
地下鉄の階段を昇れば華やかなプロムナード
様々なbrandshopが、
あなたの部屋へとつながっていた。

私はきまって
TIFFANYのshow windowで足を止め、
硝子の向こ ....
殿上 童さんのレモンさんおすすめリスト(28)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
メロディ- レモン自由詩22*15-12-30
Hallelujah- レモン自由詩29*15-12-18
アウローラ- レモン自由詩17*15-12-15
初体験- レモン俳句9*15-12-9
うつほ- レモン自由詩29*15-12-7
ユニコーン- レモン自由詩15*15-12-3
Je__te__veux- レモン自由詩8*15-12-2
ペディキュア- レモン自由詩16*15-12-1
エレジー- レモン自由詩5*15-12-1
余韻- レモン自由詩16*15-11-27
放熱- レモン自由詩10*15-11-24
夢翔- レモン自由詩8*15-11-22
八月の雪- レモン自由詩11*15-11-20
ラルゴ- レモン自由詩8*15-11-19
召し上がれ- レモン自由詩4*15-11-18
毎日がパ!レィド!- レモン自由詩6*15-11-18
- レモン自由詩12*15-11-17
私にまつわるエトセトラ- レモン自由詩6*15-11-17
bird- レモン自由詩5*15-11-16
共鳴り- レモン自由詩7*15-11-16
Margarita- レモン自由詩8*15-11-15
失楽園- レモン自由詩6*15-11-14
巻火- レモン自由詩4*15-11-13
- レモン自由詩9*15-11-12
はなのなまえ- レモン自由詩3*15-11-12
The_Fool- レモン自由詩5*15-11-11
miss_you- レモン自由詩9*15-11-9
My_Tiffany- レモン自由詩10*15-11-8

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