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私の目の前には道が続いてる
それは平行線と呼ばれる奴で
私は何の気なしに歩き続けてる
淀む事もなく、飽きる事もなく
それは現状を何とか保つだけで
誰の平行線にも交われな ....
ハローハロー
こちら地球から
あなたに伝えたい
ハローハロー
言葉がある方が不自由だなんて
実際は間違っている
ハローハロー
私たちは
とても便利な道具をうまく使い ....
どうも長生きしたいらしい
こんな家の猫なのに
あそこの猫は野良だから
こないだ急に死んだらしい
犬の野良はさいきん見ないが
どこかで食われているのか知らない
お前は家の ....
甘い香りに全てを奪われ
何から伝えたらよいのかわからなくなった
不意に瞳に触れるのは
隅に佇むすべりだいと
少し汗ばむわたしの右手
人の手では作ることは出来ない
きっと生ま ....
ひとつの夜が終わる時
また次の夜が追いかけてくる
あなたが追った数字を
私が零にした数字を
また誰かが 追っかけていった
繰り返した失敗を
悔やみ 舌を噛んだ
ああ 立 ....
娘とふたり
バスに揺られている
おまえが置き去りにした
ウサギの手さげ袋は
そのままバスに乗って
湖近くの営業所まで
運ばれたらしい
忘れ物はぜんぶ
そこへ運ばれてしまうのだ
....
どんなに遠回りしても
一年は一年でしかなく
散る事を恐れて蒔かれなかった種は
小さな袋の中で眠っている
カサカサと乾いた音
掌にこぼす種
指でつまんだそれは驚くほど小さくて頼りない
....
私は読む
本の向こうから
呼ぶ声が聞こえる
空に栞がさしこまれ
訪れる夜も
失うことなく
示された意味を
自らの言葉として
世界に生きる
やがてそれは
鮮やかさを増して ....
人について考えるとき
僕の足はひとりでに川を渡る
無機質な思いに淀んだ川
夢はあるだろうか
吹く風は優しいだろうか
明日は来るだろうか
....
なんとなくなんだけど
窓を開けるのが怖くて
窓は全部額縁で隠したの
ほんとは外を見たいし
日光浴や散歩もしてみたいけれど
まだ怖いから
かわりに
昨日窓 ....
鼓動を知っている
急激に階段を上がり
寝床に入ると
生きている苦しみと共に
息切れと共に
脳を覆う
熱を合わせると
寝床が海に変わり
大海原を旅する船になる
鼓動 ....
青い空と
青い地球に
挟まれて
僕ら
息をするのも
ままならない
今日もまた
砂場遊びを始める
午後2時の使命
無くしたものを
探している
空を食べた鳥
青くなって
独 ....
空 海 山 風 水 土
どんなに沢山の言葉をならべてみたって
一文字に思い浮かべるイメージに勝てやしない
解ってるけど
決して止められない
伝えたいのは景色じゃなく感動
....
夜が、二足歩行で
足早に通り過ぎていく音を
淡い錯覚にくるまりながら、聴いていた
抱きしめあう行為は どこか
呼吸と似ていて、ときどき
わたしたちは声を漏らす
ともすれば ....