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恋の終わりは
キリバナ
キリバナ
死んでいるのか
いないのか

ガラスコップの
一輪挿しが
あっけらかんと
咲くように

私は
あなたを失って
冷たい夏を咲いている

も ....
孤独でない人間なんていない。
その事実だけが、私を安堵させる。

職場の上司が、手品を始めた。カード手品ってやつだ。時々、その成果を披露してもらう。だいたいは金曜日の飲み会である。飲み会自体が手 ....
たぶん
だいじなものがないんだと思う
また 
どこかのアーカイブ
探せばいいんじゃないかって

明日
逢えないとしたら
まあ
それもいいかなって

どこかとおい
南の国で
ラ ....
地面に
へたり込んで空を見る
空は
少しだけ遠く
夕焼け雲を連れてくる

犬の目線
猫の目線
カエルの目線
車の目線

テニスコートの
そばの車道で
ぼんやり
身体を投げ出 ....
真夜中に
目が醒めて
また哀しい夢を観た

いつも 
同じだ

寝室には鏡を置かない
目が合うと
わかってしまうから

昼間の私が
全部嘘で
もう
誰も信じてなくて

 ....
ほんとうかどうか
知らないけれど
詩の勉強会
みたいなところで
こんなふうに言われるらしいね

悲しいだとか 
せつないとかの
感情を指すことばを使わず

あなたの気持ちを伝えてご ....
秒針の一周で
思い出すこと

君の瞳
君の笑顔
君のくちびる
君の言葉
君の仕草
君の指先
君の髪の色
君の肌の色
困ったとき見せる君のさみしい目
ふくれっつらしてほんとにふく ....
夜の暗さ
海の暗さ
そこのあるものの 暗さ

波が
うねりを繰り返し
何度でも打ち寄せる

夜の海
釣り人の
投げた重みが
ふかく沈む

あなたと
指を重む
その温度の確 ....
斜面を切り分けて
父の家が建つ
小さな

直方体を
重ねただけの
たぶん
遠い質量の

かたちのないたましいを
とどめおくために

ほっとした表情で
母は告げる
これで
 ....
わがままな飛行機雲が
あおぞらに
まっすぐ線をひく

ちくしょう
飛行機雲め

あなたと
私との距離に
まっすぐな線
ひきたいけれど

公園の木々
信号
コーヒーハウス
 ....
砂で海を
中和できますか

青で水色を
中和できますか

さみしさには孤独
私は黙る

何時間も何時間も
ずっと黙る


フラスコの水 そそぐみたいに
時間を私たちに{ルビ ....
ことばは、とても正直だから。 ほんとうのことを伝えてしまう。おかまいなしに。

たとえば、メール。絵文字があったりなかったり、そんなことは問題じゃない。何かが違う。それがどこなのか、うまく言えない ....
近くの。通勤の途中にラブホテルが3軒、軒を並べてるんだけど。

まわりがふつうの住宅街なのでおかしな感じだけど、もとはといえばこのあたり、細い路地の入り組んだ下町だったからね。もともとからあるんだ ....
スプーンで
粉っぽいくせに
白いお砂糖と
むりやり
無理矢理だよ
ぐるぐるってさ
なんとなく
計算なしに
ぐるぐるってさ
ねえ
私たちに似てるかも
なんてこと
なかったのにさ
 ....
凍りつく寸前の
ずしり

それは
深い深いみずうみの

4℃
絶対温度で横たわる

好きです、って
告げたら最後

深みで眠れ
ことばよ

声よ
 
 
 
あなたは

からできていた

あなたのことば
髪の毛も
どこまでも
あなたは詩で

豊かなるリフレイン
反復
倒置法

波のように繰り返す

反射する
重ねた
手鏡 ....
薬で眠る
あなたの一日は
たぶん
誰とも違う一日

ときどき
あなたは目を覚まし
ありもしない
歴史を説いて

目が合うと
もういい、とか
すまんのう、とか

もう
語り ....
小さな
黒い雲が
広がる空を犯していく
それが
憎しみだったり
うらやみだったり

街は
とりどりの高さと
色だ
俯瞰するとそこは結局
人という生き物が
ひしめいている蟻塚で
 ....
甘噛みする
うさぎ
声をあげない

やさしさは
痛み
容易に予言する

はねを広げる
うさぎ
いつしか
鳥を真似て

さみしくてさみしくて
手のひらを閉じた

ささやき ....
銀色のケトルが鳴く
耐え切れずに

もう
私はおしまいだよ と
あらん限りの
声をあげて

鳴く
鳴き狂う
誰か止めて止めて止めて
さもないと

さもないと?

ひざを抱 ....
母は
今も悔やんでいる
父が逝き
毎日
毎日
こんなにも悲しいのに

泣けないのはなぜだろう、


私もそうだ
父の
いるべきそのあたり

ふすまを背にした
低い食卓
 ....
元気ですか
そういってメールを打つと

少し
微妙な間隔で

クタクタ
風邪 ひいたみたい 
って

そんなこと
聞きたいわけじゃない



元気ですか
もう君もわか ....
カラスの舞う空の
誰も見上げないように
私は
なんてひとりぼっちだ

カラスの鳴く声の
誰も追わないように
私の
声は静かに消えて

カラスというだけで
愛されない生き方がある
 ....
ターン
折り返し地点は
とうに過ぎていて

見上げれば
ゴールはそのまま
始まりの場所

そうか
そうなんだね
恋というマラソンは
そのまま
スタートラインに倒れこむこと

 ....
ぼう、と
汽笛が低く鳴いて
遊覧船が桟橋を発つ

湖の真ん中
ボートにたたずむ私たちを
避けるように右へと進み
エンジン音が湖畔に響く

よかったね
あのまま
まっすぐ来たならオ ....

コウちゃんはプチ家出中
あるじのいない暗い部屋には
ただ
散乱するユニフォーム

ことの起こりはこうだ
高校生のお弁当タイム
コウちゃんは
意気揚々と開いたらしい
すると

 ....
父が逝ってしまったあとも
私たちは変わらなかった

私は
時々メールを送る

ふるさとの母に宛て
その辺の草木とか
カシャリ、と撮って

しばらくして
母が大げさに
電話をして ....
遅刻の朝
川沿いの道を
自転車で走る

もう
どのみち間に合わないので
鼻歌混じりで
ゆっくり走る

交差点でひしめき合う
白シャツの高校生たちも
子供を乗せたママも
いない
 ....
もういいかい
まあだだよ

目かくし鬼が
心の中で
かなしい十つを数えてる

もういいかい
まあだだよ

たぶん
囲みをほどいたら
ボクらはすぐにたどり着く

もういいかい ....
四ツ谷にもコンビニはあった
赤坂にもあった
渋谷にも日暮里にもあった
たぶん静岡にもあるし
屋久島にもあるだろう
たぶん

中央線を降りてしまうと
唐突にプリンが食べたくなって
私は ....
あおばさんのuminekoさんおすすめリスト(187)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
キリバナ- umineko自由詩13*10-8-22
Magic- umineko自由詩19*10-6-27
だいじなもの- umineko自由詩3*10-6-14
とうめいピース- umineko自由詩5*09-10-11
うつしみ- umineko自由詩10*09-2-1
アーリー・バード- umineko自由詩18*09-1-12
秒針の一周で- umineko自由詩17*08-12-4
質量、海の- umineko自由詩26*08-11-30
帰路- umineko自由詩28*08-10-6
夏の直線- umineko自由詩10*08-7-3
滴定曲線- umineko自由詩9*08-5-8
完全な虹は球体- umineko自由詩10*08-5-6
花という花をあなたにあげよう- umineko自由詩8*08-5-5
ココアの気持ち- umineko自由詩15*08-5-3
4℃- umineko自由詩8*08-5-1
リフレイン- umineko自由詩10*08-4-6
桜の街- umineko自由詩26*08-3-9
小さな- umineko自由詩4*08-3-6
空のうさぎ- umineko自由詩6*08-2-3
ケトル- umineko自由詩6*07-12-19
日時計- umineko自由詩9*07-12-13
星座の街- umineko自由詩7*07-12-9
カラスの空- umineko自由詩6*07-11-22
ゴール- umineko自由詩4*07-11-18
メドゥーサ- umineko自由詩3*07-10-8
いつかの少年- umineko自由詩2*07-9-12
踏切草- umineko自由詩12*07-8-28
反射熱- umineko自由詩3*07-8-28
かくれんぼ- umineko自由詩3*07-8-10
あなたの心はコンビニじゃ買えない- umineko自由詩9*07-7-30

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