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いたずらに手をこまねいていた
(金網のむこう
少女が白い腕を差し上げる)
日暮れて
梢はゆらぎ
また
憩うように止める思い
(明るく
ふるまおうか)
きまって人が見ていた
それで
....
人が減って
電車は軽くなる
「達磨さんが転んだ」
象の鼻をのばしたような
雪原の竜巻
「達磨さんが転んだ」
西の惨事を
引用しないで済ませてごらん
「達磨さんが転んだ」
....
「樹齢」とあるが
墨で書いてあるから、先がかすれて読めない。
注連縄は幾重にも新しく
度重なる、史実に残る落雷に維管束をぶちまけながら
幹ばかりで、枝を短くひょろつかせた神木は
それでも春に ....