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雨の夕暮れ
うそはまばたき
影の下
ぼくはうそつき
路面をみてごらんよ
路面を
路面を見てごらんよ
路面を
神頼み
なみだはかがやき
空の下
ぼくはうぬぶれ
....
白梅町の交差点
頼るあてなく
落ちこぼれ
学生の俺は
うそを云う
横道抜けて等持院
是非をとわずに
落ちこぼれ
学生の俺は
つばを飲む
やさしい音のなる方へ
知らない君が ....
来る日も来る日も
こうやって
涙さえでるのを忘れて
来る日も来る日も
こうやって
焦燥を{ルビ抱=だ}く他仕方ない
去る日を何時も
忘れてしまって
うつくし日々は嗚呼何処
....
ダンボール箱
いや、もう、箱ではない
これに
俺は
云いようもないさみしさを覚え
やあ、俺が
もう、君のよに、なってしまったら
どうしよか
なりたくはない
ダンボールのよに
雑用さ ....
帰る。
父の元へ帰る。
いや―
父は、いない。
だけども、死んでなんかはいない、
らしい。
(父の大きな肩を見て、育たなかった。)
(父との思い出、あれはもう、小学生 ....