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東京タワーに陽が刺さる時分に煌々と輝く
窓から漏れる明かり 色とりどりの街灯 魅惑のネオン
徹底的に破壊的に光の砲撃は闇に報復する
茜色の夕雲はつかの間の闇の扉であった
それは遠い遠い昔話
 ....
どうやらここがとてもとても明日で
透明なはずのここは鈍く曇っていて
上を見上げればちょっと青みがかっていて
(水槽だよな)
なんて
ぼんやりしてみたりもする
息苦しいのはきっと酸欠だから
 ....
消費のエスカレーションが混沌とする夜
言葉もまた例外ではなく
鋳型で生産され無闇に消費され
資本主義万歳 であるような夜
漁火を灯し 沖合いへ
地図もなくあても無く探す
群れ集まる言葉を捜 ....
色づく
  赤に
   茶に
    橙に
  モ
 ザ
      イ
    ク
 のように

やがて散りゆくことを知らず
絶える直前が美しいのだと
旅人は言ったとか言わな ....
少女である
ということが特権であった時代は過ぎ
少年である
ということが特権であった時代はもっと前に過ぎ
いまや
少女でもあり少年でもある
ということが特権であるかどうかも怪し ....
明日
というのは
明るい日
らしい
少年は
少女を追いかけて
過ぎ去っていく
少女はいつまでも
少年よりも早く
大人で
少年は
たぶんずっと子どもで
だから
少年は夏の日のま ....
暖かくなると頭に何か湧いている人が出る
とはよく聞くが
暑くなると いっそう頭が釜茹でで
どうでもいいようなことばかりを考える
むしろ思考停止
蛙の輪唱 蝉の輪唱
いや 蝉は臨床
釜茹で ....
誰もいない路地裏の街灯の下
空を見上げて呟く
少女 一人
星も月もない夜に
膝を抱えてうずくまり
火照った脈を測りながら

忘れ去られた夢を食べながら
獏は大きくなった
誰も望みもし ....
日めくりカレンダーを
まとめて捲るように過ぎる
感傷さえ許されぬ日々
疲れた旅人の
マッチ棒のような細い足
先を急ぐ大きな目
アリのように小さく
ゾウのように大きく
い ....
しとしとと降り続ける雨垂れが
カノンのようにリズムを刻みながら
網膜を穿ち男達を溶解させていく
ボルトで締め付ける頭蓋の奥に
ナイフでイニシャルを
蝋で消えぬ印章を残す
新聞や ....
天地創造
造られた自由
見えない拘束具

今朝食べたパンの欠片
飲みかけのコーヒーカップ
柄の剥げかけた皿

火焔を噴出しロケットが月へ届き
三輪車が影を踏み
足は一本だか二本だか ....
あおばさんの紫音さんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
light_the_light- 紫音自由詩5*09-2-16
金魚姫- 紫音自由詩11*08-9-8
語群探知機- 紫音自由詩3*08-9-2
【詩とは何か祭り参加作品】_枯葉に満ちた山の向こうへ- 紫音自由詩3*08-8-28
少女でも少年でもないのだから- 紫音自由詩4*08-8-27
夏の日の少年- 紫音自由詩1+*08-8-21
空蝉- 紫音自由詩1*08-8-17
調律師と靴紐- 紫音自由詩7*08-8-12
モノクローム街道- 紫音自由詩3*08-8-8
取るに足らないノイズ- 紫音自由詩2*06-10-31
造られしモノ- 紫音自由詩1*06-5-13

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