すべてのおすすめ
奪われた約束までの昇階段 枷を片{ルビ瞳=め}に数え続ける


君の名を叫ぶ周波にふらついて砕けた硝子は星の模細工


慰めで引き剥がされた青のフェイク{ルビ鎖状=さじょう ....
あかあかと美しすぎてお日様のその輪郭にただ弾かれている


もものかわはがしたゆびがぐにゅぐにゅであらったけれどもにおいきえない


歌いながらまるく溶けてく氷たち 透明なグラスにあふれな ....
七色をくりやのサッシに散りばめて
夕陽は秋の入日を急ぐ

絵の具にてぬりしか如き文鳥の
若草色の胸毛がふるふ

喧噪の巷を逃れ花野ゆく
嵯峨の小径は露しとどなり

その名もて紫式 ....
草市に うみほほづきを購いて
海の味する遠き幼日

朝ごとにくぐもり啼ける鳩の声
故里に啼く森を想えり

西陽射す路に日課の水をまく
秋めきし風に虹たてながら

白白と待宵月は行き来 ....
最上階の、最上階の夏には10000000年前の風と俺


まずはギターだ!それから天真爛漫に踊る妖精と、耳と


風の吹かない日だってあるだろうに、君はバタ足を、強く、あ、蝉、のように夏
 ....
川底の小石流れるさま見えて
美しき水に冬陽集まるる

川底はコンクリートになりゆくか
工事済むあとの水は澄めども


園児等が短冊吊す七夕に
幼き頃の吾娘が重なる

七夕に ....
かけゆきていきぎれするほどのぞむさきのぼりみつめたあなたのそのせ


そのひとみながめるものをとせをのばしおなじめせんにうつるあおぞら


かえりみちくつずれかくしすずしがおとおい ....
洗剤より生れしシャボン玉の遊泳を
掬えば窓に にげる虹色

シャボン玉掬はむ姿勢 すかされて
運動神経 鈍る年かと

俄か雨に荷物ぬらして声もなく
ちり紙交換 信号に止まる

 ....
呼吸するすべなど誰も教わらない駆け出す夏はどこまでも海


鍵盤を戸惑うような告白が胸をすみかに未来へ渡る


横顔にかける祈りもつかのまに夢から夢へ原理をつなぐ


 ....
右側から来た物体を左側に受け流すだけじゃ許されないから


ぢぢぢぢぢ 公衆トイレの看板を殴りつけたい 逃げ場所がない


漠然とした安全も漠然とした不安もいつも感じる


 ....
I miss you 呟いてみる午後三時アールグレイに満たされてゆく


木苺のタルトをさくりとかじるときグレーテルの声が聴こえた


空白の手帳に記す明日もなくガトーショコラはほ ....
散歩より帰りし犬の足を拭く
吾が顔のぞき されるがままに

くちなしの{ルビ香=かおり}ただよう くりやべに
千日紅の赤が寄り添う
兩頰に赫き渦卷書き入れつ街を往けども誰も嗤はず

不快指數高き闇夜に獨りゐて柳の枝の猫をこそ思へ

四拾弐の夏は来にけり莫迦坊の父より年嵩なりしや吾は

川&#322 ....
扁桃腺腫らして臥せる吾が側に
苺食みつつ子等は饒舌

もの煮ゆる音も親しき独り居の
夜は気ままに猫の相手す

鄙びたる里を吹く風 豌豆の
からめる蔓をゆさぶりて過ぐ

くせのある ....
隣屋の塀にはびこる つたの青
さみだれに色 尚つやめきし

散歩にと さいそくにくる愛犬の
うったえる瞳に 重き腰あぐ
洗濯機の渦に心を巻き込みて
しみつく澱も洗い流せり

長雨のやみたるあとに松葉ボタン
閉ざせし心も開くがに咲く

娘が生けし菊に顔寄せ深深と
秋の香かげば夏も惜しまる

二十世紀 ....
満たされぬ言葉想いて立ちつくす
足元に身をすり寄せる猫

故里のなまりやさしく語る友
友も故里をとく出でしなり

何着ても似合はずなりし我が年を
哀れがりつつせめて紅さす

故里の老 ....
ほこりせしゴムの鉢をば雨に打たせ
ついでに心もなどと思えり

梅雨明けの豊かになりし賀茂川の
水しわに照る夏陽が眩し

云ひわけの言葉聞くとき掌に
猫のまばたく感触も知る

忘れたき ....
そういえば、春をずっと待っていたのです。春らしからぬ、風に身をよせ

いつのまに桜は散ってしまったの?桜のように私も消えたい

その月を明るくなるまで探してた。君も見ている青い月です

一 ....
ほら、ごらん富士の白さも遠くこそ断てる距離にぞ人美しく

おはようという言葉もなく席は空き君もわたしも新しきが来る

この色ね。君が結婚するならと春と色めく{ルビ熨斗=のし}袋買う

バス ....
豚はどうなるんだ、と怒号が飛んだ連休前の特別会議


ファックスのそばに置かれた空き缶は明日誰かが捨てるのだろう


二度目の稟議書が読まれることなく机の上に放置されてる


唾つけ ....
虹掛かる
光る運河の
風車小屋
アムステルダムの
風が吹きにけり
僕と違う科に属するドラムあるいはギターの指先が何かを悟っ(軽勃起)ていたんだ


それでも廃れたデスロック歌うか成仏し損ねた哀しきロッカーの名残たち


華奢なボーカルの背中がライトで映し ....
もっと寒くなれば人類絶滅す プールの温度計こすり続ける


指先のあれが食われる雲なのだ 小さいくもはみんな私だ


君の産む愛の結晶その産声ジョンと名づけたぼくのあやまち


夜、 ....
吹雪舞ふ街並暗くなりゆきて
車の尾灯赤く際立つ


娘の買いしロシヤ民謡の低き声に
ほれぼれと聞く灯を消す部屋に


隣家に毎日来る左官屋の
両肩に今日 サロンパスあり


ま ....
あんなに痩せっぽちだった友だちが今はひとりぼっちになってた


スリッパを並べると自分にもお客さんがあるみたいで嬉しい


ウォーリーを探せ、と言われてウォーリーしか探さないような子でした ....
らあらあとぱすた茹でたる貴方見て 愛してるよ と言ってみただけ
 
送信ボタン押せずに今日が過ぎて行く保存メールが一件増える
 
大好き と言われ抱かれているけれど 愛している とは言わぬ二の ....
寄せ植えのパンジーの黄がまぶしくて日向のしあわせって感じね


紫のパンジー口につめこんで嘘つきの舌染める刑罰


うつむいたまま愛される菫草みたいな女友達のばか


摘むならば ....
なじみ深き土地を去る日の迫りきて
一日短く覚ゆ昨日今日


何事も知らぬ猫といて この土地を
離るる事を息子は言ふており


感傷にひたるひととき青梅が
音たてて落つ庭石の上

 ....
午前二時留守番電話のメッセージ「経済的に苦しいです」と

バイトにも友にでさえも言えなくて「私、大学辞めました」って

大学を辞めて気持ちが楽になりバイトの時間まで横になる

好きだった授 ....
あおばさんの短歌おすすめリスト(415)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
青い鎖- Rin.短歌12*07-8-22
うつくしいくに- 汐見ハル短歌307-8-18
55P_「短歌2」より- むさこ短歌4*07-8-15
54P_「短歌2」より- むさこ短歌12*07-8-12
夏?嫌いだね。人なんか多いし、みんなどこかおかしい- ピッピ短歌607-8-6
49P_「短歌2」より〜七夕、梅雨etc- むさこ短歌5*07-7-30
あこがれ- リュウセ ...短歌3*07-7-26
41P_「短歌2」より- むさこ短歌10*07-7-24
◆もぎたての夏- 千波 一 ...短歌10*07-7-18
ぶっ壊せ、泣きたくなる時に泣け、でも人生は一度じゃない- ピッピ短歌707-7-14
おやつの時間- 落合朱美短歌1507-7-13
平成十九年七月六日_十八時八分- むさこ短歌9*07-7-8
莫迦坊日和___〜ばかぼんびより〜- 山田せば ...短歌207-7-5
22P_「短歌2」より- むさこ短歌16*07-6-23
平成19年6月9日土曜日_17:45- むさこ短歌12*07-6-10
11P_「短歌2」より- むさこ短歌10*07-6-8
10P_「短歌2」より- むさこ短歌13*07-6-7
9P_「短歌2」より- むさこ短歌11*07-6-6
【短歌祭参加作品】春を待っていたのです- たにがわ ...短歌507-5-14
春の色、それは、わたしにとって新しき- たにがわ ...短歌307-5-10
オフィスの休日- たもつ短歌1007-4-25
短歌_虹掛かる- 殿様が得 ...短歌207-4-23
2007.4.21_軽音楽サークル新入生歓迎ライブにピッピ潜 ...- ピッピ短歌407-4-21
止まれ!!- ピッピ短歌707-4-21
6P_「短歌2」より_〜塩田より京都へうつる時_昭和三十四年 ...- むさこ短歌16*07-4-4
決算- たもつ短歌1507-4-4
秘め事- 黒子 恭短歌5*07-4-2
ときには悪に- 渦巻二三 ...短歌207-3-30
4P_「短歌2」より_〜塩田より京都へうつる時_昭和三十四年 ...- むさこ短歌11*07-3-28
大学中退- 壺内モモ ...短歌6*07-3-27

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