すべてのおすすめ






ひと振れ

蝉の声かな
とおい町外れの
森林から
あたかも
きみとは
まったく
かかわりあいが
ないっていう
そんなふうに鳴いて

そのまま ....
ケトル・
薬缶をコンロの火にかけている
台所には西日がさしこんで
それは雲と雲のあいまに
ほんのわずかのすきまがあって
そこから覗いたもので
束の間ってやつ
台風は過ぎていったようで
 ....
だからたとえば犬のように
白黒でしかものが見えていなかったとしても
濃淡の薄れゆくところ
色彩の変わるところが
あたらしく欲求がなりかわるところで
ぼくが輪郭と呼んでいた ....
円谷一さんの水町綜助さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏についてのスクラップ- 水町綜助自由詩9*07-8-1
ケトルか薬缶か- 水町綜助自由詩707-7-15
八月の輪郭- 水町綜助自由詩2807-7-7

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する