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もしもし もしもし ――
もしも、もしも、しもしも、しもしも、

A:林檎ジュースのような苦しみかい?
B:冷やさなくていいよ常温で
A:甘い方の苦しみかい? 飲んじゃえよ
B:飲 ....
午前4時
ほの白く ほの青い 四角い窓から
まちの寝息が
明かりの粒子が 舞い込んでくる
街灯は 夏の虫を誘って
ゆれるように強く

黒い瞳に ひとつずつ
真珠を入れて
まばたきもせ ....
こんなことがあってね
あんなことがあってね
生活がどうにもならなくてね
愛した人と別れてね

こんなことができなくてね
あんなことが叶わなくて
考えに来たんだ ....

女子高生のルーズソックスの中には
何が入っているのだろう

はるか昔
恐竜が生きていて
まだわたしが女子高生だったころ
何度もルーズソックスを履こうと試みたが
あの絶妙なふくら ....
小学生のころ
仲が良かった友人の家の
お父さんは雨男で
お母さんは雨女だった

家に行くたびいつも羨ましかった
彼女の家の中はいつも雨で
じゅうたんにも床にもトイレにも  ....
みんなが川で遊んでいた
川の回りに落ちている
材木とか箱とかを拾ってきては
川に流して競争していた

次の日も
みんなは昨日と同じように
草むらの中で下を向いて歩いては
水に浮かぶもの ....
雨色の空気が
私の奥をノックする
深く吸い込んで
吐くだけの、仕草
 
名も知らぬ花に
小さく声をかける
雨音はもう
とうに止んで
 
 
水溜まりの上を
わざと歩く
波紋が ....
疲れた体を
冷たいベッドに横たえて
昨日の夢の続きを再生しましょ

夢みたいな夢
現実よりもはるかに現実
どっちでも大して変わらないね


あら 
どういう風の吹き回しかし ....
カーテンの隙間 零れだす光の粒
もう少しゆっくり世界が周ればいいのに
この感情に名前を付けるのは辞めよう
この{ルビ空間=そら}は 確かに生温く心地良い


此処が楽園だというのなら
今 ....
いつの日か
麓の灯は消えている
無人駅で下車すれば
迎えに来るよ蛍の灯
夕餉の匂いがするほうへ
母の匂いがするほうへ
甘くて苦いそのほうへ
輪ゴムのように生きろ
小さい頃から父に
ずっと言われ続けてきた
その父も祖父から
ずっと言われ続けてきたらしい

輪ゴムのような生き方って
どんな生き方なんだろう
伸びたり縮んだり
 ....
探し物をしていたら
押入れの奥から出てきた
学生時代のルーズリーフ
こんなものがこんなところに
物理のノートだろうか
数式やらグラフやら
長々とした漢字による専門用語やら
今では何が書か ....
月が後ろから見てる。

前から見てくれないとヤダッ!

と、ワガママに言ってみる。



声、聞きたかったな・・・。



あなたと反対の空には

星がきれいに

私の ....
一人ぼっちだ
花々の中で

麦畑を風が渡って
そこに点在するポピーは
そのひとつひとつが
恋で

黄色と赤の美しい翼を持った小鳥が
巡礼道の真ん中で風に吹 ....
ハイ松の低く自生する
ゴロタ石の 登坂道

岩に付着した わずかな土を糧に
可憐に咲く 薄ピンクの高山植物

見上げれば
万年雪の雪渓

緑の絨毯と白い雪は
自らの領土を主張し
 ....
隣の席で
難解な数学の問題を
すらすらと解く彼が嫌いだった
無能な自分を見ていた
何でこんな複雑なものを
考え込むことなしに
さばいて見せるのだろう
その姿勢がどこか傲慢で
さらに彼を ....
林の中の記念碑が
どこか重たい空気に包まれて
その横にぼくたち二人が立っている
君は説明書きの立て札を
じっと読みながら
この記念碑が何であるのか
話し始める

ぼくたち二人にとって
 ....
誰にも教えたくないことこそ
誰かに教えたいのかもしれない
自分では誰にも教えたくないと思っていても
人は何でもないことなのかもしれない

プライバシー
このカタカナな表現が
どこかかっこ ....
梅雨の季節に入り
自分の住む街にも雨が降り始めた
テレビの天気予報では
しばらくの間はこのままだという
ぼくは家の中
ここにいる限り雨には濡れない
家の屋根がある限り雨には濡れない
ぼく ....
シオリちゃんは わたしを見つけるといつも
はじめまして、と言う
わたしも はじめまして、と言う

たくさんいっしょに遊んでも
次の日には わたしのことを覚えていない
でもシオリち ....
夜になっても暑さが残る
冷房のない自分の部屋で
ロウソクが一本転がっている
なぜそこにあるのか
何一つとして思い出せない
よくわからないまま
火をつけてみる
小皿に固定して電気を消した
 ....
狭い部屋なので
多くのものを置けない
だから
多くのものが載っている本を
たくさん買おう
そう思って
まずは大きな本棚を買ってきた

本屋に行って
買えるだけの本を買ってきた
本棚 ....
その家は理想の家だった
効率性と便利性を兼ね備えたキッチン
窓から入る光具合を上手く考えられた
それぞれの部屋やリビングなど
すべてが申し分なかった
庭も手入れするのに苦労もせず
植木や花 ....
学校のテストで
満点を取った
その夜
お父さんに見せた
夕ご飯を食べながら
お父さんは
「もっとがんばれよ」
「宿題はやっとけよ」
と言ってくれただけだった

次の日の学校のテスト ....
前のテストが四十点で
今日のテストは六十点だった
けれども先生は
満点を取った子を褒めていた

体育のサッカーで
きちんとドリブルとパスをした
けれどもみんなは
シュートした子に憧れた ....
その昔
字を読んだり書いたりすることは
誰もができたわけではなく
むしろ限られた人だけだったのかも
しれない

今では
字は誰もが読めて書けるようになり
文盲という言葉すら
知る人が ....
普段は絶対に使わない漢字を
みんなはすらすらと書いている
そんなことぐらい
書けて当然らしい
でも手紙や作文の書き方を
ほとんど知らない

当たり前のことが
わからなくなっている
複 ....
円谷一さんの自由詩おすすめリスト(207)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
もしもし_苦しみ- ヨルノテ ...自由詩4*07-6-27
午前4時・真珠- たちばな ...自由詩19*07-6-27
そんな世界- 水在らあ ...自由詩32*07-6-27
雑記- 吉田ぐん ...自由詩2207-6-26
雨男と雨女- 吉田ぐん ...自由詩2007-6-26
夏の川- ぽえむ君自由詩11*07-6-26
長雨の後に- 山中 烏 ...自由詩10*07-6-26
夢からさめた夢- 優飛自由詩10*07-6-26
マリア- 雨宮優希自由詩6*07-6-26
- 小川 葉自由詩4*07-6-26
輪ゴムのような生き方- ぽえむ君自由詩10*07-6-25
思い出ルーズリーフ- ぽえむ君自由詩11*07-6-25
半分の月夜- 空 春色自由詩2*07-6-25
小さい- 水在らあ ...自由詩37*07-6-25
高山にて- アハウ自由詩707-6-24
無能な自分- ぽえむ君自由詩16*07-6-24
記念碑の横で- ぽえむ君自由詩6*07-6-23
プライバシー- ぽえむ君自由詩11*07-6-22
屋根は濡れている- ぽえむ君自由詩8*07-6-22
シオリちゃん- 藤丘 香 ...自由詩58+*07-6-22
夏のロウソク- ぽえむ君自由詩6*07-6-21
本棚- ぽえむ君自由詩13*07-6-21
理想の家- ぽえむ君自由詩7*07-6-20
宿題- ぽえむ君自由詩8*07-6-20
もっと見てほしい- ぽえむ君自由詩12*07-6-19
有り余る言葉の中で- ぽえむ君自由詩7*07-6-18
できて当然- ぽえむ君自由詩19*07-6-18

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