朝焼けに乾く唇噛み締めて君を待つてる息が白ずむ
ごんどらの唄を聞きたし二十八歳の夜更けに乙女に還れり
小指だけ繋ぐ初しさもどかしさつたはるならば今すぐにでも
....
徹夜もふつかめになると
おたがいの役割も
はっきりとしてくるものだ
台風でゴルフコンペがなくなったことを
ほんとうにラッキーなことだった
などとみんなで励ましあいながら
....
愛してるなんて 誰でも言えるよ
多くの人間が 都合良く使ってきた言葉さ
愛してるなんて 誰もが言えるよ
言葉にできない想いを 都合良く表してきた言葉さ
愛してるなんて 誰だ ....
濡れそぼつ手で
旋律を撫ぜるかのやうに
彼は私の
両の乳房に、そつと
指を這わせてゆき
それはあたかも
神聖な儀式であるかの如く
誰も目にすることのない
真つ暗な室内で
執り行 ....
昼さがり 鱧祭り
ひとりよがり ふわりふわり
入れ替わり 立ち替わり
上がり下がり のらりくらり
声を出したって 誰も気づきゃしないさ
とても複雑に 君を抱きしめたいんだ ....
「カワイイ」って言っても えぇやん!
「カワイイ」ぐらい!
「愛してる」は おまえにしかって言ってないんだぞ!
妬くな!
うずまき柄のシマウマ
性格はひねくれていて
曲がったやつだ
見たことないって?
ふふ ひねくれているから
人目に顔を出さないんだよ
それで山の奥地で一人寂しげに
....
「 好き好き好き 」
「 抱きしめたい 」
「 キスしても いい? 」
僕が思ったことを
君が言ってくれると嬉しい
相談があるのアドバイスはいらねえ
相談があるのやっぱり愚痴だった
相談があるの答えはすでにある
相談があるの飼ってる猫たより
相談があるのそんなの口実よ
....
最近どうにも足が疲れて疲れて仕方が無いので病院に行くと
一応疲れていますねと診断された
一応と言う言葉にむっとしたが
いやそれは最初から分かっているのですが
原因が分からんから調べて欲しいので ....
ついに機械は人間を征服した
自ら創り出した機械に追われた人間は
やがては
絶滅の道を進んでいった
地球を征服した機械は
だからといって
自然を支配しようとはしなかった
むしろ
自然 ....
埃をかぶった辞典を開いて
君に伝えたい言葉を探してみる
学のない頭から出てくる言葉は
ありふれた簡単な単語ばかり
君を勇気づける言葉を知らなくて
根拠も言えず「大丈夫」を繰り返す ....
まあ、炭酸でも飲みなさい。
そんな堅苦しいこと言って
論理矛盾が許せないとか
知性が霧散していくとか
考えなくていいから
まあ、炭酸でも飲みなさい。
まあ、炭酸でも飲みなさい。
そん ....
残念ながら
愛はもうどこにもないので
地球外生物を探しに
旅に出るしかないのかもしれません
地球外生物にはきっと愛がある
地球内生物には愛なんかない
いくらひび割れた心をくっつけようとした ....
今日は一日おばぁちゃんの家
不思議と時間がゆっくりと流れている気がする。
いい匂いが台所からしてきた。
私の好きなカレーだ
なぜか気持ちいい。
なぜか静か。
なぜか ....
幸せな夢から覚めたら
恋人がたくさんいて
誰とデートしようか
吐き気を抑えながら悩んだ
恋人なんかいらない
面倒なだけだ
たくさんなんかいらない
ひとりだっていらない
まったくいらない ....
音楽に合わせて
次から次へと女が変わり
ベルトコンベアーに乗せられた
未完成な商品の如き「おっぱい」を
触っては次
突っついては次
揉んでは次
と事務的に「おっぱい」は流れ
ど ....
詩を書く人は
ほとんど男に多いのだが
自分を重要人物だと思い込みすぎている
音楽はそうでもない
映像や漫画はもっとそうでもない
演劇だと少しそうでもある
ネット詩人というか
いい年こ ....
君の声は依存性が強い なかなか電話を切れない
長い時間 話を聞きたい わたしから電話を切れない
会いたい 逢いたい 合いたい
アイタイ アイタイ アイタイ
あいたい あいたい ....
消えた小龍包
せいろの中に こじんまりと佇んでいたはずなのに
蓋を開けたらいなかった
一日の疲れを癒すあの甘い肉汁も無くなった
れんげの中で慎ましやかにしながらも誇りを持ったあ ....
ポイントなんていらない。
ポイントなんて、いらねぇよ、初夏。
ポイントなんて どうでもよくない? よくなくなくなくなくセイ イェーッ!
、、、嘘です!
ポイント欲しいです!
ポイント入れ ....
君の子宮をコンドームに包まれた僕のペニスが出入りする
君の喘ぎ声と 僕の汗と 君の唇と 僕の中指と 君の乳房と 僕の肋骨と
全てを重ねて絡み合わせて ぐちょぐちょに どろどろに ねちねちと ずくず ....
14歳の冬
生理が1ヶ月近く
止まらなかったことがあった
わたしは学校で倒れ
保健室に運ばれた
どうしたのと先生に
やさしく聞かれても
上手く話せない
自分でもわからない
母親に病院 ....
冷たい目が嫌だった
冷たい言葉が苦しかった
だから君を冷たい海に沈めた
冷たく綺麗な君に似合う
青く深い海の底へ
似合うね
やっぱり
君に似合うよ
冷たい海が君には一番
寂しい海 ....
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