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日曜日、妻が駐車場に面したわが家の塀を指さす。そこにコンクリートの粉が詰まった袋がたてかけてある。
近所の男がゴミ置き場にだしたものだ。しかし、ゴミ回収車がもっていかなかった。別の近所の人が、それを ....
火が
材木から
顔をだしたり
ひっこんだりする

勢いがつくと
赤い鬼のように
筋肉質の胸が
出てくる

鬼に熱い息をふきかけられて
からだの前半分は
服の下まで暖かくなる
 ....
雲を帽子に四人の巨人が
千住の街に立っている
頚に銀色のネクタイをつけて
黒い服を着ている

ぼくが手をふると
こちらをみおろす
狭い路地に入っても
のぞいてくれる

走る電車の窓 ....
失敗したとおもうと
腕から背にかけてジーンとしびれて
熱くなったり
かゆくなったりする

気持ちが暗くなり
からだに何かの物資がにじみでる気がする
それがアレルゲンのように蓄積して
許 ....
雨の一粒ひとつぶは
空気を孕んでいて
引力にひきよせられて落ちるときに
真ん中に窪みができる

屋根から
下がる糸の鏡に
することもない子どものものおもいが
写しとられる

傘から ....
あるけるけれど
おぶってちょうだいと
おかあさんに
おねがいしたの

いいわよといって
おかあさんは
おぶいひもをだして
せおってくれた

秋の日よりも
あたたかい
おおきなせ ....
ソファーの模様が動く
ぼくは向かいのソファに座って人を待っている
周囲を見ても
動かしているものはない
中に軟体動物でも潜んでいるのだろうか
いくら見つめなおしても
模様が左右に動く
ソ ....
坂の上で微笑んでいる雲に
吸いこまれそうになる
たどりつくには早すぎる気もするが
そこが頂上だろうか

登りきると
目の前に下り坂
正面にさらに険しいのぼり坂
その上にある四国の形をし ....
転校
見かけだけでも明るい子になる

新規入社
しばらくの間仕事好きになる


朝晩マッサージをしてあげる

自分
肯定する

天気予報
ふざけるな

髪の毛
他人の ....
電車
降りる駅の看板が動きだす

見る
睫毛の間に雨粒の影

晴れ
瓦屋根の隙間から雀がでてくる

気配
振りかえると自分の影

授業
突然教師がさしてくる

歩行
つ ....
明日は合気道の審査である
深夜に寝汗をかいて
眠ったのか寝ていないのかわからないまま
眼が冴えた

今年の一月から
この日のくることを告げられ稽古を重ねてきた
その間寝つきの悪い夜は
 ....
酔い
記憶が途切れている

グラウンド
前を走る人を抜くとき風になる

走馬灯
覗かなければただのぼんぼり

車輪
一本に見える

山の手線
書斎兼寝室

乳房
小学校 ....
叔父がつくってくれた
平べったい玉子焼きをたべてから
小学校にでかける前に
ぼくは儀式をはじめる

父と母がまだ寝ている四畳半の寝室をすこしあけて
二人の寝姿を視野におさめる
それから目 ....
締めきった部屋の中にいて
小さな風を感じる
どこからきたのか
あたりをみまわす

ベッドで寝ているぼくの胸を
よぎる小さな影
どこからきたのか
窓に仕切られた空を見る

独りのとき ....

野原を焼く火が胸にチリチリと燃え広がる

期末テスト
中学校を燃やしたくなる

表彰
自分がもらうときはそんなものかとおもう

面接
なんでこんなおもいをしなければならないのか ....
「見つけると幸せになれるのよ」
近所の女の子がいう
四つに分かれた青緑の草を数本持っている
これでわたしは大丈夫だわと
少女の眼は語る
ひとつわけてほしいが
胸の前でしっかりと葉を持つ少女 ....
小学校の体育の時間に
逆上がりができなかった
隣りの席の女の子が休み時間に
鉄棒をしにいこうと誘ってくれた
ぼくらは二人で
校庭の隅に立つ鉄棒に向う
鉄棒は低いのから
順番に高くなってい ....
小学校の体育の時間に
逆上がりができなかった
隣りの席の女の子が休み時間に
鉄棒をしにいこうと誘ってくれた
ぼくらは二人で
校庭の隅に立つ鉄棒に向う
鉄棒は低いのから
順番に高くなってい ....
唐草フウさんの殿岡秀秋さんおすすめリスト(78)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
近所での小さな争い- 殿岡秀秋自由詩411-10-20
焚き火- 殿岡秀秋自由詩211-10-2
お化け煙突- 殿岡秀秋自由詩911-9-15
吐く息とともに- 殿岡秀秋自由詩111-9-1
雨の溜め息- 殿岡秀秋自由詩711-8-15
秋の日のぬくもり- 殿岡秀秋自由詩411-8-1
手の届く所に星の光はある- 殿岡秀秋自由詩211-7-15
コトバの山- 殿岡秀秋自由詩511-7-2
変わる- 殿岡秀秋自由詩511-5-15
ぼんやり- 殿岡秀秋自由詩511-5-1
審査前夜- 殿岡秀秋自由詩211-4-15
廻る- 殿岡秀秋自由詩511-4-8
視界を選ぶ- 殿岡秀秋自由詩511-3-15
どこからか- 殿岡秀秋自由詩611-3-1
待つ- 殿岡秀秋自由詩311-2-15
花言葉- 殿岡秀秋自由詩510-11-14
逆上がり- 殿岡秀秋自由詩410-7-1
逆上がり- 殿岡秀秋自由詩610-4-1

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