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ゆらゆらと揺れる
木々の間で
風に吹かれて
瞬きを思い出す
 
一つ、ぱちんと
音をたてて
瞬きをしてみると
風がそっと
頬にキスをした
 
 
吸い込まれそうな
深い、青の ....
黄色のチョークが
規則正しく
ステップを踏む間
 
私は目をふせて
逃避行を開始する
 
 
説明を模したような
子守唄が
耳に語りかけて
 
私の身体は空へと
浮かび上がっ ....
鼈甲色の
瞳孔を携えている
その眼は
 
暇潰しにと
塵を捕らえて
いたずらに、世界を白く
光らせている
 
 
塵と塵の狭間に
取り残された僕は
 
四方八方に飛散する
 ....
フロントガラスに映る
木漏れ日をなぞって
睡眠体勢をとる
 
外に出てしまうと
少し、汗ばむ陽気だけれど
一つ隔てた世界では
丁度良い感じだから
 
 
上昇気流に乗って
飛ばさ ....
ある筈のない
五行目をなぞりながら
レコードは音を紡ぎ続ける
 
私、と呼ばれる生き物は
禁断の実をかじりつつ
その音に
聞き入っている
 
 
ある筈のない
存在しない、五行目 ....
爪の間から
ぼろぼろと、溢すのは
何年も前からの癖
 
何が溢れているかなんて、
知ろうともしないまま
 
 
昔話の中で
お爺さんは呟いていた
 
その空白にこそ
全ての答え ....
限り無く空に近い
水平線の向こう側で
少女は空になる、と
言ったもんだから
 
僕は黙って
海に潜るしかなかった
 
 
何処までも青いだけ
そんなことはもう
ずっと前から知って ....
朝焼けに 彩り添える 歌でさえ 笑顔の先に 思い出せると


翳した手 傷は癒えぬと 繰り返し 欠乏の果て 声は枯れゆく


さざ波の 白々しくも 酸い音を 瀬に背に受けて 空 ....
とっぷりと
暮れた空の中で
赤に染まりたいと願う
 
透明な私を
あの赤で彩ったら
なんて、なんて素敵なんだろう
と思う
 
 
折角なら
あの黒い鳥にも
絵の具になって欲しい ....
雨上がりの世界
虹はもう、霞んで
短い終末を迎えた街に
新しい世界がやってくる
 
 
隅っこでうずくまったままの
黒く淀んだ
嫌われたものたちの声が
 
啜り泣いているのを
人 ....
村木正成さんの山中 烏流さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
瞬き- 山中 烏 ...自由詩11*07-6-8
白昼夢- 山中 烏 ...自由詩10*07-6-6
きらめく- 山中 烏 ...自由詩6*07-6-2
木漏れ日和- 山中 烏 ...自由詩17*07-5-11
五行目- 山中 烏 ...自由詩3*07-5-5
ロスト- 山中 烏 ...自由詩11*07-5-2
水平線の向こう側で- 山中 烏 ...自由詩1107-5-1
あいうえお短歌- 山中 烏 ...短歌9*07-4-29
夕方の空- 山中 烏 ...自由詩1007-4-29
新世界- 山中 烏 ...自由詩6*07-4-27

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