目を閉じると
ざわざわとした瞼の光がある
生き死にとは関わりのない所で
夜に終わっている

大変な引力で
言葉が土に還っていく
無音とはそういったもので
雪でも降ったりするんだろうか
 ....
こぼれる陽の光に
ぼくらは、似てみたかった


つたい落ちる月の光に
ぼくらは、似てみたかった


つないだ手が、ぎこちないのは
歩いてきたからなんだよ。

あの頃より無器用な ....
木に囲まれた公園にロケットの形をした遊具があって
それはいろんな色の鉄棒と鉄板で出来てて
張りぼてで
螺旋の滑り台になってて
同僚と会社をサボって俺んちで短パンに着替えて去年の夏
Yシャツと ....
図書館前のCDショップで 貴女の姿を見つけました


貴女が あまりにも眩しかったので

つい 逃げ出してしまいました


 ....
隔たりを埋めるために

どこまでもどこまでも下ってやるんだと思っている

今数々の生き物たちと別れを告げて

新しい出会いと別れという

いわゆるお涙頂戴を繰り返しながら

たまに ....
今朝春らしいものが突然に

額に寝汗として現れぼくはそのために頭が重い

ぐっしょりと水を含んだようだ

重たい頭はぼくをふらふらと外へと向かわせ

安普請のとびらを体の重みで押しあけ ....
雪の切れ間のお日さまは
神様がこちらを
ちらりと覗いているみたいで
わたしはしばらく
なにかを祈るのです


人間は昔より
自然とお話ができるようになりました
知らなか ....
たとえば
晴天で
海沿い
海岸線
僕はモーターサイクルで
あなたは一艘の舟
並行して走る
僕は大陸を飛び跳ねるが
海原に出られない
あなたは七つの海を越えられるが
陸では乾いてしま ....
ムンムンだ もう

狭い山道に俺はいま 立っている
工房からの帰り
ひとりひとり
ぶつかりそうに
すれ違いながら
笑って
ほほえんで
あいさつする
俺も同じよう ....
あなたの写真を 一枚も持っていなくて

あなたに よく似た絵があったから 売ってもらいました

ありったけの貯金をおろして  買ってしまいました
さいきんよく遊んでもらっている猫がいて

その人をみていてわかったのだが

猫ってわらうんですね



その表情は

じつにうれしそうというか

なにもできんくせにとくいげと ....
その少年は無垢なようでいて
染まっているまたは染めあげられている

もうずっと前に
そうだこの子の歯が三十二本あたらしく
生えそろった頃に
俺はあの
沢山の水とほんの少量の油を入れたでか ....
ありがとう

もう、だいじょうぶ


夢の中で 出会えるから







きみは 何度も
夢の中で 会いにきてくれた


その喪失感から
行き場をなくしそうになる ....
ぽつり ぽつり
うた声、響く
どこからともなく夜をなでる

ああ、
おちていた

ああ、
おちている

だれか、ここで
おとしたんだ


だれかが ここを
行っ ....
 車は走る。

酒などなめる程度にしか口にしていないのに、なぜか疼痛があたまにしつこくこびりついている。
ウインカーの点滅音。
そのメトロノーム。運転手はハンドルを大きく右に切った。
ゆるや ....
本当に
分からないのか
分かろうとしないのか
分らないことにしているのか

俺の言ったことが
理解できていないのか
理解したけど忘れたのか
理解できてないことにしているのか

 ....
人生史上最高の味だ

と多方面から絶賛されていたカレーを食べに行った

確かにうまかったが実際それほどでもなかった

ぼくらはまた放り出されて

そのまま旅行へでかけた



 ....
1、
きみの気付かないところを
気付かれるどっかの男に

震えて


2、
スーツと言う名前の健康体です
私はそういうのでできているのです

かちゃりかちゃり、キーを叩いて
あ ....
「 いい娘だったのにね 」

母が ぽつり もらした



「 ね 」

だから 好きだったんだよ
今夜は 君の部屋にあがれないんだ
意気地がないワケじゃないんだ

今夜は 君の部屋にあがれないんだ
君が嫌いなワケじゃないんだ

靴下に穴が開いていて 靴を脱げない
ただ 今日は靴下に穴 ....
動物園通りっての繁華街の中にあって

ちゃちなアーチに書かれてる

この通りの中には

きっと

けもののような夜に流されたおっさんたちがひしめきあって

わさわさ

わさわさ ....
あったかいですね
こんな時は
ありがたくなります
きみの体温
きみの赤いいのち

手をこぶしにしてみたら
ちょっとだけ穴ができて
覗いたら
やっぱりきみは
笑ってました

こぶ ....
眠れない日が続いて  吐き気が止まらない



夜になれば
君は歓喜の声をあげているのか
オンナを性欲処理の道具でしかないと思ってるオトコの上

何度も口の中を噛んだ
き ....
さようなら
冬の中では決心も幾分
凛としている

さようならを投函しようと思うのでした
さようならを投函しようと思うのでしたが
ポストの投函口は
市の条例とかで封鎖されてしまい
更には ....
合掌をしていただきます
生きるために
その命をいただきます
博愛主義でも
食べなければならないのです

わたしの肉じゃがは
一年前とはくらべものにならないくらいに
旨くな ....
17歳の春を覚えている
高校二年の春休みの夜
死に気づいた

いつか死ぬんだ

そう思って
胸が締まって
吐きそうになった


生きたいと思った

僕の意識が
僕のカタチが ....
 赤い糸が見えるなら 黙って斬って
 脈が打つままに 起こして狙って

 眼鏡はずしたほうが 視界がぼやけて
 あのひとのこと 想像しやすいでしょう

 誰かの代わりでも あなたがいる ....
銃弾、放たれた 円錐 の、描く 螺旋には
Lu、が 似合う (若しくはLuLu、が)
レターナイフ、で 荒野の 黒山羊、其の
美しく、凶暴 な 角に、文字を 刻むなら
Lu、が 似合う (若し ....
‥‥*Lieb*‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥*
幾何的な、退屈 と*‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥*
*気化させた 恍惚、の 夢‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥*
微睡み、て オルファ・モルフィン*‥‥‥ ....
12月に雨は

不意に止み

突然降り出し

しかし僕は夏のさなかとかわらず

鬱蒼とした森の奥の洞窟

その奥の方へ

ぼんやりと

歩く

黄色い毛並みの蜂蜜熊のよ ....
チグトセさんのおすすめリスト(475)
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rocket- 水町綜助自由詩13*07-3-12
CDショップ- 北大路京 ...自由詩13*07-3-11
マントル- 石田 圭 ...自由詩3007-3-5
春の憂鬱- 水町綜助自由詩8*07-3-4
祈り- 小原あき自由詩9*07-2-24
トマト- 水町綜助自由詩13*07-2-23
ブラジャー(軍団)- 水在らあ ...自由詩13+*07-2-20
展覧会の絵- 北大路京 ...自由詩18*07-2-19
猫のこと- 水町綜助自由詩11*07-2-15
少年は病的に解放する- 水町綜助自由詩7*07-2-15
ありがとう- わら自由詩10*07-2-13
ワスレモノ- わら自由詩12*07-2-12
空の巣- 水町綜助散文(批評 ...7*07-2-9
納得- 北大路京 ...自由詩9*07-2-2
2月1日- 水町綜助自由詩3*07-1-31
裸体- みい自由詩307-1-28
- 北大路京 ...自由詩15*07-1-28
靴下- 北大路京 ...自由詩19*07-1-23
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あったかいですね- 小原あき自由詩10*07-1-19
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トリエ_#10- 六崎杏介自由詩206-12-25
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