青い雲 白い空 とまどう僕を笑う君
クールに決めるつもりが 落ちつかない僕

君の手を握れたら 少しぐらい落ちつくかな
陽ざしは暖かいけど  ....
 あなたが去り
 私は、失った

 その墓には、名前がなかった
 私が愛した、名前がなかった


今太陽が割れて浜を照らす
その潔癖なほどまっすぐに
見下ろし揺るがぬ様は
カル ....
こたつの中で
何本もの足たちが
陣地を取り合っている

 
まどろみはそっと
瞼をノックして
心地好い終わりに
私を包もうとしている
 
 
目をしばたかせて
現実を直視
 ....
夕べ目を開けたら
水溜まりが出来ていて
手で掬って
口に含んでみたけど
酸っぱくはなかった
 
広がる波紋は
限り無く優しい
広がる雲は
限り無く冷たい
 
 
今日は月が
 ....
ばらばらに散らばった
こころをかき集めて、


「こんなにも だよ」

って、見せるキミの手は
散りゆく破片で 血まみれで



降りそそぐ花びらは、

しきつめられて

 ....
雨玉が
降り続く広野を
私は優雅に
疾走している
 
限り無く視界は閉ざされ
何も見えていない
いないのに
私は
限り無く優雅に
疾走している
 
 
後ろには
顔見知りが ....
ねぇ、繰り返し伝えられるのならきみに届くように
ねぇ、きみにあえるのならもう一度
ねぇ、あのときにまよっていたのはきみ
ねぇ、目を伏せたのは
  ねぇ、

ねぇ、

ねぇ、ねぇ、幾つも ....
骨のことなら知っています


奥深く平面的で
動物的な空が


罪深く走る夜
立てるよ、と勘違いをする男が
束になって走っていました


((はしたなく
    ((はしたな ....
足早に通り過ぎた
世界は今、遥か後方で
私を呼んでいる
 
擦れ違った私は
遥か前方で ただ
先を、見詰めている
 
 
ネジが何処かで
一本抜けてしまった
から
世界と私は
 ....
どうして そんなにも君は
 綺麗で 悩ましいのか
その答えが もし解ったとしても
 僕の気が晴れることないけど・・・

そんな問題に いつも
 頭をひねってる
君の顔 思い浮かべただけで ....
好きなだけ
足音を立てて
僕は気ままなビートに乗っかかり
ぼやけた未来の輪郭を見つめようとする

明日の形なんて
時計に聞くべきかな
だけど退屈以外に
何も教えてくれはしない

し ....
ことばは
かけらだ
かき集めて
かき集めて
つくる砂の城が
ひかりを浴びて
窓に飾る花の叫びだ
レースがひるがえり
それは、かけらだ


宿酔いだから
洗濯に行こう
宿酔 ....
むきになって
取り繕った一雫、が
忘れ去られた今
ようやくチクチクと
棘を
発生させて
 
忘れるな
忘れるな、と
声を上げている
 
(ように、感じる)
 
 
洗濯機に ....
コーラやガンジャが
ふみ潰されたコンクリートの上で
カーテン越しの光も
橙になってはだか

コニャックの上等も
空になっちまえば
抱かれ果てた
おんなの腰の辺りみたいだ

そう、あ ....
熱がある

からだのふちを{ルビ象=かたど}るように
白く明滅する波
その中に
おぼれている
ひかる 虫
いくつもの
目を瞑れば
しんしんとうなされて
 寝汗


小さく ....
今歩いているこの路地が
たとえば海沿いにしかれたひそかな町の
その奥に抱かれた狭い路地だったとして

世界一小さいという砂粒が
つもって出来た町だったとして

もうあと何件かの民家を越え ....
「たいして格好よくもないし金もないし
 これといってとりえもないのに
 なんで俺みたいのと一緒にいるの?
 どこが好きなわけ?」って訊くから


「あなたのそういうとこ。」って答え ....
イチコが僕の家にやってきたのは
今から十年余り前のことでした



四月の暗い雨の日でした

皆が雨で桜が散ってしまうと
嘆いていた日でした



当時住んでいたアパートの玄関 ....
安心していたら
乗り過ごしちゃった
 
らしい
 
 
らしいので
 
 
線路を
てくてく歩いて
戻るよ
 
ほら 思いの路線は
いつだって
一方通行だからさ
 
 ....
おつきさまの
うらから、とびでている
あんてなをねじまげて
 
ちきゅうのじゅうりょくから
にげだすじゅんび
 
えいせいきどうから
わくせいきどうへと、のりうつる
そのための
  ....
頭が少々重く
風邪気味であったので
目覚まし時計をかけずに
ゆっくりと眠ることにした
そのままうっかり百年間眠ってしまった

百年後の人類は
ファッションや顔色が少しおかしくなっただ ....
無人駅に降り立てば
地図の見方にも
ちょっと工夫がいる
缶ビールをぐっと飲む

子供の頃に
抱きしめ方を習ったような
初夏の風にさえ
あいさつを交わしたい

垂直に支えつづける日射 ....
ふと
したことについて
ふと
わたしは
道標に
いつまでも
宿題をわすれている

ふと
空が滑り
ふと
雲はいつのまにか
描きかけた
キャンバスの中に
紛れ込んでいる

 ....
ストライプから
学生の香りがする、頃
私は意識を繋ぎ止めることに
必死になっている
 
目の前の
おもちゃの看板の意味を考えることに
全神経を集中させて
まどろんでいる
落ちては、い ....
あなたにくっついてると

なんだかいつも眠くなるの


あなたの匂いは眠くなる匂い

とっても安心する匂い

私のいちばん好きな匂い
きみの魚にふれたくて
えら呼吸を切望したら
肺が痛んだ
朝への開口を防ぐように
その
呼吸のひとつ
くちびるを
置いていく


きみの鳥をとびたくて
背中にそらを作ったら
煙に ....
{引用=風の脚が遠ざかってゆく
あさいわだちは
春の周りをくすぶっていて
いろとりどりのかざみどりが
ゆるゆると迂回しては
家を さがす



信号が青に変わり
ひとなみは と ....
ほんのりと
朱に染まっている
その
いたずらな頬に
 
ひとつ
キスを落としてみる
 
ふたつ
愛を、囁いて
 
 
夕焼けよりも
濃い
朱が射し始めたら
 
手を繋い ....
ぼくがまだ見つけない 明日の
呼吸の波は、かぎりなく無音で
おしよせては、
皮膚のあいだに刻まれた旋律を
からめとりながら
引いていく


奥深い場所で対流する
なまぬるい記憶、ある ....
 最果で
 今年最後のさくらが咲いている


あの日、工場の辺りにはやっぱり同じような工場がたくさんあってね、その中ひとつの敷地に桜の大木が並んである。
バスも届かないくらい、おおきな桜だ。 ....
チグトセさんのおすすめリスト(475)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
青い雲- 北大路京 ...自由詩11*07-4-27
その墓には名前がなかった- soft_machine自由詩9*07-4-26
こたつ日和- 山中 烏 ...自由詩10*07-4-26
夕立- 山中 烏 ...自由詩4*07-4-25
きらきら_キラキラ- わら自由詩27*07-4-25
疾走- 山中 烏 ...自由詩707-4-25
よぶん。- 未詩・独白2*07-4-25
空平線- 石田 圭 ...自由詩37*07-4-24
行く先- 山中 烏 ...自由詩507-4-24
yellow- 北大路京 ...自由詩9*07-4-24
リズム- Porter自由詩14*07-4-24
かき集めて- soft_machine自由詩31*07-4-24
一雫- 山中 烏 ...自由詩15*07-4-24
さびしさについて- soft_machine自由詩14*07-4-23
- 水町綜助自由詩24*07-4-23
海沿いのまち_なみ- 水町綜助自由詩24*07-4-23
どこもかしこも- 優飛自由詩5*07-4-23
イチコが死んだ日- 自由詩16*07-4-22
乗り過ごした、ので- 山中 烏 ...自由詩10*07-4-22
うちゅーゆーえい- 山中 烏 ...自由詩5*07-4-21
春眠- 楢山孝介自由詩13*07-4-21
無人駅- tonpekep自由詩18*07-4-20
在りか- tonpekep自由詩12*07-4-20
朝のバス- 山中 烏 ...自由詩8*07-4-20
ジャスミンティーよりも- 優飛自由詩9*07-4-20
たくさんのきみにできること- 石田 圭 ...自由詩7807-4-19
回帰線- はな 自由詩20*07-4-19
夕焼け、照れ隠し- 山中 烏 ...自由詩207-4-19
耳の産声- 望月 ゆ ...自由詩29*07-4-18
最果の春- soft_machine自由詩23*07-4-18

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