朝から競うように 文字を並べ
電波を頼りに 本日も 送信中
飲み込むように 本音は 暗号化
半端な答えは新たな問いを生むだけ
全部夢ならよかったと 嘆くだけ
時計回りの日常 反時計回 ....
思うことが 壁になり
思われることが 圧になり
何も考えたくない 夜が増えていく
大人になれず 子供でもいられず
それでも人でいたい 闘う姿捨てたくない
誰かといたくて 僕を忘れ ....
歪みだすと止まらない
記憶の底から 漂う廃棄物
悲しくなる でも繰り返される
汗と飴は 釣り合わない
何かが砕ける音 初めてじゃない
言葉にはしない 出来やしない
悲しくなる でも繰り ....
昨日の話しは夢であり、
現実には起こらなかった。
一夜の夢物語
また夢を見る。
酒を飲み
煙草を吸い
缶コーヒーを飲む
くだらない話をする。
パチンコ、競馬、競艇
皆負けた。 ....
そらのないひろばにひびけきみのこえきみのかなしみきみのぜつぼう
きみと浮気したいとか
もいちどキスしたいとか
そんなんじゃない
そんなんじゃない
ねぇ
ただ
忘れてほしくない
ただただ
おもいだしてほしいんです
この道の果てに 気づいてしまったのはいつだっただろう
笑顔で交わした 約束を誓った入り口は
もう遠い もう見えない
握った手のひらが貴方は固く 広くなって
見下ろしていたその黒髪も
....
気づいたときには 独りぼっちで いつの間にか 慣れていく
優しさだけに引き寄せられて 何も見えなくて五感が鈍る
本物 なんて見分けられずに 指の隙間からこぼれおちる
良い人 悪い ....
何故だろうって いつも考えていた
怖いのかな いい夢 見たいのにな
だらしなく伸びた爪が気になって
明日を断ち切るように
僕は僕を断ち切れずに
静けさが胸を支配して
作り上 ....
息をするのも 罪に思うのは
許されない 嘘をついたから
いつも通り 心を閉じて 目を開けた
まだ 悲しみが足りないと 笑う僕
ほら 優しさが足りないと 包む君
綴る生物になりたい ....
扉を開けるとそこには
柔らかい膨らみをおびた
甘い香りの君がいた
とろける様な舌触りの
あの濃厚な感触が蘇る
僕は誘惑に負けた後の
リスクぐらい知っている
でも でも でも でも
君が ....
「また話そう」
あなたの背中に虚しく響く。
またはあるのか。
その日は来るのか。
もう、来ない気がする。
演劇部の先輩のふくらはぎに
さくり、と突きたつ
矢文になりたい
長閑な朝の通学路に
あらっ?と気づかれて
さらさらほどかれたい
演目は
「草原とピアノと少女と」
そんなガラス球 ....
一日目
友達の為に泣いた
二日目
自分の為に泣いた
三日目
両親の為に泣いた
四日目
兄弟姉妹の為に泣いた
五日目
貴方の為に泣いた
六日目
野良猫の為に泣い ....
とても優しい夢を見た
風も光も体温も
すべてが優しくなって
すべての嘘と強がりをすてて
今なら正直に言えそうだ
あの日あの時
あなたの事を
本気で愛していた事を
チョロチョロねずみ
うろうろ犬
パチパチ初雪
ジュウジュウ焼鳥
ジャカジャカ音楽
ヒーターぼんぼん
ぐつぐつお鍋もの
ピーターぱんぱん
うとうとコックン
寒いの寒いの飛んでけ ....
あの空は
ぼくたちにとってのどんな色で
何かを忘れないための色になったりするんだろうか?
つきぬける青に白い雲ひとつ
思いかえせば、
この変わらない空の下を
ながい間、 ....
空を溶かしたような
この海が
わたしの心の奥の奥を
綺麗に洗ってくれた気がしました
空と海が重なる此処なら
泣いても
全て飲み込んでくれそうで
心の雨もどしゃ降りに
降らせてみれば
....
例えばこの淡いマニキュアが私の指に馴染むように
あなたの指は私の体に溶け込んでいたし
ニュースキャスターの声が耳障りでないように
私の声は心地よさを訴えていたはずで
ただ気が付いてみれば
....
見えないように 幾つも隠していった
触れないように 何度も遠ざけていた
光よりも 陰よりも 離れた場所に
君にだけ 教えてあげる
ふたつにひとつ 秘密をひとつ
守らないで 背負わない ....
脳内アニメの僕にぶたれた
隣で笑う君が 羨ましかった
素直に笑えなくて こっそり泣いた
多分 気付いていたんだろう
原石なら転がっている 拾うのをためらっているだけ
万人の声は漂って ....
生まれた意味 探したけど
見つからない 君の負担
増やすだけなら なんて悲しい
その笑顔は 本心を悟られたくないから
体朽ち果てるまで 全て消え果てるまで
苦しみ続けるしかないみたい
....
見えない時間が 怖くてしょうがない
けど二日前の失敗なんてもう覚えてない
雲の上からの景色は 少し丸みを帯びていた
疲れたのに眠れない 伝えたいのに言葉にならない
もうやだよ 自分のいない ....
もしも 僕の片手にあるコップ一杯の 血液で
君の寿命が延びるって言われたら 喜んで
手首差し出せるかな 冗談だよ 半分だけ
もう半分は 君の願い
その半分が 僕の本気
同情 買う ....
信じてもらえるものになろうともせずに
信じられるものばかり探している
味のないガムで 何が満たされた
大切 必要 天秤にかけた
誇れる答えは出せたかな
まだ大丈夫 いっそ このまま
....
答えは きっとあるって思っていた
いつからか 疑問すら 忘れていった
このままでいいのかな いいわけ ないよな
見上げる月は 相変わらず無表情
まるで あの日の君を 見ているよう
知らな ....
闇に溶けない夜が来た
冷めたコーヒーに浮かぶクリープが
あなたのスプーンで混ぜられたように
少しだけ溶けた雪をタイヤが踏んで往く
ここから二つ山を越えた街のはずれの山の上に住むあなた
も ....
一人ワインを開ける
一人ワインを空ける
欲しいのは
合鍵で部屋のドアを開けるあなた
私の部屋の鍵を持っているあなた
冬が深まるにつれ
春に近づいているとは思えず
記憶はあなたを探し彷徨い ....
ヤドカリは夢を見た
そんなに複雑な内容じゃなかった気がしないでもないが
たぶんこんな感じだ
この夜がクリームシチューのような色とトロみで
この殻がジャガイモのようにずしりと重くて
なぜか ....
この世で一番 自分が大嫌い
でも どうでもいいってわけじゃない
こんな 僕なんかいなければ
この星はもっとうまく回れていたかもしれない
君と 僕にも 同じことが言える気がするんだ
例 ....
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