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せまいところがすきなひとは
おかあさんのお腹の中がいごこちよかったひと
せまいところがきらいなひとは
ひろい海がわすれられないひと
そんな言い伝えが
あったらいいな
そんな気分の日 ....
おかあさんのことを
ちゃんと想っています今日
カーネーションやリボンつきの包装紙を
横目でみて通り過ぎ
なにをいっても
もう遅いと
それもいいわけ
とにかく
おかあさんはげ ....
おまつりのちょうちん
ぼうととおくあかるく
おみこしを
かねを たいこを
かついで たたいているのは
おじいちゃんだ
おとうさんだ
となりの おにいちゃんだ
いまはもういない
....
導火線があるなら触れなければいい
そんなものがないから
踏んで踏まれて
壊れそうな心を
守るために出す棘は
互いを傷つける
抱きしめあっても
また
雨だって
遠慮しながらふっている
細くなりながら
畑のいきものが
雫にふるえると
その色を濃くしていった
わたしは
その中にあって
ただ肩を濡らしていた
細い雨に
君が示してくれた方向は
それがそのまま世界であって
私が踏み出してもよいものか悩む
無資格なもの
真四角なもの
聞きちがえてそれでも
おなじものにおもえるよ
丸くなければ通れない ....
みあげた月は
挑むように赤くて
大きいその存在は
私を押さえつける
平等なんてありはしないよ
空気よめない
私はからまわり からから
風もふく
あの月がだれかの瞳で
みは ....
穴のあいたバケツみたい?
そんなバケツみたことない
ありもしないもの
あるように語る
雨がふったら痛くなる
この心の原因なんですか?
ありもしない
傷がぐずぐずいう
だれかが憎 ....
言葉を飲むから痛む胸
吐き出すことで濁る空気
選べないから
黙ります
いっそこの指も
凍ればいいと
夜空見て想います
朝の風は向かい風
少し冷たい風
襟元きゅっとしめて
歩かないと飛んで行きそう
(飛びたいけど)
帰りの風は
追い風 背中を押す
薄い太陽の光さえ
満たされる心の中
(顔をあげてる ....
雨は静かに世界を
洗っていった
この僕を清めてくれたかな
罪なんてだれでも
おかしてるのに
だれより自分が許せなくなった
壊れてしまえと願う
だれかが僕の
ために流した涙が雨に ....
この桜は
雨に濡れているだけ
はるかの地で
咲かなかった仲間を
忍んではいない
感じてはいない
そうだよね と
目で触れる私に
ふぁさりと首を振る
風がこたえたのか
雫は球にな ....
夢しか持たないままで
こんなに遠くまできてしまった
振り返っても昨日は見えなくなっていた
影しか知らない過去を
並べてみたとて
だれもうなずかないなら捨てるしかないだろう
冬のさな ....
満天のような雪の舞いに
魅せられてひとり
またひとりみあげてる
夜のはじまりのとき
雪は
意志をもって降るのです
挑むようにわたしたちを
飲み込もうとする
生まれた頃が懐かしく ....
言葉には
そのおしりに
しっぽがついておりまして
それをひっぱるとどこからか
あたりとハズレがくるのです
とたんに怒り出されたり
突然抱きしめられたり
それは全部あなたがひっぱった
....
おとうさん
そう呼ばせてください
あなたをおとうさんと呼んだ記憶がないのです
おとうさん
こっちをむいてください
あなたと視線をあわせて話したことがないのです
おとうさんの娘として ....
月に一回の
言えないゴミの日に
たまったゴミを捨てている
心の隅の折り返しの
袋をひらいて捨てている
言えないゴミをだしたとき
決まって雨が降ってくる
想いが空に逃げるから
雨にな ....
悲しい小船をこいでゆこうよ
涙の海を渡ってこの船はどこへいくのかな
明かりも見えない海に浮かんで
揺られる心はからっぽだ
この手も足も動くけど
船からでられはしないから
泳ぐ魚に尋ねても ....