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切符が手から滑り落ちた
少しぼやけて見えたロータリー
そっと切符を拾い上げたら
時計も、柱も、電工掲示板も
一歩もそこから動いてはいなかった
月曜深夜の椅子取りゲーム
居心地の悪さ ....
ありきたりな時間を刻む
虚像は実像よりも鮮明
ここから貴女に手を振った
見えていないと知りながら
一生懸命手を振った
小さな子供が「こんにちは」と言ってくれた
貴女は脆い人 ....
眠らない窓の瞼を無理矢理閉じてから
物干し竿に明日の天気を聞いてみる
コンビニで買ったビニール傘は
骨が一本折れてしまい
それでも黙って使い続けるせいなのか
答えを教えてはくれなかっ ....
ただ、呼吸だけをしていれば
それが唯一の救いになっていたのだろうか
砂漠に捨てられた緋色を
ドライフラワーと呼ぶことはつまらないおふざけ
ひび割れた部分を優しく撫でてみて
前頭葉で水の滴 ....
都会を知らないじゃがいもは
わけもわからず大阪方面の電車に乗り込み
その行く先を疑いながら
車内アナウンスだけを頼りにしている
スポーツ新聞の大きな見出しは
仕事とばかりにこちらに笑いかけて ....
変わらない景色に馴染めなくて
冬の雨も相変わらず嫌いなままだ
冷たい言葉遊びに対して
拒絶という、純粋すぎる答えを与えてくれた
微かにも願ったことがあったなら
さらば、青い花
....
騙された方がきっと馬鹿なのだろう
色褪せてゆく写真をいつまでも握り締め
捨てる機会を伺っていた
自発的な行動が出来ないまま
差し伸べられた救いの手にすがり付くも
それは青白く冷たいレ ....
かつて心を置き去りにした土地で
足元を掬われないように前へ、前へ
敷き詰められた岩の隙間で浮かんでいるのは
汚れた発泡スチロールの欠片ばかり
忘れられたオモチャの残骸は
ひきつった笑顔を崩さないよう ....
踏切
仮に待たされたと考えて
横切っていく貨物列車の裏側には
「さよなら」さえも存在しない
元々は一方的に出来合いとして扱われていたのだから
どこにも間違いはないと言えるのだが ....
眠れない夜はどうしようもなく
つまらないことばかり考えている
暗闇の微かな声を聞きながら
雑念の海を泳いでいれば
やがて疲れ果てては沈んでゆく
その頃、星たちはすれ違っている
....
醜い姿でも暗闇に溶け込めるなら
私はそれでもかまわない
腕にできた赤く汚れた傷が眠っていてくれるなら
終わらない夜であってほしいと願う
鎮静の歌が聞こえる
回帰の匂いが立ち込める
....
乱太郎さんの中原 那由多さんおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夜更かし
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中原 那 ...
自由詩
4
13-7-23
悠希子
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中原 那 ...
自由詩
4
10-6-25
アフターレイン
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中原 那 ...
自由詩
8
10-5-27
マイセルフを探して
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中原 那 ...
自由詩
9*
10-2-16
じゃがいもの小旅行
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中原 那 ...
自由詩
10+*
10-2-4
さらば
-
中原 那 ...
自由詩
10*
10-1-10
見かけ倒し
-
中原 那 ...
自由詩
12
09-12-15
防波堤の風
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中原 那 ...
携帯写真+ ...
12*
09-12-1
滲みゆく月
-
中原 那 ...
自由詩
11*
09-11-1
テナントの空き箱
-
中原 那 ...
自由詩
3*
09-10-26
あの夜怯えたのは
-
中原 那 ...
自由詩
6
09-7-5
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