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交差点の時計の下で
待ち合わせ
あいにくの雨降りに
バロメーターは下がり気味
早く着いてしまった時は
ろくなこと 考えないものだ
信号が変わると 交差点は
いっせいに動 ....
光るひとを みた
そのひとは
透明なものの中で
すいすいと 進む
吐き出したあぶくを 置き去りに
ただ すいすいと
ゴールにたどりついて
見たものは
....
10じゅー焼かれるお肉
9覚を刺激する
8きれんばかりのぼりゅーむ
7めの焦げ線おいしそう
6に話もままならない
5ーごーと涌き出るよだれ
4百ぐらむの大きな肉
....
あの日どこかに
忘れてしまった
何かに夢中で
あの日どこかに
忘れてしまった
何かが足りなくて
あの日どこかに
忘れてしまった
何かが欲しくて
あの日どこかに
忘れてし ....
たとえばあなたのまつげの先
それは優しい曲線をえがいて
僕の胸をも濡らすだろう
たとえばあなたの髪の毛の先
生まれたばかりの風に溶け込めば
懐かしい雨の匂いをはこぶだろう
....
俺は 毎日だらしなく暮らしてる
いきあたりばったりで
生きている
ただ 息してるだけじゃなくて
ただ 心臓が動いてるだけじゃなくて
心の底の炎は
消えそうでも
必死に燃えてるんだ ....
きのう女にふられて夜から朝までのことを話す男に
従姉ベットって知ってる?と聞く
従姉ベッド?
従姉 ベッ ト
ベッド脇にあるから来て
とか言って寝室
これが従姉ベッド?
従姉ベッ ....
しがないの
皮膚のうちがわでピシーパシーと速球と直球が電気信号みたいにせわしくて
私はなんだか むずむずと空っぽになる
夜な夜な
世界のはてを切実に望んでいるのだけれど
胸を張って言えな ....
真夜中に独り
歩道橋の手摺にもたれて
下を行き交う車を眺めていた
その間僕の心臓と
世の中は動いていたが
僕の心は止まっていた
君のところで止まっていた
戻らない時間と
自分のとった行 ....
チビチビチビ
こっち向いた
寝ちゃった
何考えてるのかなあ
小鳥がきた
チビはそっちみる
目の前の事だけ
今だけを生きてるのかな
それが大切な事なのに
いつしか人間は忘れる
また寝 ....
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