すべてのおすすめ
それは天へ向かって続いているのか
ほの暗い奈落へと続いているのか
立ち止まった時、よく考えてみるがいい。
自分がどちらを選ぶべきなのかを。
その夢のように美しい線上で。
淡い紫煙の霞 ....
呼んでる
わたしは はんぶんだけの さいぼうだけれど
くらくて とくんとうごく かべのへや
まってる
淋しいと 引っ込むみたい
雨が浸みると 歩くのいやいやって するみたい
満ち潮
....
誰かのために出来る事 君だけのためにしたい事
出来るなら今すぐ 僕を突き動かしてくれ
酷く曖昧な僕の上を 綺麗な体は泳ぎを止めない
出来るなら今すぐ 僕を突き動かしてくれ
たった今散る花が ....
ひとりぼっちのダイダラボッチ
大きな花が欲しいと言いました
何故?
花占いがしたい
何を占うの?
昨日はどこに行ったの?
明日はどこから来るの?
愛はいつ見つかるの?
私は言いまし ....
君は針のように尖っていて
僕の心に突き刺さる
あまりにも
細くて尖っているものだから
君が僕の心に突き刺さっていることなんて
とうの昔に忘れていたよ
けれども君は君で
いつまでも僕の心に ....
心のしっかりしている時間が随分増えた
しかし私は揺れ続けている
「世界は海のようなものだ」
という比喩は見事だと思う
それを受け入れるなら私はその海のどこにいるのだろう
海はひとつか
海の ....
空をみあげながら どこからが宇宙なんだろうと くびをひねる
はてしない
てのひらをみあげながら どこまでが自分なんだろうと ぼうようとする
らちもない
....
指先の回想は 罪深い引力で 灰皿に落ちる 水色吐息の癖
傷心なら午睡 幸福なら沐浴 存在さえ咀嚼 虚無すら消化
禁欲を徹底し 放蕩を覚えよ 賢者か砂塵か あるいは詩病
嬌声の縮図は 冒涜を孕んで ....
フライパンの、うえ
微塵、ぎりに
にん、にく
じゅう、しゅわ
どうか、焦がさぬよう
ピュアな、液体で
いためる、の
グチ ....
裸になって{ルビ躯=からだ}と{ルビ躯=からだ}を結んだところで
それで一体何が分かり合えるのですか
なぁんて真剣な顔で言ってみても
{ルビ躯=からだ}はやる気満々じゃないですか
はいはい
....
女だったら
ほぼ誰でもいい
面倒くさくなくて
うざくなければ
だって忙しいから
一年契約の
派遣の女の子に
毎年手を出してる
そういう噂
大した自信だね
断られたことないの?
な ....
前だろうが後ろだろうが
何処見てたって 構やしないだろう?
だって
前だろうが後ろだろうが
何処見てたって 身体は前向きになるんだ
屁理屈だって?
理屈だ ....
夜、
扉は開かれる
恐れることはない
我々は誰もがそこへ向かっている
まずは 手による想像を洗い浄め
火をもってすべてを鎮めよ
みだりに本当のことを口にしてはならない
それは君を不幸にす ....
私は眠る
掛け蒲団の左右を身体の下に折りこみ
脚をやや開きぎみにし
両手を身体の脇にぴったりとつけた
直立不動の姿勢で
寝袋にくるまる旅人のように
防腐処理を施され
身体中を布で巻かれた ....
一年に一度だけ、
わたしと母は、海草をとりに、
江ノ島に向かう、
その途中に、枯れ木の門がある。
昔、「厚生病院」と呼ばれた場所の前を、
母の運転する車で通る。
信号待ちで、助手席から、
....
愛しい君の投げた矢が、僕のケツにHit!
悶絶する僕に
君の第一声は
「あなたをねらったわけではありません!」
(って、そのセリフが痛い)
「ごめんなさいね・・・」
( ....
わたしのあかちゃん、どこいった
ゴリラ雲のおかあさん
ポロリ、ポロリと大粒の
涙をながしてさがすから
だから雨が降るんだね
きっとそうだよ、そうだよね
ランドセルをほうりなげ妹迎えに保育園 ....
この電車は
各駅には止まりますが
貴方の目的地には
止まりません
情緒を切り裂く指先の果て、
孕み牛は胎盤を引きずり回すだろう。
収容所めがけて旋回する蛾は、
神経毒を散布しながら酸化する。
食物繊維が縒り集まって蛇と化し、
焦燥めがけて長い舌をのばす。
....
夜中、目がさめて階下に降りると
君が僕を積み上げていた
たどたどしい手つきで慎重に積み上げ
途中で崩れると
ふうとため息をついてまたやり直す
時々どこか気に入らないようで
何か ....
低い音 鳴ル
スピーカーから聴こえる 声
低い音 鳴ル
昨日とはマタ違う 声
今日が昨日ではなくて良かった
声は確かに{ルビ二重=ふたえ}に重なる
群青と橙々と紫
その中の白にな ....
路上に月が落ちている
君は雨上がりを喜ぶ
真新しい長靴をはいて
はしゃぎまわる
水溜りに波紋が走り
路上の月は歪む
あたしはね。
あたしは、本当は、こんなコト言いたくないんだよ。
本当は、もっと、綺麗なものを、綺麗な言葉を、言いたい。
だけど、綺麗なものが逃げていくんだろうか、
綺麗なものな ....
8月のはじめの
まだ水のあふれていた庭で
あたためておいた6月の
水々しい果実を口にする
風をおとしたような日陰には
小さな花が咲いて
あれは5月の始まりの
ささやかな名残なのだと思った ....
臍のうえ
私の中に虫がいて
ごろりと寝ころぶ
指のさき
ちくちくしている
虫がとれない
もう、何年も前から
飼い慣らしながら歩いてきた
死にぞこないの虫を
でもいつからか
私が ....
何度も
何度も
死のうとした
何度も
何度も
自分を傷つけた
心も
体も
ズタズタになった
だけど
俺は死なない
俺は死ねない
まだ
この世に
未練が
あ ....
早起きするとトクだってもんだから
誰かに惑わされてここまで
のこのこきたワケで
実際のところ淫猥な事実しか見えなくたって
それが篭城
カキクケコの
コのあたりで
リズムの狂いは致し方 ....
ここまできたらあとにはひかねえ
マジ絶対ゆるがねえ
この熱いソウルに
新たなエリア
Xデーはもう近い
見える領域
スベテを知れ
俺の高鳴るこの気持ち
誰にも絶対とめらんねえ
ここ ....
テレビの画面から砂嵐が零れて
目を覆うような霧の中だけで走り始める
その佃煮にならないイナゴの形と同じ今日の雨
年度末に向けて消えていく文字の顔が
白と黒だけでない文字であればいい ....
あくびしたり
ほうひしたり
おんなにちょっかいだしたり
とびあがりじさつしたり
すっかりいじけてしまったり
えへんえへんといばってみたり
おれのあくありうむには
....
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