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雨が降ってきた
そんな空にイライラしたのだろうか
家に置いてある
どうでもいいコップを
庭の真ん中においてみた
少しずつ
コップの中に水が溜まってくる
少しずつ
コップの中で雨が揺れて ....
あなたを打たせて取りたい
雨の降るデイゲームで

三振はいらないから
たったひとつの直球で
あなたを打たせて取りたい

できれば一回表の先頭打者がいい
雨でそれっきり
試合が終わって ....
スーパーマーケットの入口で
マンゴウを手にした瞬間、
子宮が微かに痙攣したのを
見逃すことができなかった
雨の、せいかもしれない
外からは背すじを正すような
水しぶきが響いている


 ....
{引用=一道の暴風、屋を壊り、天井床畳をさへ吹上、
あるひは赤金もておほへる屋根などもまくり取離ちたり。
              『閑田次筆』(伴蒿蹊)}

一目散に過ぎてゆく風、風、
 ....
ひさめがとけて
しづくになった

あなたは
笑う

いとしいと云って
いとしいと謂って

息をすって
すべての酸素を
吸い尽くすように

あなたの分すら

いとし ....
けだるい朝に、マッチを擦る事がどうも好きみたいで、火の消えた後のマッチのにおいをかぐと、くさい酒のにおいも少しのあいだ、からだのどこかで大人しくひそめていること

そとからの目をさえぎっている濃ゆ ....
あの緑陰に佇んでみたものは
光るまちだったのか 雲の流れになぞらえ
かすかに形を変えてゆく思いなのか
今はもう分からない黄昏に包まれる
やるせない影ばかりがのびて 路に夕べに


項垂れ ....
秋に生まれたから
桜が好きだから


好きな合唱曲が
こんなタイトルだったから


優しい香りの
この花が好きだから


私たちを作り出した
宙が好きだったから


花 ....
五月のかぜを渡るとき
遠いひかりは
よみがえる

あおたちの名の
車輪のなかで
一斉に
いま
みどりはかえる
日にかわる


 かじかむばかりの
 指だったのに
 いつ ....
僕の妹は背丈が大きい割りに
顔が幼いのを気にしていた
僕はそれでも十分だよと言っていたけど
妹はどうしても納得いかなかった

二人で町を歩いていると
きれいな女の人が歩いてきた  ....
庭の土を耕して
人差し指で穴を掘り
ヒマワリの種を植えたのが五月

まいにち
土の湿り具合に神経を尖らせ
やがて
いくつかの芽が出ると
お気に入りの芽を一つ残して
あとは全部引っこ抜 ....
いちたすいちは
にじゃないと答えたら
みんなに笑われた
でも
美術の先生だけは頷いてくれて
スケッチに出かけた
あの丘の上から
故郷の青空をいつまでも眺めていた

ずっと憧れていたこ ....
空はギター
すきとおる
風の音
甘い日差し
幾層も重ねて
陽炎の音
うすい残響
地平線
ふるわせる
細い弦
音もなく
切れて
とぎれて
聞こえる
波の音
月の囁き
空は ....
道端に表札が突っ立っていた
YAMASITA、とだけあった
YAMASITAさんとはぐれて
困っているようだった
家までの道順を教えてあげたが
わかりにくいところもあったので
いっしょに行 ....
夏の夜空はアンタレス 赤く輝いてる
思い出すのは あんたです さそり座の一等星

浴衣姿のべっぴんさんが金魚バチを眺めてる
部屋の隅では黒猫が泳ぐ金魚を狙 ....
お帰り
俺ら皆 現に疲弊しきっている
俺ら全てひっくるめて 魂の洞窟で
慄く明日に楔を打ち込んでよじ登っていくんだ
純真でピッケルを作って 希望でザイルを撚るんだ
足元は大丈夫かい ....
ヴィルへルム・F の それの ような

白い タクトが

曖昧な ままに {ルビ空=くう}を 振って

プロムナード・ウォークの テンポに

からだと リズムを 泳ぐと

 ....
木曜日の朝の雫が絶叫をあげている。
尖った街頭の佇まい。
通勤の熱気をはおったDNAのひかる螺旋の群は、
わたしの散漫な視覚のなかに、
同じ足音、同じ顔を描いていく。

振子のようなまなざ ....
生きたことについて
様様な言い訳を用意するときに
奴らは言ってみろと嘲笑う
おれはにらみつけながらどれだけの大音響で
耳をつぶしてやろうかと画策する
嫌悪と失望という共通項で互いに団結して
 ....
空と僕らには距離がなかった
窓は開かれていた
白いテーブルの上に
幾千の微細動
まるでナイロンの弦を束ねた
世界のつけ根はたなびき
差し入れる指は風に同調する
触れた先からほろほろと物語 ....
角を曲がる
過度に曲がる
曲がりすぎて
大破する
大破した木造船の
欠片を集めて
人の形にしていく
そうしているうちに
祭りは終わる
消灯時間になる
何が耳かわからなくなる
誰か ....
ああ、今日も雲が浮んでいる。
青青と吟する空の重さに酷く狼狽し、暮れへ連ねてあるく。
おまえは「きょうもええ天気やったね」と暢気に
両手をうえに、背を反らせて伸びをする。
 ....
人びとは沈黙を挟んで同じ世界に
仲良く寄り添う

皆はこの豊かな沈黙に
穏やかなメロディーに
静かに耳を傾けて心地よさそうにしているので
僕も同じように耳を傾けてみる

電 ....
あーあ
あーあ

就職したい。
いや、やっぱ、
したくない。

なんて言って
今日も一人で日比谷公園。

何時に行っても人がいっぱい
おじさんいっぱい
空いてるベンチ探すのに一 ....
白状しよう
わたしはモテたい

白状しよう
あまり美味しくない

白状しよう
早く帰りたい

白状しよう
その話はもう聞いた

白状しよう
あんたはそんなに ....
大好きな果物の
味でもしたのだろうか
モノレールの銀色の車体に
君の歯型がついてる

先ほどまでは
玄関の無い所
スリッパと同じ格好をして
スリッパを並べていた
今は肩を丸出しにしな ....
海底を這うようにして生まれてきたんだろう

人はいつも遠くから鳴る音が懐かしいんだ




風邪ひきむすめは夢を観た

あんこうがやってきて

あたまが痛いのかい
 ....
何の気なしにそいつを手に取ったのさ
わけなんてありゃしない
そこいらに落ちていたゴミを拾ったような
そんな気軽さ

赤茶色の表紙
そいつはずいぶんふてぶてしい面をしていやがる
まるで鏡に ....
コルトレーンのサックスが
僕のペンを踊らせて

水色のノートに
リズムを覚えた言葉達
派手に転んでは
また立ち上がる

詩がダンスなら
人生だってダンス
空白のページに
素敵な言 ....
露草色の空を
のどかな雲が流れて行く
いつか見た雲が白い蝶をかたどって
私の頭の上を
風に吹かれて飛んで行く

どこへ行くのと手を振ると
今度は白い子馬となって
東の空へ駆けて行った
 ....
soft_machineさんの自由詩おすすめリスト(1631)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨が揺れている- ぽえむ君自由詩16*07-6-1
実況- たもつ自由詩807-6-1
マンゴウ- まほし自由詩15*07-5-31
創書日和。風_【一目散】- 佐々宝砂自由詩3*07-5-31
なみだ- ひめと自由詩407-5-31
青い膜- リスト自由詩207-5-31
あの緑陰に- 石瀬琳々自由詩15*07-5-31
由来- 秋桜自由詩5*07-5-30
面影- 千波 一 ...自由詩30*07-5-28
僕の妹- なかがわ ...自由詩8*07-5-28
バス停- Tsu-Yo自由詩1307-5-28
いちたすいち- 恋月 ぴ ...自由詩42*07-5-27
空はギター- 小川 葉自由詩607-5-27
言い訳- たもつ自由詩1007-5-27
夏の幻- 北大路京 ...自由詩20*07-5-27
go_missing- maynard自由詩107-5-27
ゲニウスの響き- モーヌ。自由詩10*07-5-27
五月の街- 前田ふむ ...自由詩31*07-5-26
履歴書- 構造自由詩707-5-26
屋根のない明るい部屋で- 氷水蒸流自由詩907-5-26
祭り- たもつ自由詩1107-5-26
醜い雲- はらだま ...自由詩27*07-5-25
沈黙- チグトセ自由詩9*07-5-25
就職したい- そらいろ ...自由詩3*07-5-25
【白状】- つむじま ...自由詩7*07-5-25
戯曲- たもつ自由詩1207-5-25
あんこう- くあせ@ ...自由詩4*07-5-24
アルバム- あveC自由詩407-5-23
ダンス- Porter自由詩19*07-5-23
露草色の空を_ー海へー- 未有花自由詩22*07-5-23

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