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ドアをあけたら
新年はじめての
ひんやりした外気が
メントールのリップをぬった
くちびるに染みて
まだ夜も明けきらない街灯りへ
飛び出していく
銀河鉄道のように
走っていって
....
除夜の鐘が鳴るたび夜は更け
私の手元には読みかけの本
なにも変わらずただ
静かな世界に時だけが音を刻む
目を瞑ると蘇るのは
外の木々と爽やかな風
傍に居るのが自然だった貴方の笑顔
....
きのうはおおみそかでした
そしてきょうはおしょうがつになりました
このわずかいちにちのちがいで
テレビはおおはしゃぎしています
あなたはどうおもい ....
今年最後の夕陽が沈んだ
いつもなら静かになるこの町も
夜になるにつれて盛りを増してくる
私は炬燵で紅白を見ながら
年越しそばを食べている
もうすぐ除夜の鐘が鳴る
今年の ....
毎年、大掃除をするたびに
部屋が窮屈になっていく
捨てるつもりでいた物が
捨てられない物に変わるから
高校時代に詩を書き溜めたノートは速攻で捨てたけど
久しく読んでいなかった本とかエロ本とか ....
黒い眼
まっすぐに見つめるとき
伸びた前髪から覗くとき
大人びた輪郭
頼もしく引き締まるとき
負け犬みたいに歪むとき
すっかり大きくなった掌
やさしさを差し出すとき
憎しみを投 ....
覚えているのは
君の二階
屋根の上の雪割ウィスキー
酒の味など分からぬまま
笑いながら交わすグラス
ただ柔らかい雪が
美味しかったよな
....
モンシロチョウが飛んできて貴方の心を奪ったの
気が遠くなるような炎天下あの夏の日
貴方の心はよろめいたアタシは思わず叫んでた
行かないで行かないでアタシを残して行かないで
アタシはおもむろ ....
本当なら君といたい一緒に
煎餅布団の中で
君の背中の後ろ
勝手に約束してる
今度生まれた時の事を
みんなが知ってるつもりの
ほんとうのこと
強がってた俺が泣いてる
みんなが帰 ....
言いたい事は特にない
だから
話す内容も特にない
だけど
なんとなく居たい
傍で一緒に
本でも読んで
珈琲でも飲んで
たまにキスして
一日一緒に
僕の部屋で
過ごしませんか?
どうすればねむれるんだ
(きみの顔をみずに)
どうすればおちつけるんだ
(きみの息がきこえずに)
どうすれば忘れられるのだ
去っていったきみを
つぎの恋がくるまで
....
ないよ、
とくにない
まったくない
と、いう事もないが
餓えもせず、
とりあえずは寝床もあって
飯が喰えたら 好しとしなけりゃ
テレビも見れるし、
女がいて
子どもが育って
ま ....
みずへらしのお仕事は
毎日毎日水を減らすこと
とにかくいろんなところを回りながら
どんな水も減らしてしまう
あの子が悲しくならないように
涙の粒を吸い取って
ごくりごくりと ....
とても恥ずかしいことなのだけれど
最新機種に慣れない私です
メールボックスの
「なかよし機能」なんてものに
今更ですが気づきました
嫌でも感じる初雪の冷たさに
「誰かさんは風邪 ....
あなたがその手の中に包んでいる
小さな小さな光が
私に大きな勇気をくれたから
ありがとうを伝えたいの
あなたは私の見えない物を見て
少し笑いながら手を伸ばすから
私はただ
どうしたの ....
帽子を覗くと
中には都会があった
かぶることも出来ないので
しばらく眺めることにした
頬杖なんてしたのは
いつ以来のことだろう
自分にも重さがあったのだと少し驚く
風変わりな光景があるわ ....
ソファに横たえた白い身体は
あまりにも細いので
私はキミを抱き締めたくなる
それはただキミの体温が欲しいから
私の体温を伝えたいだけの
言い訳なのですけどね
どこを見つめているのでしょ ....
唄を浴びてみた。
ケータイから流して。
シャワーのように。
目を閉じた。
頭から、どんどん濡れてって。
全身に浴びて。
唄が終わって。
体が冷えて ....
朽ち果てようとする一枚の葉に
思い出します、
たいせつな
いろ
寒さがつのりゆく風のなかで
あらゆるものを踏みつけて
あらゆるものに火を放ち
暖まるすべは
そのすべもろ ....
一瞬
光った
綺麗な光だ
全てを
終わらしそうな
綺麗な光だ
爆発音が聞こえて
自分は死んだと思った
私の体の奥底から
赤い怒りが
飛び出す
大量の血だ
私 大 ....
入れて欲しくて
一緒になりたくて
入れて 入れて
きみはだめって笑う
惨めで
恥ずかしくて
やっぱりそれでも入れて欲しくて
だから自分が
マンホ ....
窓ガラスにくちづけを
吐息がこぼれたら
やさしいあのひとの時間
ミルク色の月に
紅茶をこぼして
頬を寄せて眠るひざまくら
好きといって
嫌いといって
憎むといって
どうか
伝えたいことも
してあげたいことも
してほしいことも
全部ぜんぶ 簡単なのに
こうして一人
きみが好きでたまらない自分がいて
不安も わだかまりも
すべて消え ....
秘密の愛になっちまった、
僕らはこれからどうしよう。
君は一人のさみしさに
ほとほと疲れて傘の中。
勝手な恋のお付き合いに
ごめんなさいって言いながら、
しっかりと僕を引く君の白 ....
久しぶりの
雨の
窓叩く音が
私を招く
人影もない
真夜中の
常夜灯に雨は
照らされて
絹糸のように
白く光っている
時折過ぎる車の
雨の飛沫が
耳を掠めて
....
壊れた部品のお取替え
旧式だから全替えです
いろんな思い出もあるでしょうが
バックアップはとっていますし
どうせ代わりはいくらでもいますから
実際として
彼は死んでしま ....
眠る前のひと時
部屋灯りを落とし
目を瞑って思う
窓を叩きつける風
少しずつ強く響く
胸に手を当てて
一つ一つ振り返り
犯してきた罪の数と
贖ってきた孤独を
天秤にかけながら ....
幸せって何ですか?って
細木和子に聞いた時点で
お前の幸せTHE END
夢見てんじゃないよ
なんなら空でも飛びますか?
イヤならがんばれ
もっとがんばれ
あと朝飯はちゃんと食え ....
寒いですなぁ。師走ですなぁ。
坊さんも走りますなぁ。
走りますわなぁ。
感情論のスピンアウトですなぁ。
流体力学的ワガママなんですなぁ。
結局なんですな。
行き着く先は
結局そうなんです ....
ペーストペースト
予定を埋めろ
デリートデリート
嫌な記憶
ペーストペースト
隙間を残すな
デリートデリート
自己嫌悪
ペーストペースト
良い言葉
デリートデリート
嫌な気分
....
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