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殺人現場のレポーターの後ろ
カメラに向かって必死にピースマークを送る

嗚呼少年よ
この国の平和をそんなにも伝えたいかい
嗚呼少女よ
化粧はちゃんと塗れているさ

なあ笑う ....
あんたはほんまにきれいに切りよる
すうっていう音が聞こえてきそうになるわ
あんたの血はきれいやな
そこに顔を映すとき
一番うちが奇麗に見えるわ

あんたの切り口を見てると
だ ....
子どもは残酷言うけど
あの子らはそない悪ないねん
子どもはみんな無邪気やさかい
何言うても罪はないんよ
せやから
殺すぞとか
死ねとか
穢いとか
臭いとか
いろいろ ....
パパはなんでもできる人だった
天使を悪魔に変えるなんて
朝飯前だったし
時には神様がパパに
アドバイスを求めに来たりもしていた

パパは最期の夜を迎えたときに
僕に優しくこう ....
鍵盤を踊る細い指
憂鬱音
絶望音
情熱色の希望音
そして、一瞬の隙間に入り込む無音を
あなたは奏でる
その音にわたしは踊り
狂い、そして切なさに悶える
わたしは音に乗る ....
使い古された男のそれのような
亀頭をそっと覗かせて
疑心暗鬼に世を憂う
お前が生きて最早万年
そろそろ敵も絶えた頃
お前の甲羅も外したらどうだ
重かろうに
窮屈だろうに
 ....
なんてこった
そんな何気ない顔でも
あんた
生きてるんだね

あんたが笑っても
泣いても
たとえ急に怒ったって

世界は痛くも痒くもない
分かりやすく言ってやろうか ....
君と初めて会うまでの間
君について一つの仮説を立ててみる
君は今日
僕と会ってから
死のうと思っているだろうと

君は急に僕に会おうと言って
けれど僕はなぜか以前から
君 ....
ねえ
あなた一度だって
私の名前を
呼んでくれなかった

ねえ
あなた一度だって
私の名前を
叫んでくれなかった

少し肌寒い夜に
あなたの中にくるまってると  ....
あの太陽を挑発するように
空に向かって主張する
大きな大きなくらげ雲
這い上がる排煙は
この世の隅々にまである希望を巻き込んで
絶望色に空を染める

その触手に刺された先に  ....
ほらご覧坊や、あれが人間よ
はしたない行為に身を委ね
年がら年中鳴き声がうるさい
勝手な快楽で
勝手な繁殖を
やつらを喰う物が現れたら
食べる物には困らないわね

ねえマ ....
宇宙が地球を影す頃
そろそろお家に帰らなきゃ
おいしそうな夕飯の匂い
あの子の家はカレーかな
いいないいな、おいしそう

僕の家はどんな匂いかな
好きな物が出るといいな
 ....
春の花を見つける
忘れないように匂いを嗅ぐ
きっとこの花が
私を飾る
だから忘れないように
匂いを嗅ぐ

夏の果実をかじる
熟す時期を覚えておく
きっと私が最期に食す ....
わたしは死んだ
あんたはさぞかし喜んでいるやろう
あんたは周りにいっぱい女の人こさえて
家にも帰って来うへんで
月に一回お金だけ落としていって
なんかの義務みたいにわたしを抱いて  ....
一夜の頃
初めてあなたと離れた夜
一人の夜は何か不思議で
夜の音を聞いている間に
過ぎてしまいました

二夜の頃
あなたがいないことに慣れてしまった夜
何をしていいか分か ....
【一女】


今昼の行い
良人の夢に
現れぬことを
ひたに願う

この行い
一瞬の産物なれど
世にもおそろしや快楽は
我の内をひた濡らす

嗚呼うつろな顔を見 ....
そこのけ、そこのけ
彼女が通る

男前のあんたらも
富を振りまく殿方も
国を動かす権力者も
彼女の前に道をお作り

一人いれば可憐の花
二人そろえば羨望の眼差し、道が空 ....
彼は世界を作った

新しい世界を作る前の日に
彼から久しぶりに連絡があった

元気かい

久方振りだね

今度新しい世界を作ろうと思うんだ

そうかい

世界を ....
世界は終わった

何十年か生きてきた僕も
昨日生まれたばかりの彼も

世界と一緒に終わった

やっと終わったね

待ちくたびれたよ

少し寂しいかい

そうでも ....
世界が終わる日に出会った人は
世界が終わる日に生まれた人だった

残念だけど君は今日一日しか生きられないよ

知ってるさ

彼は答える

一日ありゃ十分さ
世界なんて  ....
お前みたいにようできた妹を持つ秘訣はな

兄ちゃんみたいな駄目な兄貴を持つことや

何やってもあかん
お父ちゃん、お母ちゃんに
心配ばっかりかけよる
こんな駄目な兄ちゃん見てる ....
あやおかしな男とはいるもので
月水金になりゃ
どっかに行っちまう野郎がおりまして

火木、土日は
わたしの寝床で
愛を囁くんですが
他日は何処へか行くんですよ

ある日 ....
隣に座った
109番目の男
最後の番号を振り分けられた
私の隣で
じっと前を向いている

彼はどの煩悩の担当からも外された
「一緒にいても楽しくない」
他の煩悩担当者たち ....
みずへらしのお仕事は
毎日毎日水を減らすこと
とにかくいろんなところを回りながら
どんな水も減らしてしまう

あの子が悲しくならないように
涙の粒を吸い取って
ごくりごくりと ....
壊れた部品のお取替え
旧式だから全替えです

いろんな思い出もあるでしょうが
バックアップはとっていますし
どうせ代わりはいくらでもいますから

実際として
彼は死んでしま ....
気狂った悪魔は
迷える人を助けた
一つの戦争を終わらせた
地獄への討伐隊を編んだ

気狂った悪魔は
人々の恋路を促す
愛の矢を天使からレンタルした
人々はそれはきっと天使 ....
勇者は旅に出た
武器も無く
力も無く
仲間も無く
勇者は旅に出た

勇者はどんどん強くなった
武器を手にし
力を得
仲間を作り
勇者はどんどん強くなった

 ....
優飛さんのなかがわひろかさんおすすめリスト(57)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ピースマーク- なかがわ ...自由詩4*07-2-28
赤い糸遊び- なかがわ ...自由詩7*07-2-22
永遠の、美しき子どもたちへ- なかがわ ...自由詩2+*07-2-20
きぐるみ〜パパの呪文〜- なかがわ ...自由詩4*07-2-19
音、耳澄まし- なかがわ ...自由詩3*07-2-16
亀の甲羅- なかがわ ...自由詩4*07-2-12
鏡面化の世界で- なかがわ ...自由詩3*07-2-12
一つの仮説と、オレンジのコート- なかがわ ...自由詩3+*07-2-10
あなた- なかがわ ...自由詩4*07-2-10
くらげ雲- なかがわ ...自由詩7*07-2-8
人間園- なかがわ ...自由詩6*07-2-7
宇宙の宿す、影の頃- なかがわ ...自由詩5*07-2-6
四季の森- なかがわ ...自由詩12*07-2-4
わたしが死んだ後に- なかがわ ...自由詩15*07-2-2
夜離り声- なかがわ ...自由詩7*07-1-31
三人の女- なかがわ ...自由詩2*07-1-30
ザ・女子高生〜最後のサムライよ〜- なかがわ ...自由詩10*07-1-28
世界のはじまり- なかがわ ...自由詩5*07-1-27
世界が終わった日- なかがわ ...自由詩2*07-1-27
世界が終わる日に出会った人- なかがわ ...自由詩5*07-1-26
兄ちゃんと妹- なかがわ ...自由詩16*07-1-25
兼業恋人- なかがわ ...自由詩8*07-1-23
109番目の男- なかがわ ...自由詩7*07-1-11
みずへらし- なかがわ ...自由詩11*06-12-30
サラリーマン機械- なかがわ ...自由詩7*06-12-28
気狂い悪魔- なかがわ ...自由詩4*06-12-12
勇者の行く果て- なかがわ ...自由詩6*06-12-11

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