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濁った空にひとつ白い煙を浮かべた
真っ白な夢が多い尽くしていく
(ここはどこ?)
静かな起動音と、雑踏の雑音
どうか聞こえないように
木の葉を揺らすそよ風
私は風になる
....
いつも駅まで歩く道
朝が早いので
その店はまだ閉まっている
どうやら花屋らしい
けれども
見るのは灰色のシャッターだけ
盲目的に一日を働いた
マニュアル通りに忠実に
終わりのない繰 ....
笑顔を求められ
強く生きることを求められ
死ぬことも消えることも許されず
貼り付いたペルソナは次第に現実と乖離し
ひずみは徐々に大きくなり
もうもとの形を失って ....
年を重ねる度
少し背伸びをした
大人になったね
そんなふうに思われたかった
3年前にとまった身長と
手のひらサイズの心
変わらない自分に苛立ちと不安
変化という義務感に圧迫さ ....
心に溶ける美しいメロディー 空に広がるピアノの声
静かに揺れる繊細な指先 僕はゆっくり眼を閉じた
伝える君の気持ち 伝わる君の気持ち
ぼやけた夢の形 浮かべて見える装置
なにも変わ ....
とりあえず一服させてくれないか?
仕事は仕事でちゃんとやるからさ
昨日のメールも今日中に返すから
とりあえず一服させてくれないか?
喫煙所はこの先しばらく無いから
あなたの嫌いな煙を風下 ....
“三歩下がって付いてゆきます”
いつだって女は
そう思っているの
紅差し指に光る
永遠の絆
永遠なんて
そんな簡単に掴めるものじゃない
わかっている
わかっているから
....
抱きしめたもの
全部ひっくるめて
冷蔵便で送るよ
君にとってはもう
要らないものばかり
かもしれない
{引用=fromAB}
君の囁く何気ない日常だけが
僕を取り巻く全てだというのなら
どれほど幸せだろうか
名前しか知らない飼い猫の話だったり
妹との他愛ない喧嘩の愚痴だったり
二人交わす冗談っぽいキスだったり
お ....
夜の飛行場には
サヨナラが点在する
携帯電話のキーのような
小さな光の形をして
滑走路を疾走するもの
引き離されるもの
雲に呑まれるもの
星になるもの
僕らの住む街 ....
辛い事がありました
それは他人とっては
どうでも良いことで
でも私にとっては
辛いことで
一人でいたら
笑うことも出来ず
泣くことも出来ず
でもみんな前で強がりな私は
....
一度目の恋は恥ずかしくて
愛してる、なんて
言えなかった
二度目の恋は何となく
愛してる、と言った
意味なんてわからなかったけれど
三度目の恋は愛してる、という言葉に
責任を持と ....
誰かの今を
ぼくは知らない
過去のあとだけ
ぼくは知る
そして
相対的に
懐かしくなっている
せつなくなっている
きみはミステリー
ぼくはホー ....
君を想うと
子供の頃つくった秘密基地を
思い出すんだ
草と土のあの中を
しなくちゃいけないことや
しちゃいけないこと
全部忘れて
いつまでもいつまでも
遊んでいた
暗くなったのに ....
庭にあった軽石が
私に話してくれました
「私はほとんど変わらない
雨が私を穿っても
風が私を削っても
私はわずかに欠けるだけ
欠け続けながら今にいる」
人も案外そ ....
一期一会
だなんて、ことばでは語りきれない
こんなデジタルの時代だからこそ
0と1の狭間にあるものを
あなたに伝えたい
それは
感動に震える心臓の鼓動であり
汗ばんでしまった掌の ....
庭先のチューリップに
午后のお茶を
通り雨が 注いでゆく
わたしは
ふたりで おそろいにしようと 云っていた
チューリップの形の ピンクと水色の マグカップを想い出している
砺波の チ ....
一生青春、なんて言わずに
人生には
朱夏
白秋
玄冬
とあるのだから
たまには
真っ赤に染まる夏も
白くおおらかな秋も
奥深い黒の冬も
あっても良いな
ネコ追いかけて 君と一緒にカフェ
チーズケーキと 君の笑顔が好き
ネコより気まぐれ 君にふりまわされ
それでも良いさ 君と一緒にいたい
わかってるんだろ? 僕が君に弱いこと
気づいて ....
浸りゆく
この黄昏に
街は慈愛の潮 満ちて
海から遠く 離れて
唸る 街に
古代の虫 発光し
アスファルトのタールは
原油のにかわ 舗装する
道をまっすぐに!
密 ....
無い物ねだりを始めた君は
朝靄の中にある
タンポポがそっと綿帽子を飛ばす光景を
密かに見逃している
原っぱいっぱいに広がる黄色い世界が
雪の絨毯に変わり
緑の野に変 ....
貴方をずっと見ていたくて
貴方を私のものにしたくて
無理をして働き通し尽くす
アカシアの木が大きくなるように
そっと夢を託して貴方を待つ
毎日が楽しい
毎日が平日
休む暇なんてない
....
「いつか」のために
笑っていよう
わたしがしあわせに笑っている
そこに、あなたのしあわせがある
そう、あなたが言うのなら
わたしは笑っていよう
この ....
いま
あなたが話しかけているのは
だれですか
透きとおったまなざしが
つかもうとした
青い空はくろく汚れてしまって
はいいろのかなしみが
あなたを見つめています
それでも
だれかに知 ....
すべり込みセーフで
ベースの上を駆け抜けろ
たとえ誰かが
試合の終わりを告げたとしても
苦しまなくていいのなら
私は今より馬鹿でもいい
素直なままでいられるのなら
私は大人になってもいい
綺麗な心を持つことが出来るなら
私は現実に目を向けてもいい
いつも純真であり続けられるの ....
子供の頃世界は
今より青かったとおもう
あめふり
電車に乗って目を閉じる
水の匂い
目を開けると
世界は青くて
子供に戻れる気がした。
足す
僕の部屋に君を足す
僕の心に君を足す
和
気持ちが和む
いつまでも二人平和に暮らせますようにと願う
引く
気持ちが引いていく
....
思い出し笑いしてる花びらの話
目があって目が散って
隠そうとしたら吹き出した
晴れた空の草むらで
花びらはまだ続いてる
散らばった四本の足に巻き付いた
始まりと終わりはいつも仲良し ....
ささやかな我が家は
海風を松林がさえぎる
小さなキャンプ場に
僕と君の子供の手で建てた
細引きはしっかり引っ張ってとか
ペグは斜めに打ち込んでとか
入り口の向きの決め方とか
寝心地の ....
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