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幼子が堅く握った手を
僅かにゆるませるように
朝の光を浴びた梅の木が
真白い花を孵化させている
豪華さはないが
身の丈に咲く、その慎ましき花に
頬を寄せれば
まだ淡い春が香る
....
新幹線の方が楽だろうに
母はいつも
鈍行列車にゆられてやってくる
孫娘の成長のたびに
少ないけど
と、袋を差し出す指先は
黄色く乾いている
風邪ひいてないか、とか
おまえは季節の変 ....
tikiさんの佐野権太さんおすすめリスト
(2)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
春の歩み
-
佐野権太
自由詩
27*
07-2-5
おつり
-
佐野権太
自由詩
28*
06-11-17
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