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まっ赤で
おおきな歌に
くだかれた夕暮れの
かけらをよせあつめて
ぼくはトルソーを
つくった


奄美の島ざらめを
たくさん、うみにながしたら
おおきな涙に ....
東京、
その日もひとりで
幡ヶ谷の太陽と
馬鹿みたいに重い、
心細さを背負って
唇を噛んでた


夏の
だれるような湿度と
車の排気ガスと
肌に纏わりつく
人間、の ....
珪石、打ち鳴らし、
火花が砕けた。
日々には
何も影響しないし
縫い付けない。
去年の冬に読んだ、
ある外資系投資家の
凡庸な装飾と比喩、
エチオピア・ハラーという珈琲が
おいしいく ....
   1

ビ・バップが
ハード・バップに移行するように
文字は飢えを凌ぐように増殖し続けて
マイルスが観客に背を向けるように
日本語を詭弁でひっくり返してゆくが
そこには表も裏も権力が ....
君の白い歯で
齧られたカンパーニュから
胡桃がぽろりと落ちた

君はそれをつまんで
口に放り込んだ
「頭が良くなるんだって。」

胡桃と全粒粉が焼け
キッチンに浮かんだ芳ばしさに
 ....
そう、遠くはないから。
大丈夫。
光の淵へ遊びに行こう。

夏になると
綿毛の灰色と
安曇川の水と、
母さんのトルコ土産の
キーホルダーに付いた
じゃらじゃらした青い目玉の
 ....
だれも知らない
森を
ただひとり
泥濘を
重い足取りで
水に似た空気を
からだ一杯に
吸い込んで
役立たずの
想像力を
ぶら提げて
モーツァルトにも
創れない音楽を
肌に含ん ....
ガラスに溺れている
他愛のない光の粒
漫画のような宇宙と
十月に揺れる何かを
五線譜のお皿に
のせたまま

すべての嘘が
優しくほほえんで
窓辺に腰をおろして
待っている

海 ....
日々の風景が
柔らかい布で
硝子の小鉢を撫でている

堆積する繁華街の雑音と
踏み付けられたスニーカーの踵と
人知れず花びらを千切る風

この窓の外側では
幼い子供の笑い声と家族の灯 ....
蛍光塗料で
発電したような、
剥き出しのエポック

僕は感動して
いやらしくニヤけていた
ここが先端

ひき裂かれ
乖離した阿吽が
子作りをしていた

終焉の人々は
自由に蹂 ....
青山スイさんのはらだまさるさんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
トルソー- はらだま ...自由詩44*07-4-11
三十二行- はらだま ...自由詩30*07-3-16
半導体、その彼岸へ- はらだま ...自由詩11*06-12-15
嫉妬する拳銃- はらだま ...自由詩7*06-11-30
A_certain_morning- はらだま ...自由詩3*06-11-21
削られる自意識と、楕円のうえでダンス- はらだま ...自由詩5*06-11-21
森を歩く- はらだま ...自由詩5*06-11-19
十月、ダンス- はらだま ...自由詩11*06-11-8
琉球硝子- はらだま ...自由詩12*06-11-3
終焉の間、僕を住ませてください- はらだま ...自由詩20*06-10-30

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