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駐車場で暮らす人と知り合いになった
駐車場の
車一台分に四角く区切られたスペースに
うまくお布団を敷いて
机を置いて
入れ替わり立ち替わりする車のヘッドライトを灯りにし
雨が降れ ....
しかしまあどうだ今朝のこの赤ん坊っぷりは
何にも考えてない
何にも考えてないで
シャウトしてるぜ
オパポー
オパポー
おぱぽう
おはようじゃなくて
おぱぽうだ
....
羽抜け鶏は
見かけほどにはこたへてをらず
日を直に浴びられるだけ
血潮に赫いて
田舎道を闊歩する
見よ
いつもは目を皿にして
獲物を追ふ狐が
{ルビ鶏冠=とさか}王の惨たらしい ....
十九時半を過ぎた家路は
真夏に向かう季節を否定するように
涼しげな風が混ざっていた
真白のワイシャツを腕にまくり
処分し損ねた書類の束と
定時と共に引き剥がしたネクタイ
ボロボロの財布 ....
押入れの中で目覚めると
いつものように優しくなってる
手も足もおもいっきり伸ばして
指先の細かい部品までもが
思いやりに溢れている
感謝の言葉は誰に対しても
正確に発することができ ....
まだ朝は来ない
暗い海に青い空を探し
目の前に手ごたえはない
浮かんだ言葉は
ふっと頭のデッドゾーンを突っ切って
その分だけ身体は重く
誰もたどり着けない深い領域に落ちては
無意 ....