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上野の美術館を出た帰り道 
焼芋屋の車が、目に入った。 

財布の懐が寒いので 
「半切りをひとつ」と言い 
小銭三枚をおじさんに手渡す 

紙袋からほっくり顔を出す 
焼芋をかじりな ....
雨がふっていたので、
街に人がいなかった。
もういなかった。

くもが波のようにうねり、
静かに雨が。
ぼくはあのひとと歩いた。
本屋さんのおもてにも青いビニールシート。
ときどき ....
いろいろな隙間に落ちている
優しさを拾います
たとえばこんな糸くずにも
思い出がからまってます

洋服の裏についた
予備ボタンみたいに
ある日必要になったからといって
どこに置いたかな ....
秒速5センチメートルを見る
これどんなはなし?
えきしょうはかいしたくなる
日本がきれいなアニメでした
人の想いきれい

切なくてなきそう
なんだろう
好きな人にあいたい
やっぱり、 ....
ガールと言う言葉に閉じ込められた処女性に処女では無い君を放り込む
その君はいずれそう遠く無い未来にオンナになる
(まぁ君は処女では無いのに処女をこじらせている自覚は無いだろうけど)
と言う ....
わたしをゆるしてください

そうやって
かつてわたしのかたちをしていた
うろこをはいでゆく

ときにはたてのようにして
じぶんをまもるためにまとっていた
うろこをはいでゆく

そん ....
蘇る

ひと昔以上
眠り続けた自我が

蘇る
野生の血が

蘇る
脳の回線が

蘇る
愛が

蘇る
蘇る
蘇る

新しい
自分に
あの日
はみだして
不自由だった
あの日
なにもかも与えられて
不十分だった
あの日
とかげのしっぽは
やさしかった

迷子になった路地で
迷いはなかった
あの日
太陽も月も ....
夜中、布団のなか。
音が耳を満たし
真っ黒い天井が目に蓋し
脳に、この音だけを
染み込ませているわたし。

(うぉーうぉーうぉーあいにー)

しめった歌声が
頭の中へ忍びこみ、
赤 ....
こっちでも救援コンサートがひらかれると
友人からメールで知らせがきた
合唱団がうたい、
さいごに皆で「ふるさと」を歌うという


・・・・ふるさと?


中・高と日本の学校に通ってい ....
引き潮の方が
こわいんだよね

あの日
つぶやく君の瞳に
夕やみが射す

たとえば
雲が割れて
四次元の
強い力で

そんなふうに
君の心は
全霊の
海の総意だ

引 ....
アノ人が好きといった
ワタシは嫌いと思った
嫌われたくないので
アノ人と同じ「好き」といった

ワタシが好きといった
アノ人は嫌いといった
アノ人は曲げないので
ワタシと違う「嫌い」と ....
音楽を聴いている


街灯の下
あたりに歩く人の姿は無い
無表情な乗用車の
遠慮のないヘッドライトの光
と時折すれ違いながら ふらふらと進む


耳をふさいだまま歩くのは
 ....
 昔同人誌でよくあったよな

 クローン人間の少女造って
 やらしいこと
 いっぱいすんのかなって思ってたら
 ミートパイにして食べちゃったって話

 昔同人誌でよくあったよな

  ....
きっとわたしが
しんだあとに

そのへんじは
くるのだろう

はるになれば
つぼみがふくらみ

なにごとも
なかったかのように
私のかいてるものは
ほんとうに詩だろうか
詩に見せかけたいいわけじゃないだろうか

あのひとが離れていったのも
そのせいじゃないだろうか

昨日地球はまるかったけど
それもほんとうなの ....
 あなたのあびす
 あなたのあぬす
 あなたのあえぎ
 あなたのあくめ

 いけてるいんぷ
 いびつないんぶ
 いんげであんぶ
 いんびにあいぶ

 うしろをぺろり
 うえまでぺ ....
きみは まさか、
さかなじゃないかと思ったんだ
背骨が あばらが
見たことのあるような
かたちをしていたから

コンタクトレンズをはずした
いつもと違う世界だといった
きみが見てい ....
俺のジーンズとあんたのスカートがベッドの下で絡まる事は無い
それはロフトに敷いた布団であっても同じだ
ロフトの下の冷たい床の上で僕らの服は絡まったりしない
でも最後に絡まった俺のセブンスターズと ....
透明な絵本を
じっと見ている子供がいて
クレヨンを持って
かがやいた笑顔をみせる
 (これは何色なの?
としきりに尋ねてくるので
答えに困って
好きな色で塗ってごらんと
うなず ....
メンテナンスを終えた
体から

さらさらと
水が流れる

この冬溜め込んだ
迷いや悔恨

さらさら
さらさら
流れてゆく

体にも
四季がある

こうして
新しい季節 ....
甘いからいやだなんて言わないで

2人分のカフェオレ
ことこと牛乳の
香りが満ちてくる

少しあわただしかったのは
冬と春の交差点にいたから

君の私の言い分を溶かして
飲もう一緒 ....
三日月のブランコを漕いで
銀河をおもいっきり蹴っ飛ばす
宇宙の壁に届きそうだ

もう ここまで来てる
爪先が届きそうで届かない

助走が足らないのか?
よしチャレンジだ
勢いが足らな ....
とげのある花は美しい
とげのある木の芽はおいしい
とげのある枝の実もおいしい
私はとげによく刺さる

とげの入った手は痛い
とげは心に痛い
とげとげしいのは好まないが
とげとげしくなっ ....
耳を澄ますと何かが聞こえる
遠くで何かが聞こえる
近くで何かが聞こえる

透明な糸で繋がってる
たくさん繋がってる
たくさん{ルビ解=ほつ}れてる

辿れば辿るほど 道は険しくなるばか ....
たいして可愛くもない子が
短いスカートを履いて
とても楽しそうに
グッチをぶら下げて歩く
そちらのお嬢さんは
何色のガムを食べているの

夢がある場所は池袋
杉並で子供を産んで
 ....
11才のあたしが
いちばん 大人だった

小学校高学年から
ずっと図書委員
本の虫

自習の国語の教材
全文書き取りが大好き

指が痛くなるほど
書いた 書いた
書き写した
 ....
君と歩く朝方の冬の道
気の遠くなる距離感
吹雪け

そして、凍死してしまえばいいんだ


自殺願望は甘いドーナツ
君を想うだけで
真ん中に空いた穴に
ダイブしたくなる

ゆ ....
夕焼け色の空を見て
君は癒されるでしょうか
あの日、
海で見た
あの空のように
終わり行く一日を
溶かすように
僕らは終わったのでした

愛しています
と呟くたびに
コップの中の ....
手をつないじゃった
わたしほころびちゃった

言葉少なになった
ほうり込む飴玉

どこもかしこもとろけてる

目覚まし本人確認 奥底の
おでまし頬紅かんざし

遠目にわたし見たら ....
草野春心さんの自由詩おすすめリスト(1119)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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地震津波原発停電- ki自由詩311-3-22
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蘇る- 森の猫自由詩5*11-3-22
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夜、ふかし- 小脳自由詩3*11-3-21
縦書きのふるさと- らぐっぱ自由詩111-3-21
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ぼいん- 藪木二郎自由詩2*11-3-20
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透明な絵本- かんな自由詩33*11-3-16
- 森の猫自由詩6*11-3-8
週末- 朧月自由詩311-3-6
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とげ- 朧月自由詩311-2-24
糸電話- subaru★自由詩5*11-2-17
空中庭園- 中山 マ ...自由詩311-2-16
逆走- 森の猫自由詩8+*11-1-25
絶対的片思いのセレナーデ的なもの- 真山義一 ...自由詩2611-1-16
夕焼け、秋- 真山義一 ...自由詩1910-9-9
牙付きデート- 坂井ハナ自由詩410-7-20

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