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車窓の光速が
わたしたちに注いでは剥離して
ガタンゴトン
一枚残らず後方へと失踪する
朝はいつも同じ方向への目眩だ


通過駅をことごとく踏み外す その
転落音 ....
ずっと知っている
甘酸っぱい腐葉土に降り立てば
ほら、夏に焼け焦げた体の
もうすぐそこへ含まれてゆく予感


夏はひとつの心臓として脈打っていた
どくどく、樹液の行き渡ってゆく空気へ ....
音楽と光が止み
(ひそ、ひそ、)
雪など降らぬ、ましてや星など降らぬ
最初から諦めて、無数の
ただ、咳が
ただ、冬が
最初から諦めて崩れ落ちた白い灰の気配で
見知らぬマフラー ....
理来さんのA道化さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
百日紅の失踪- A道化自由詩510-8-4
かぶとむし- A道化自由詩510-7-21
冬騒- A道化自由詩309-1-1

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