神保町にゆきたい
中央線でゆきたい
半蔵門線でもよい
おれはもうだめだ
あとのことはたのむ
おれの好みをみつくろって
何本かのエロDVDをたのむ
あの店だ
神保町にゆきたい
どう ....
君に青い鳥を見せてあげる約束を果たせぬまま
千年が過ぎた
今この星は Aoi鳥で満たされている
{引用=
だって、外人って、同じ人間だと思えないから、
キスするのなんて全然平気
舌絡 ....
放心ののち
あけはなたれた
まどのそとの
無意味な風景をみている
街に透明なやまいだれがふる
わたしのうえにもふってきて
今日もまたベッドからうごけない
イヌーチル パ ....
髭を剃って髪を整えてよく見れば
鏡の中に天才が居た
理解らんね天才であるこの僕が
苦労しなけりゃならぬ理由など
僕が自分のことを天才だというと
「どこがなぜ何の天才なの?」
....
狂った猿が川を渡ったら
ひょうきんな猫があとを追い
恋する兎が溺れて死んだ
やさしい狸はお墓をたてた
それでも森は
変わらず夜と朝を運ぶ
足跡が一つ
僕の前の廊下に
ついている。
あまりにも小さく
不気味な足跡
ひょっとすると
僕のお母さんかもしれない
そう思って跡をつける
足跡が一つ
部屋のカーテンの影に
....
刈り入れ、葉、枯れ
わたしたち。
貧窮は カタカタ 呼ばわる
明るさについて。
茎が折れ、そのあたりを、
嗅ぐ。 鼻孔、ひらき、
足も萎え、
何度もなぐられた ....
「かえして、ねえかえしてよ、あたしの世界。」
ばらばらになったのは、
あの日、
窓から自分の身体を放り投げたのは、
わたしたちという、世界そのものである。
あなたは、
蓬髪をさかだてて ....
思想が消え去った
世の中で
金の重さだけが
身にしみる
生の果てに迎える
死でさえも
路上で死に絶える者と
大学病院で手厚く
看取られる者がいる
同じ死であっても
同じ死で ....
天動説の子どもが増えてるらしいのですが
それはまったく自然なことです
地球が回っているのだとしても朝が来るのは退屈なのですから
僕はお布団で魚になって
箱舟に乗ったかあさんとはなしをします ....
東京が 自殺した
新宿南口JR改札前 高架
整列する雀
凹む電線
ガードレールにとまる女 白く。
瞬く横断歩道
歩行者用信号機が青に変わり
かちり
盲人用信号がボタンを掛け合 ....
晴れた空は、あまりに眩しくきれいだ
幼い頃、一番欲しいものはなあに?と問われて
そら とは答えられず
むきかごーぶつ と答えた
(空は大きすぎて僕のおもちゃ箱には入らないとわかっていたから ....
君に語る言葉が見つからないので
女を買った
入浴料1万円
サービス料2万5千円
女と談笑する
女と語る言葉はある
女に伝わる言葉はある
路上で浮遊している
誰か轢かれな ....
「もしもし、もしもし、神様ですか?」
祖父から譲り受けたアンティークの電話機で、佳子は今夜も何者かと会話している。その電話機は飾り物でコード゙は何処にも挿してない。まあ、神様の声を聞くのに電話線を ....
おいっ お前
そこのお前だ!
お前は「世界」という単語を使って
詩を作っているだろう
だからいつまでたっても
ウダツがあがらないんだ
少し人に優しくされただけで
「世界は優しさでできてい ....
みずうみの底に咲く花
そのように
抱かれたい夜もある
深いあいいろの
一重の花びら
湖上の月はどこまでも細く
微かな光さえも
さざなみに散らされて藍きに染まる
....
晴れわたった
際限のない
ひろい空の青
小さな密室の心を
吸い込むようで
無関心な青
ほんとうの空は
無表情のなかで
とても暗く
中心がない
ブランコに乗って
遊ぶのが
嫌いだ ....
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