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走馬灯がまわり終わったので
私は森に行きたいと言う
彼はちからづよい腕で
私を針のように持ち上げる
空はぬあーと曇っている
森の中に広場があり
むかし私たちが戯れたベンチがある
彼が ....
自己嫌悪の深い海を
およぐ
くろくて
きらきらしている
むこうには
たからもの
死
自己嫌悪の海をあがって
自己嫌悪の海岸を歩く
自己嫌悪の貝殻をふむと
からからからと ....
放心ののち
あけはなたれた
まどのそとの
無意味な風景をみている
街に透明なやまいだれがふる
わたしのうえにもふってきて
今日もまたベッドからうごけない
イヌーチル パ ....