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見知らぬ少女
素敵に涙を流して
「私を愛して」
と叫ぶ
 
 
激しい雨の中
冷静過ぎる頭が
鼓動の数を数えている
 
 
 
早くなる朝が
ゆっくりと通り過ぎる夜を見送って ....
タオルケットに包まれて
ひとつ
大きな夢をみた
 
 
 
色は 知らない
音は 要らない
 
そんな
ただぼやけた場所
 
温かい
 
 
夢だとわかっていた
から
 ....
僕のちっぽけな呟きで
ひとつの世界が死んだ
 
なんにも、してないよ
 
 
言い訳にすらならない
そんな早口言葉並べて
 
嘘なんかじゃ、ないよ
 
 
どこからが間違ってて ....
いつまで経っても動くことのない
「もう一度」
を求めながら
僕は夢遊病者のように歩くよ
 
 
てとてと、と踏んだ畳には
陽にやけた跡が真新しく
そこにあったある物を思い出させた
  ....
 
 
貴方の呼吸が掠めるだけで
私の芯は熱を増す
もどかしい想いに
指先が悩ましげ
 
貴方が瞬きをする瞬間で
私の奥は影を作る
はやりだす想いに
唇が熟して
 
 
 
 ....
構って欲しい欲求が交差して
母さんへの手は今日も降参した
 
毎晩割り箸の音が窓を叩く度
そろばんで計算したお弁当の旅
 
 
泣きたくなるね
 
 
帰って来てからの第一声が
 ....
女の子は、言いました。
 
「おそらがね、ないてるの」
 
青く、晴れ渡った日のことでした。
 
「かわいそうだから、えがおにしてあげるの」
 
得意げにクレパスを掲げて
リボンふり ....
沸騰させ過ぎて死んだ
白血球と赤血球が
私の掌で涙を流していた
 
お墓をつくってあげる

火をつけたはずの私が言うから
組織液まで煮え繰り返ってきた
 
 
真夏日が続く
そ ....
泣きそうなくらい明るい夜には
いつもは蹴飛ばすだけの布団を抱いて
点けていないと眠れない豆電球を消して
音量最小のコンポで
 
胸に微震を送って
 
 
揺られた感覚になろう
目を開 ....
間違ってもいない公式を
何かおかしいな
疑って消してみた
 
もう二度と正しい公式はたたなくなった
 
 
暗くもない部屋の電気を
何か違うな
怪しんで回してみた
 
もう二度と ....
茜色の空
毎日眺めているのに
私はまだ出逢ったことがない
 
 
からからと笑う時も
ざぁざぁと泣く時も
それはいつも
いつも いつも
 
 
猫背な君に呆れて
電線で遊んでみ ....
朽ちてしまった
 
想い、は
 
2000年になった瞬間に
冷凍庫にしまった
 
 
7年経った今
解凍しようと
キッチンに出しておいた
 
月日が長かったせいか
カチコチに ....
それはそれは
沢山の雨でした
 
 
 
 
降っては止み
降っては止み
忙しなく
 
 
時に
神様の道具として
人に嫌われ
行き場を無くし
 
 
時に
優しく ....
 
産まれた時から
そこには あって
 
触れた感触などないのに
そこには あって
 
 
ちいさな
それはそう
とてもちいさな
 
 
溢れているよ

言うか言わまい ....
北大路京介さんの青井 茜さんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
少女- 青井 茜自由詩308-10-8
目覚め- 青井 茜自由詩6*07-8-11
君のいない朝が来た理由- 青井 茜自由詩3*07-8-10
今世紀ランナー- 青井 茜自由詩6*07-8-5
深夜、煩わしい光の果てに- 青井 茜自由詩5*07-7-29
欠家族- 青井 茜自由詩4*07-7-28
おれんじのくれぱす- 青井 茜自由詩7*07-7-26
鍋と氷と出血多量- 青井 茜自由詩5*07-7-25
ねおん- 青井 茜自由詩2*07-7-24
- 青井 茜自由詩9*07-7-22
あかねいろ- 青井 茜自由詩9*07-7-21
食中毒に、- 青井 茜自由詩9*07-7-20
雨と言う名の物語- 青井 茜自由詩4*07-7-16
未熟児- 青井 茜自由詩8*07-7-15

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